浴室換気扇の掃除の必要性
浴室換気扇は高い所に設置されていて、掃除しにくい場所であるにもかかわらず、換気扇は内部にホコリがたまりやすい形状をしています。 もしホコリをそのままにしておくと、換気風量が低下し、浴室にカビが生えやすくなります。 換気扇本体のカビの原因にもなります。また、ホコリの重みで換気扇が上手く回らなくなり、運転音や異音、振動を感じるようになります。
ホコリや堆積した汚れは換気扇にとって負担となるため、そのまま放置すると換気扇の寿命を短くすることにつながります。 換気扇を長く使うためにも、掃除は重要です。
浴室換気扇の掃除の頻度
換気扇の機種によって掃除できる部品や頻度は異なりますが、本体カバー(ルーバー)が週に一度、シロッコファンやドラムは三ヶ月に一度が掃除の目安です。
本体カバーにホコリが付着しているのが目で確認できる場合は、内部はかなり汚れています。 本体カバーと一緒にシロッコファンの掃除もすることをおすすめします。 掃除をする前に、説明書で掃除できる部品や掃除の頻度を確認しましょう。
浴室換気扇の掃除の手順
浴室換気扇をこまめに掃除することは、換気扇を長持ちさせることにつながります。換気扇を長くお使いいただくためには、正しい掃除方法で掃除を行うことが大切です。浴室換気扇の掃除の手順についてご紹介します。
換気扇の化粧パネルを外す
初めに、化粧パネルを外します。化粧パネルは2本のバネのような部品ではめ込んであるだけなので、 下に引っ張りながらはめ込んである部分を外します。しかし簡単に外せない場合もあります。
外れない時はネジにフタがされている可能性がありますので、パネルを強く引っ張って引っかかる所を探してみると、ネジが見つかります。 ねじが見つからない場合は壊さないために、説明書でネジの位置を確認しましょう。
カバーを外して汚れを拭きとる
製品によっては、化粧パネルを外すと、その下に鉄やプラスチックのカバーがついています。これが3~4本のネジで固定されていますので、ゆっくりとネジを緩めると外すことができます。
カバーを外せたら薄めた中性洗剤を染み込ませた布で、カバーの汚れを拭きとります。化粧パネルも同じように汚れを拭きとりましょう。 汚れを拭きとったら、乾いたタオルで水気を拭きとってください。
シロッコファンを取り外す
カバーを外すと、中に多くの羽がついた小型のファンが見えます。これがシロッコファンです。 シロッコファンはネジをドライバーで外せば取り外すことができます。
この方法で取り外せない場合は、掃除機でホコリを吸い取ってみてください。 シロッコファンを取り外したら、中性洗剤を染み込ませた布で内部の汚れを拭きとりましょう。
ナットを取り外す
ナットとは、緩み止めを目的とした、金属のネジのような部品のことです。これがシロッコファンの中心に取り付けてありますので、ファンを手で押さえながらナットに工具をかけて時計回りに回してナットを取り外してください。取り外せない場合は、反時計回りに工具を回してみてください。
どちらでも取り外せない場合はナットが奥まった所にありますので、ラチェットレンチとエクステンションバーを組み合わせるといった、奥まった場所でも使いやすい工具を使いましょう。スパナを斜めにかけるような使い方をするとナットが傷つき、修理代が高額となりますので、無理な取り外しは控えましょう。
シロッコファンを洗う
シロッコファンを取り外したら、中性洗剤を吹きかけて30分程置いた後スポンジなどでこすると、大きな汚れが落とせます。 細かい部分にホコリがたまっていることがあるため、固めで毛足の長いブラシなどを使い、隅々まで汚れを落としましょう。
ドラムをきれいにする
ドラムとは、シロッコファンが取り付けられていた換気扇本体のことです。 ドラムにもホコリがつきますので、掃除機でホコリを吸い取ったり、つまようじなどで細かい汚れを落としながら、タオルで汚れを拭きとりましょう。
元の状態に組み立てる
全ての部品をきれいにできたら、取り外しと逆の手順で組付けます。組付ける際、シロッコファンを手で軽く回してスムーズに回ることを確認してください。 つっかえるような感覚があれば、モーターが傷んでいる可能性があります。モーターをご自身で修理するのは難しいため、必ず専門業者に換気扇の交換を依頼しましょう。
ファンがスムーズに回ることを確認したら、カバー、化粧パネルという順番に取付ければ、取付けは終了となります。
浴室換気扇を安全に掃除するための確認事項
浴室換気扇のこまめな掃除の必要性と掃除の手順をご紹介してきました。手順以外にも掃除の際には守ってほしい事項があります。これからご紹介することを守らないと、換気扇の故障やケガにつながることがありますので、安全に掃除するための注意点を見ていきましょう。
掃除をする前には必ずスイッチ・ブレーカーを切る
換気扇が作動できる状態で分解作業を行うと、感電やケガにつながる可能性があります。安全に掃除を終わらせるために、必ず換気扇のスイッチとブレーカーを切ってから掃除を行ってください。
台所用中性洗剤を使用する
アルコールやベンジン、アルカリ性の洗剤や研磨剤入りの洗剤などは、換気扇の変形や変色、破損や異常音が発生する可能性がありますので、台所用の中性洗剤で部品の汚れは落としましょう。
また、金属たわしは製品を傷つけ、傷には汚れがたまりやすいため、柔らかい布やスポンジで拭き掃除は行いましょう。 ただし、製品によって使用が禁止されている洗剤は異なりますので、洗剤を使用する前には必ず説明書で洗剤の使用可否を確認してください。
水気を残さない
浴室換気扇は電子機器ですので、水に濡れてしまうと故障につながります。水や洗剤は直接吹きかけず、布に染み込ませて拭き掃除を行いましょう。拭き掃除の後は乾いた布で拭くなど、完全に乾いてから組み立て直してください。
まとめ
浴室換気扇の掃除の必要性や頻度、掃除の手順や注意点をご紹介しました。換気扇にホコリや汚れがたまると、浴室や本体にカビが発生する他、異音や振動、乾燥機の寿命を縮めることにつながります。換気扇を長く使用するためには、本体カバーは週に一度、それ以外の部品は三ヶ月に一度の掃除が大切です。
掃除を行う際には安全のためスイッチとブレーカを切り、汚れを落とす時はやわらかい布と台所用中性洗剤を使用し、組み立て直す前には水気を残さないことを心がけましょう。こまめな掃除で、安全に長く使い続けられる浴室換気扇にしましょう。
浴室換気扇の施工事例やその他お役立ち情報は下記にまとめていますので、ご参照ください。
お風呂リフォームの施工事例やその他お役立ち情報は下記にまとめていますので、ご参照ください。。
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