ガス給湯器の取付・修理の費用相場とポイント

ガス給湯器の取付・修理を選ぶポイント

ガス給湯器の取付・修理とは？

ガス給湯器は戸建て住宅、マンションいずれにも取付けることができます。給湯器を取付ける場所によって排気方法が違います。屋外か屋内か、または戸建て用かマンション用かで取付け方や工事内容も異なるのです。
また、ガス給湯器は既存のメーカーと新設するメーカーが異なっていても取付けが可能です。リモコンの取付け工事だけなら２～３時間、長くても半日あれば完了します。取り付けや修理は、ガス工事や水道工事、電気工事が必要です。
施工には専門的な知識と技術が必要になるので、必ず専門業者に依頼しましょう。

エコジョーズとエコキュートとは

ガス給湯器について解説する前に、「エコジョーズ」と「エコキュート」という言葉を知っておく必要があるのでご紹介していきます。

【エコジョーズ】
エコジョーズとは、これまで無駄となっていた排熱を利用し、少ないガスの供給量でお湯を沸かす給湯器です。効率的でガスの供給量が少ないのでガス代が安くなることはもちろん、ガスを使用すると発生する二酸化炭素の排出量も抑えることができます。

【エコキュート】
エコキュートとは、オール電化が普及した際に注目された給湯器です。ガスを利用せず、電気エネルギーでお湯を沸かします。電気料金は時間帯によって使用料金が変わるプランが一般的で、多くの人が使用しない深夜帯は使用料金が安い傾向にあります。その深夜に電気でお湯を沸かし、翌日使用するお湯を貯留しておくのです。

エコジョーズもエコキュートも、省エネで家計に優しいという特徴があります。どちらがお得なのかは一概に言えませんが、エコジョーズは使用時に稼働するのに対し、エコキュートは前もってお湯を貯留しておくという違いがあります。
つまり、エコキュートはお湯を貯留しておくタンクが必要になるので、設置場所にある程度の広さが必要なのです。一方、エコジョーズはコンパクト設計なので場所をそれほど多く取りません。

ご家庭をオール電化にする場合はエコキュートにしなければなりませんが、オール電化は太陽光発電の工事を行ったり、蓄電設備を設置したりと非常に初期費用がかかります。 オール電化でなければ、エコジョーズを取り入れるのが良いでしょう。ここからはエコジョーズのガス給湯器にフォーカスして情報をご紹介します。

ガス給湯器の取付・修理の種類

ガス給湯器の機能は、各メーカーで多少の違いがあるので見ていきましょう。

フルオート・セミオート機能

ガス給湯器の機能には、まず「フルオート」と「セミオート」があります。フルオートもセミオートも、自動給湯機能が搭載されています。給湯ボタンを押すことで自動的にお湯を貯め、貯まったら自動で止まるようになっているのです。それ以外の違いは以下の通りです。

【フルオート】 フルオートはお湯を貯めた後に保温機能が働きますが、機能が作動するのは水圧の変化を感知した時です。つまり、人が浴槽に入った時の水圧の変化で追い焚きして保温するのです。
また、浴槽のお湯が減ると、最初に設定した量まで自動でたし湯も行われます。最初に給湯ボタンを押してしまえば、ほとんど操作が必要ない非常に便利なタイプと言えます。

【セミオート】 セミオートは、お湯を貯めた後に保温機能が働くこと自体はフルオートと同様です。しかし水圧ではなく、30分おきなどの時間で作動するようになっています。もちろん、使用する方のタイミングで追い焚きすることも可能です。
たし湯も自動的には行われませんので、ご自身で調整してボタンを操作する必要があります。

自動給湯機能といっても、フルオートかセミオートで上記のような性能の差があります。使用される方がどのような使い勝手を望むかで決めると良いですが、フルオートの方が本体価格は割高になります。

浴室暖房機能

浴室に暖房専用の給湯器と取付けると、時期を選ばず浴室内を快適な温度にすることができます。熱源機で加熱した暖房用の温水を各機器に循環させ、その熱で暖房するという仕組みを利用するのです。 暖房機能は浴室内を暖める床暖房や温水ルームヒーター、輻射熱で部屋を暖めるパネルヒーター、洗濯物を干したり湿気を取り除く暖房換気乾燥機などがあります。

各メーカーのユニットバスなどの商品には、最初から機能として備え付けられているものや、オプションとして取付けられるものがあります。もしもユニットバスのリフォームを検討していれば、合わせて取付けを考えてみると良いでしょう。

ガス給湯器のグレードと修理

ガス給湯器のグレードは、1分間に作る湯量で決められています。人数の多いご家庭ではグレードの高いものを選ばなければ湯量が追いつきません。商品のグレードを選ぶ際は家族構成や一度に使う湯量を基準にし、適切なものを選ぶようにしましょう。

また、給湯器は長年使用し続けたり、不適切な使用方法で給湯器のお湯の設定温度が一定にならなかったり、給湯器から異音がするなどの症状が現れます。そのまま放置していると故障してしまい、買い替えや大掛かりな修理が必要になる恐れがあります。 異常が見られた際は、早めに専門業者へ依頼しましょう。

ガス給湯器の取付・修理で費用をおさえるポイント

ガス給湯器の取付・修理は、新規で取付ける場合、新しく取り替える場合、機能が違う機種を取付ける場合とで工事内容が異なり、取付けにかかる費用も変わります。

最新のガス給湯器は、以前に比べて省エネや高効率化が進んでいます。古い給湯器を修理して使い続けるよりも新しい機種に取替える方が、ランニングコストを抑えることができます。 ガス給湯器の寿命は約10年程度が目安です。既存のガス給湯器に何らかの不具合が現れた際、10年を超えている場合は修理をするよりも新しい給湯器の取付けを検討する方が良いでしょう。

その他の費用をおさえるポイントとしては、特にメーカーにこだわりがなければ希望する機能を業者に伝え、機能的に要件を満たす商品の提案をしてもらうと良いでしょう。 また、型遅れの商品や業者の過剰在庫を使うと更に費用を抑えることができるので、施工業者に相談してみると良いでしょう。

ガス給湯器の取付・修理の費用内訳がわかる見積事例

ガス給湯器の取付・修理にかかる費用項目は以下の3点です。

1. ガス給湯器
2. リモコン
3. 施工費

ここからは、典型的なガス給湯器の取付・修理の見積もり事例を見てみましょう。

事例1：給湯専用タイプへの交換(同等品で交換)

既存の壁掛けの給湯専用タイプを、そのまま同等品で交換する場合の費用です。同等品なので大掛かりな工事の必要もなく、もっとも簡単に工事が終わります。

事例2：セミオートタイプへの交換(同等品からの交換)

セミオートタイプはリモコンが台所と浴室にあるのが一般的です。台所にいながら操作ができ、浴室まで行く手間を省きます。その分、リモコンを2つ用意しなければならないので商品代金が高くなっています。

事例3：フルオートタイプへの交換(同等品からの交換)

フルオートタイプはセミオートタイプと施工費に大きな差はありませんが、商品代金が1万円程度割高になっています。フルオートタイプは機能的に高性能なので、商品代金が割高なのです。

事例4：エコジョーズへの交換(エコジョーズ以外からの交換)

エコジョーズが通常のガス給湯器と比べると、商品代金は高くなっています。また、エコジョーズの仕組み上、運転時にドレン水と呼ばれる排水が必要です。ドレン水は機器内の塵なども同時に排出するので、排水が滞ると故障の原因になります。
エコジョースを取付ける際は必ずドレン配水管工事が入るので、材料費がかかってきます。

ガス給湯器の施工事例

ガス給湯器の交換の事例をご紹介します。

埼玉県草加市のガス給湯器の交換

こちらはガス給湯器の交換の施工事例です。ガス給湯器が古くなりお湯がでなくなるとお風呂に入ることもできず困りますよね。 古くなったガス給湯器の交換ですが、給湯器本体だけでなく台所、浴室のリモコンも同様に新しいものに交換しています。 より詳しい情報は草加市✕給湯器交換✕細部までこだわる工事をご覧下さい。

東京都大田区のエコジョーズの交換

給湯器が故障し、新しいガス給湯器ではなくエコジョーズへの交換の事例です。 従来のガス給湯器よりも熱効率が高く光熱費が安くなるエコジョーズですが、給湯器の交換に合わせて導入するのは良いタイミングかもしれません。 より詳しい情報は給湯器ｴｺｼﾞｮｰｽﾞ交換工事をご覧下さい。

まとめ

ガス給湯器の取付け・修理にかかる費用は3～20万円です。施工費自体は3～4万円程度ですが、工事は商品代金で大きく左右されます。 ガス給湯器は目的に応じた種類があり、主に浴室に使われることがほとんどです。ユニットバスごとのリフォームを検討した際は、ユニットバスに備え付けられる暖房機能から、給湯器の種類を選んでも良いでしょう。

給湯器の中でもエコジョーズと呼ばれる商品は、取付けの初期費用がやや割高ではあるものの、その後の光熱費におけるランニングコストは抑えられるので、長期的な視点で見る時は、エコジョーズを取り入れることをお勧めします。

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ガス給湯器の取付、修理のお役立ちコラム

Q.ガス給湯器の取替（修理）に必要な工事って？

ガス給湯器を取りかえる場合、ガス管、電気配線、給水の各配管を外してから本体を取替え、同じように配管を接続するだけで工事は完了します。

オプションで宅内のリモコンの取り付けをする場合のみ、リモコンを設置する場所までの電気配線作業が追加で必要です。工事にかかる時間は、だいたい2～3時間程で終えることが多く、長くても半日あれば完了します。

給湯器に不具合が起こった時は、本体に異常があればリモコンの液晶部分にエラーコードが表示されます。そのエラーコードの解説が本体の取り扱い説明書に記載してありますので、まずはそれで確認しましょう。

その後、説明書の記載通りに対処しても直らない場合は施工業者へ連絡をし、施工の不良なのか、本体の不具合なのかを確認してもらうといいでしょう。また、一度本体の電源コードを抜き差ししてリセットすると直る場合もあるので、一度試してみるのもいいでしょう。

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