お風呂がもたらすリラックス効果とは
疲れた体や張り詰めた緊張をほぐすには、お湯に浸かることが大切です。シャワーは汚れを落とすだけで、体や心がほぐれてはいません。お風呂に入れば、リラックスでき、疲労回復・安眠効果も期待できます。
リラックス効果
40℃以下の少しぬるめのお湯に浸かると気分がリラックスします。長い時間をかけた入浴は、張り詰めていた緊張を緩ませます。 一人暮らしの方や仕事が忙しい方は、シャワーで済ませることが多いのではないでしょうか。体を洗うことはできても疲れが取れるわけではありません。 疲れを取り除きリラックスしたい場合には、シャワーではなくお湯に浸かりましょう。
疲労を取り去る
ぬるいお湯に浸かると筋肉の緊張がほどけ、疲れがやわらぎます。 また、ぬるいお湯は皮膚との温度差が小さくなるので、長く浸かっても疲れをあまり感じません。
さらに、お湯に浸かると血行がよくなります。全身を流れる血のめぐりが整うと、老廃物を排出する腎臓の働きが活発になり、結果的に疲れにくい体になっていきます。
寝つきをよくする
ベッドに入る前に手足の温度を上げると、寝つきがよくなります。手足から熱が逃げて、深部体温（体内の温度）を下げるためです。人は手足の温度と深部体温の差が少ないときに、眠くなります。
温度差を少なくするには、就寝前に入浴をすることです。あたためた手足から体内の熱が逃げて、眠りを誘います。
お風呂は、体の汚れを取り去ることやリラックス効果以外に、体や脳を休ませるための深い眠りの促進につながります。
リラックスして入浴できるお風呂の機能
お風呂に入ることで疲れがとれてリラックスします。さらに、最近のお風呂にはリラックス効果を高める機能が備わっています。 そのような機能を搭載したシャワー、浴槽、照明・窓をご紹介します。
シャワーの機能
各メーカーと販売するシリーズに分けて、備える機能を紹介します。
【 LIXIL / スパージュ アクアタワー（オーバーヘッドシャワー）】
ハンドシャワーの場合は、自分でシャワーヘッドを操作するので、どうしてもお湯のあたらない部分ができてしまい、体が寒くなった経験はあるのではないでしょうか。
「オーバーヘッドシャワー」は、天井に備え付けられたシャワーヘッドから、お湯が降り注ぎます。全身にシャワーを浴びることができるので、効率良く体を温めてくれます。
また、両手が開いているので、お湯を浴びながらマッサージを行うことができます。
【LIXIL / スパージュ アクアタワー（打たせ湯）】
「アクアタワー」には、「オーバーヘッドシャワー」のほかに、「打たせ湯」の機能もついています。
「打たせ湯」は、天井に取り付けた専用の出口からお湯が断続的に落ちてきます。「オーバーヘッドシャワー」のように全身を包み込むようなボリュームのあるシャワーではありません。
肩、首筋、背中などの凝った部分にお湯を当てて、心地よい刺激を楽しむことができます。このように、通常のハンドシャワーでは味わえないマッサージ効果があります。
【LIXIL アライズ レインO2シャワー（ユーフォリア）】
画像出典：LIXILホームページより
大粒の雨のようなシャワーです。このシャワーは空気を含んでいるのでやさしい浴び心地で、かつ節水効果が高いのが特徴です。 シャワー時間の長い方であっても、お湯のあたりがやさしいので体に与える負担は減っています。 浴び心地はもちろんですが、シャワーヘッドのカラーが4種類あります。カラフルなシャワーヘッドは浴室にアクセントを与えおしゃれな空間を演出します。
【TOTO / サザナ エアインオーバーヘッドシャワー】
天井から空気を含むシャワーを降り注ぎます。取り付ける位置は壁から離れているため、シャンプーやせっけんの飛び散る量が減るので、掃除の負担が少なくて済みます。
また、シャワーは頭の上から降り注ぐため、体全体にお湯があたります。手を使わずに、程よい刺激を常に感じていられます。
気持ちよさもさることながら、空気を含ませることで節水効果があり、環境にエコな点も特徴のひとつです。
【TOTO / サザナ コンフォートウエーブシャワー（3モード）】
シャワーの出口で回転の違う渦を作りました。流れ出る水やお湯の流れにうねりが加えられています。
大きな粒が体に適度にあたり、マッサージのような程よい刺激が得られます。
途切れずに流れる「ウォームピラー」は、体にまとわりついてお湯が流れます。跳ねずに体のまわりをお湯が覆うことで、体をしっかりとあたためます。
【パナソニック Theシャワー】
専用の椅子に座って浴びるシャワーです。体の両側に伸びたアームからお湯が流れ出します。円錐にお湯を広げて体全体を包むため、ハンドシャワーを使うよりも体があたたまり、入浴後も体の温度が高く保たれます。短時間でお湯に浸かる気分を味わいたいときに便利です。
また、アームは壁から160度の位置まで動かすことがきるので、アームを最大角度に近いところまで動かせば、立ったままでもシャワーを浴びることもできます。
浴槽の機能
お湯を張って肩まで浸かる入浴だけがお風呂ではありません。備える機能によってリラックスを高める効果が得られます。
【 LIXIL スパージュ アクアフィール（肩湯）】
画像出典：LIXILホームページより
浴槽の縁(ヘッドレスト)からお湯が流れ出るので首や肩にお湯がかかります。 全身浴は体に負担がかかりますが、「半身浴 + 肩湯」を利用すると、半身浴でも体全体が温まります。 このように少ない湯量にもかかわらず保温効果が非常に高いのが特徴です。
また、「肩湯」のお湯は、浴槽のお湯を循環させて使うので、水道代の節約にもなります。
【パナソニック ジェットバス】
画像出典：パナソニックホームページより
立ち仕事やデスクワークの多い方は、同じ姿勢を取り続けることになるので、腰まわりや背中が凝り固まってしまいますよね。 パナソニックのジェットバスは、2つの穴から水の圧力を加えることで、筋肉を刺激します。この2箇所の噴流が背中や腰にあたると、爽快な刺激を得られます。 筋肉の緊張をほぐし、疲れを取り除いてくれます。
照明と窓の効果
目から入る情報はストレスを与えています。お風呂に入って気分をリフレッシュするには、照明や窓にこだわることも大切です。
【LIXIL スパージュ アクアフィールライト】
画像出典：LIXILホームページより
「肩湯」で肩や首ををあたためることができる「アクアフィール」のヘッドレストに照明をあてました。流れるお湯がほのかな光を帯びています。目に入る強い光を避けることで、部屋を照らす間接照明のように、落ち着つける空間をつくります。
【パナソニック フラットパネルLED照明】
天井に填めた照明は、天井のパネルとの段差がなくフラットです。そのため、天井の三分一ほど幅でも圧迫感はありません。 照明の色は調整することも可能で、明るい白色から暗い落ち着きのあるトーンまで幅広く選べるので、その時の気分によってコントロールすることができます。
【パナソニック ピンホールLED照明】
直径26mmの小さな照明です。フラットパネルやフラットライトよりも、目に入る光の量を減らしました。照明の真下に向かって光が広がりますので、浴室に光があたる部分とあたらない部分をつくることできます。お湯で体の疲れを取り、落ち着いた雰囲気のバスルームで、照明を暗くすること脳を休ませます。
【 TOTO サザナ ブルーダウンライト（オプション）】
天井に取り付けたダウンライトが、真っ青な深海を作り出します。明かりをつけると、海の底にいるかのような錯覚に浸れます。
日常から離れた空間でお湯に浸かれば、気分がリフレッシュされます。
【TOTO サザナ 水中照明（オプション）】
浴槽の内部が光ります。水に映った光を見ることで、現実から離れた幻想的な気分を味わえます。
色は10色を用意し、ブルーやグリーンのほか、ピンク、パープルなどの明るい色もあり、色々な光を楽しむことができます。
気分によって光を変えれば、気分転換にいいかもしれません。
【パナソニック 大開口窓】
窓は、浴槽の縁に近いところから、天井あたりまでの大きさです。浴室が開放的な空間になり、湯船に浸かりながら中庭や、外の景色を眺められます。自宅で露天風呂に入った気分が味わえます。
まとめ
お湯に浸かることで、日頃の疲れを取りリラックスした効果を得ることができます。 しかしながら、浴槽や浴室の機能に注目してみると、リラックス効果を高める機能が備わっていることがわかります。
お風呂に入ることは体のメンテナンスの1つで、くつろげる空間としてこだわりたい方も多いのでないでしょうか。 浴槽だけでなく、シャワー、照明、窓など湯船に浸かる部分以外にも、保温効果やリラックス効果を高めた設備があります。 リラックス効果の高いお風呂選びをしている方は、ぜひこのような機能を参考にしてみて下さい。
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