戸建用とマンション用に分かれている理由
ユニットバスは戸建用とマンション用で、なぜわざわざ分類しているのでしょう。これは、戸建てとマンションでは天井の高さが違いますし、ユニットバスのサイズも違うためです。マンションはすべてをコンパクトに作ってあり、戸建てはゆとりある空間の使い方をしています。その結果、平均的なサイズが違ってくるため、それぞれに最適な商品として分類しています。
このため、戸建てでもコンパクトにしたいときにはマンション用を採用することもあります。特に鉄筋や鉄骨で建てられた戸建ての場合には、梁などの影響で、戸建用を設置することができないこともあるため、そのような場合にはマンション用を導入します。
基本的には機能面の違いはない
戸建用とマンション用、どちらが機能的に上なのか気になる人もいるかもしれませんが、基本的にはどちらも同じ機能を備えています。単純に同じシリーズのサイズ違いだと考えてください。マンション用のほうがコンパクトだから性能が低いということはありません。同じ素材を使って、同じように設計されています。
価格の違い
価格面では多少の違いはあります。通常では戸建用のほうが価格は低く設定されています。とはいえ、戸建用がマンション用の半額になるというようなことはなく、その差は数%程度しかありません。商品によってはどちらも同じ価格設定にしていることもありますので、どちらが高いかということはあまり意識する必要はありません。
サイズの違い
戸建用ユニットバスとマンション用ユニットバスの最大の違いは、そのサイズにあります。一般的には戸建用のほうがユニットバス全体のサイズも、ユニットバス内の室内空間も大きくなるように作られています。戸建てのほうが天井が高く開放感があります。
戸建用は正方形サイズの商品がラインナップされ、1616サイズや1818サイズといったひと回り広く感じられるユニットバスを選ぶことができます。ただし、マンション用と同じサイズのユニットバスの場合は、戸建用のほうが少しだけ内寸が狭いというケースもあります。数十ミリの違いですのでそれほど違いはありませんが、そういうこともあると覚えておきましょう
ラインナップの違い
サイズの違いの他に、もう1つ重要な違いがあります。マンション用は種類は多いものの、高級感のある商品が少ない傾向にあります。反対に戸建用のラインナップは、シリーズの数は少ないものの、メーカーが力を入れて販売している商品が多くなります。多くのメーカーが、戸建用を優先的に紹介していることからもわかるように、メーカーの主力製品は戸建用となっています。
まとめ
ユニットバスには戸建用とマンション用の2種類がありますが、基本的な違いはサイズの違いだけで、同じシリーズであれば性能には違いはありません。マンション用は建物の構造上、どうしても高さが確保できないため、天井が低くなります。このため、マンションに戸建用を導入することはできませんが、戸建てにマンション用を導入することは可能です。
ただし、商品のラインナップとしては、戸建用のほうが魅力的なシリーズが多くあります。マンション用は種類が豊富ですが、シンプルで高機能なものは少なめです。マンション用は狭くて限られた浴室空間を、効率よく使うために設計されています。戸建用はマンション用よりも、浴室をくつろぎの空間にするためのアイデアが詰め込まれています。
リフォームでユニットバスを導入するときには、ここで紹介した違いをしっかりと把握した上で、最適な商品を選ぶようにしてください。
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