ガス給湯器で電気代が生じる理由
出典:photo-ac.com
一般的な給湯器の電源のオンオフは操作パネルで行います。 ですが、最近のガス給湯器は、電源が入った状態でも水が流れていないと点火しません。 稼働中でも、水の流れが止まると自動的にガスも止まります。 なので、ガス給湯器をつけっぱなしにしてもガス代はかかりません。
電源をつけっぱなしにして発生するのは電気代です。 それではなぜ、「給湯器をつけっぱなしにすると電気代がかかるのでしょうか?」点火しないなら電気代もかからないと思いますよね。
スマートフォンなどで全く使っていなくてもどんどん電池が減っていくように、どんな電化製品も使っていないときにも待機電力が発生します。
給湯器の場合は、使っていなくても、電源に繋がっているだけで電気を消費していきます。 ただし、操作パネルの電源をオンにするかオフにするかで待機電力は少し変わってきます。
ガス給湯器の待機電力
それではガス給湯器が待機電力はどれくらいあるのでしょう?給湯器の待機時消費電力はオンモードで約8Wと言われています。 このため電源をつけっぱなしにしたときの待機電力は次のようになります(※電気代は26円/1kWhとします)。
8÷1000×24時間×365日×26円=1822円
1年間ずっと給湯器の電源を入れていると1822円かかります。 思ったよりも掛かっていると思いますか?ところが、すでに説明しましたように、電源をオフにしても待機電力が発生します。 大事なのはそのときとの比較ですよね。次に電源を都度消した場合の電気代を見ていきましょう。
給湯器の電源を都度消すと電気代は安くなるのか?
給湯器の待機時消費電力はオフモードにすると約6Wです。 オンモードとくらべて2Wしか違いがありません。 それではオフモードのときの電気代も計算してみましょう。
6÷1000×24時間×365日×26円=1366円
ガス給湯器の電源を都度消ししたときの電気代は1366円です。 電源をつけっぱなしにするよりは、電気代はかかりません。 それでも年間の差額は456円程度です。 これを大きいと考えるか、たいした額ではないと考えるかは人によって変わると思いますが、夫婦ゲンカをするほどの額ではないかもしれませんね。
ひとつだけ気をつけてもらいたいのが、オフモードの待機電力を嫌って、コンセントを抜かないということです。 特に冬場は凍結防止のための機能が効かなくなって、給湯器内部に水が残っていると凍結して、管を破壊する可能性があります。コンセントは絶対に抜かないようにしましょう。
給湯器の電源の「つけっぱなし」と「都度消し」どちらがお得なのか?
ガス給湯器の電源をつけっぱなしにしても都度消しにしても、電気代は年間456円程度しか変わりません。 実際には給湯器が稼働している時間もありますし、最新のガス給湯器は待機時消費電力がとても小さいため、その差額もさらに小さくなっています。
それでは、「つけっぱなしでもいいのでは?」そう思うかもしれませんが、意外と見落としがちなポイントがあります。 それが「電源をオンにしていると、常にお湯を出すことになる」ということです。
例えば歯磨きをするときや、トイレを出て手を洗うとき。 ガス給湯器の電源が入っていると、水が流れますので、ガス給湯器は着火しようとします。 それが短い時間であっても、着火しますのでその間のガス料金が発生します。 ガス給湯器内の部品にも電気が流れますので、電気代が発生します。
微々たるものだと思うかもしれませんが、家族が4人いて、毎日何回蛇口をひねるでしょう?この繰り返して、1年間の待機時消費電力分よりも光熱費が掛かっているケースもあります。
このように、お得なのは間違いなく「都度消し」です。ただし、お得かどうかだけで判断すると、「たった数百円」というような価値観の問題になります。少しでも無駄な電気は使わない。そういう節電の意識が重要なのであって、金額の問題ではないという考え方もあります。
電源の消し忘れそのものは、それほど目くじらを立てるほどのことではありませんが、給湯器の電源を消さないということは、家のあちこちで電気のつけっぱなしをしている可能性があります。節電の意識を持つためにも、やはり都度消しの習慣を身につけることをおすすめします。
給湯器の光熱費を抑えるならエコキュートがおすすめ
ガス給湯器は電源をオンかオフどちらがお得かについて見てきました。実際のところあまり差はないですよね。根本的に給湯器にかかる光熱費を節約したいという方におすすめなのがエコキュートです。
そエコキュートは電気を使ってお湯を沸かす給湯器(電気給湯器)の一種です。電気を使ってお湯を沸かすというと、電気ポットなどをイメージするかもしれませんが、エコキュートはヒートポンプを使ってお湯を作ります。ヒートポンプは大気中の熱を冷媒に取り込み、その冷媒を圧縮させることでさらに高温にし、水熱交換器で熱を水に伝える機器です。熱を伝えた冷媒は膨張され、また大気中の熱を取り込むというサイクルを続けることで給湯します。
リアルタイムにお湯を作るのではなく、事前に一定量のお湯を作って貯めておくのがエコキュートの特徴です。
なによりも、エコキュートの最大のメリットは、光熱費が削減できることにあります。夜間の安い電気を使ってお湯を作りますので、プロパンガスを使うよりも光熱費を抑えられます。
さらには、お湯をわかすのにガスを燃焼させないため、とてもクリーンであるという特徴があります。しかも災害時にはタンク内の水を使うこともできますので、防災時の生活水を確保できるという点でも役に立ちます。
設置費用はかなり掛かりますが、補助金などもあるので、近年はかなり導入しやすくなっています。
気になった方はエコキュートについてまとめてありますので、こちらをご参照ください!
まとめ
給湯器の電源はつけっぱなしにしても、単純な電気代は1年間で数百円しか増えません。たった数百円なのか、されど数百円なのかはそれぞれ考え方が違うかとは思いますが、限りある資源で作られている電気ですので、大切に使いたいですよね。給湯器の電源を都度消ししても何のデメリットもありませんので、出来る限り忘れずに、給湯器を使い終わったら電源を消すようにしましょう。また、根本的に給湯器の光熱費を抑えたい方には、電気給湯器のエコキュートがおすすめです。導入にかかる費用などを勘案しながら、設置を検討してみてはいかかでしょうか?
いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!
まずは相談から
渡邊 一伸(ナベさん)