ご自宅の浴室を、檜(ヒノキ)風呂にする場合の費用は?
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檜風呂と聞くと、高級なイメージがあるため「高額な費用がかかるのでは?」と思われている方も多いのではないでしょうか。まずは、ご自宅の浴室を檜風呂にする場合の費用についてご紹介します。
費用は、檜の種類(産地)によって異なります。また、浴槽のみを設置(交換)する場合は、浴槽の大きさや形状によって変わってきますし、床、壁、天井など浴室全体に檜を用いる場合は、施工箇所や浴室の大きさで費用が大きく違ってきます。
浴室全体に檜風呂を用いる場合は、200万円~300万円と高額になりますが、浴槽のみを交換するのであれば、20万円~50万円程度でリフォーム可能です。
ただし、半身浴に便利な腰かけを浴槽内に設けたり、安全性を高めるため手すりを取り付けるなど、オーダーメイドの設備を追加すると費用がかさみます。
リフォーム費用は商品本体の費用以外に、工事費や諸経費がかかります。最近は、木材製材業者が檜の浴槽販売から、施工、修理まで行ってくれるところが増えてきていますので、一度相談してみるのもよいでしょう。
檜(ヒノキ)風呂の魅力とは
出典:田島産業株式会社
檜は、古くから最高級の樹種として家屋はもちろん、神社仏閣など木造建築の構造材に用いられてきました。 また他の樹種に比べ、長期間に渡って安定した強度が維持できるといわれています。
温泉旅館の浴槽や、サウナなどの壁にも使用されている檜は、一般的なユニットバスにはない、天然木ならではの香りや肌触りのよさなどが特徴です。リラックス効果が高まり、心地よい温かみのある空間で入浴を楽しめます。
ご自宅の浴室に檜を取り入れることで、毎日の入浴タイムをワンラックアップさせることができます。 檜風呂の魅力をご紹介しますので、導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ヒノキの香りを楽しむことができる
檜などの天然木材は、お湯で温められると、浴室内に木質調の香りを放ち、森林浴をするのと同じように、リラックス効果やリフレッシュ効果を高めてくれるといわれています。
また、研究により檜から抽出されたアロマオイルにも、副交感神経を活性化させたり、心拍数を低下させてくれる鎮静作用や、気持ちを前向きにさせてくれる強壮作用があることが、明らかにされています。
そんな檜を使った風呂に入浴できたなら、良い香りに包まれながら、とても贅沢な時間を過ごすことができそうですよね。 ぜひ心地よい空間で、毎日の入浴タイムを楽しまれてみては、いかがでしょうか。
個性的なお風呂を造れる
浴室では、身体の疲れをとることはもちろんですが、デザイン性にこだわった個性的なお風呂も魅力的ですよね。 檜などの天然木材を取り入れることで、ホテルや温泉旅館などでよく目にする、おしゃれで高級感のある空間に仕上げることができます。
例えば、浴槽には檜を用い、床や壁にはタイル、石などを用いると日本的な和風風呂になります。また、浴槽はFRP(ガラス繊維強化プラスチック)や人工大理石などの製品を使用し、壁や天井のみに檜を用いることで、和と洋が組み合わされた、モダンな雰囲気を演出することもできます。
自分らしい個性的なお風呂で、毎日の入浴タイムを過ごしたいと希望される方は、ぜひ浴室全体や部分的に檜を取り入れてみてください。 非日常的な空間は、家族が楽しめるだけでなく、来客などおもてなしの際にも喜んでもらえるでしょう。
最近の檜(ヒノキ)風呂はお手入れが簡単
お手入れが比較的簡単なユニットバスに比べ、木製のお風呂は黒ずみやカビなどが発生しやすいため、「毎日の掃除や手入れが大変なのでは?」、「木のお風呂は腐ってしまいそう」など、清掃性や耐久性の面で敬遠してしまう方が多いのではないでしょうか。
檜風呂は、毎日排水洗浄して乾燥させることが基本ですが、最近ではシャワーで軽く流して乾燥させるだけでいい、という商品が販売されています。浴槽の内側と外側に撥水効果のある塗料が塗布してあるので、お手入れの手間が省けます。さらに、定期的に塗布することで、カビなどの繁殖をおさえることができます。
ただし、檜そのものの香りはなくなってしまいますので、お手入れに手間をかけたくないけれど、檜風呂が欲しいという方におすすめです。 浴室の雰囲気をイメージチェンジしたいという方は検討してみてください。
檜風呂(木風呂)のお手入れ方法
檜風呂(木風呂)のお手入れ方法を簡単に説明しますので、参考にしてみてください。
【基本のお手入れ方法】
- 1. 使用後は、その日のうちに浴槽のお湯を排水し、抗菌作用のある洗剤とやわらかいスポンジで汚れを落とします。
- 2.洗浄後、表面に付着した水分を乾いた布で拭き取ります。
- 3.浴室の換気をして、自然乾燥させます。
浴室暖房や床暖房がある場合は、乾燥しすぎてしまい、木材が割れてしまう恐れがあるため、注意してください。
檜(ヒノキ)風呂を選ぶ上で重要なポイント
檜は産地や加工方法などによって、耐水性や耐久性が若干異なることもありますので、ポイントを抑えておきましょう。
選ぶの際は次の4つのポイントをチェックしてください。
- 外国産ではなく、国産(日本)の木であるか
- 木の素材が無垢材であるか
- 人工乾燥機で乾燥させてあるか
- 長期のアフターフォローのある業者か
檜は日本だけでなく、アメリカのオレゴン州南西部、カリフォルニア州西南部の地域に生育する「米檜(ベイヒ)」と呼ばれる、ヒノキ科の針葉樹があります。 国産檜によく似た芳香があり、住宅などの柱や床材にも使用されていますが、同じ環境で育っている国産檜のほうが、日本の四季にもなじみやすいので扱いやすいといわれています。
木の素材は強度や耐久性に優れている、天然素材の「無垢材」を使用するのがおすすめです。「積層合板」などでは耐久性が劣りますし、木材そのものの温かさや柔らかさがないため、素材の良さはあまり感じることができないでしょう。
また、業者による木材の加工方法も、確認しておくと安心です。木材は人工乾燥機などを使用して含水率を下げ、しっかりと乾燥させることで腐りにくくなります。 檜風呂はひび割れによる水漏れなどが起こることがありますので、修理やメンテナンスに対応してくれる業者にすると安心です。
※積層合板(せきそうごうはん)は、1~3ミリ程度にスライスした木材を貼り合わせた合板のこと。
まとめ
檜風呂は、天然素材ならではの温かみや柔らかな雰囲気加え、リラックス効果やリフレッシュ効果が得られるといわれています。
さらに、和風、モダン、スタイリッシュなどデザイン性が高く個性的な浴室を作ることもできますので、お風呂にこだわりがある方におすすめです。
最近では、お手入れの簡単な檜風呂もありますので、価格も含めて気負わずに導入することが可能です。檜風呂を選ぶ際には、木の産地や素材、加工方法などをしっかりと確認し、修理などのアフターフォロー体制の整った業者を選んでおくと、不具合が発生したときにも、すぐに対応してもらえるので安心です。
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