2017年9月26日

浴室の保温効果を高める機能や浴槽について

冬場の入浴は、ヒートショックが多いと言われており、原因は急激な温度変化です。ヒートショックを予防するためには、 浴室とその他の部屋の温度差を極力無くして、浴室、浴槽どちらも保温性を高めていくことが必要になります。 こちらでは浴室の保温効果を高める機能や保温浴槽をご紹介します。

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冬のお風呂はヒートショックに注意

お風呂で起こる事故の中で最も多く発生しているものが、ヒートショックです。 特に外の気温が低くなる冬場は発生率が急増し、中でも浴室で起きることが多いと言われています。

温かいリビングから寒い脱衣所や浴室に移動すると温度変化が大きいために、急激な血圧の変化が発生します。このような急激な温度変化により体に負荷がかかる症状のことをヒートショックと言います。 ヒートショックによって、失神、脳卒中、心筋梗塞などを引き起こします。最悪の場合には死に至ることもあるため、ヒートショックは非常におそろしいものであると認識しておきましょう。

お風呂でのヒートショック対策

ご紹介したとおり、ヒートショックは入浴時の温度差が原因となるため、その温度差をできるだけ最小限におさえることで防ぐことができます。 対策として「脱衣所や浴室に暖房を設置」、足の裏がヒヤッとしない「断熱構造の床」を選んだりする方法がありますので、それぞれご紹介します。

脱衣所や浴室に暖房を設置する

最近では冬場に起こるヒートショックを防止するために、脱衣所やお風呂に「浴室乾燥暖房機(浴室乾燥機)」を取付ける家庭も増えてきているようです。 予備暖房機能で脱衣所や浴室を事前に暖めておくと、入浴時の温度差がなくなり高齢者のヒートショックを防止することができます。

また暖房機能の他にも洗濯物を乾燥するのに便利な「衣類乾燥機能」、浴室の湿気やカビ対策に有効な「浴室乾燥機能」、夏場の入浴を快適にする「送風機能」などが搭載されているものもあります。 浴室乾燥暖房機(浴室乾燥機)は、ヒートショックの防止だけでなく快適に入浴できる機能や家事に役立つ機能など多彩な機能を併せ持っています。

熱源は電気やガスで「天井埋め込み式」と「壁掛け式」の二種類から選ぶことができます。 ユニットバスはもちろん、タイル貼りの在来工法の浴室にも取付けることが可能です。

ヒートショックは特に体の弱い高齢者の方になりやすい傾向にあります。 脱衣所と浴室を暖かくしておけば、ヒートショックになりにくくなりますので、安心して入浴することができます。

ほっカラリ床

脱衣所や浴室を温めることはヒートショック対策の1つですが、浴室に入ると床がひんやりとしていて足裏が冷たいといった経験はありますよね。 寒さを感じさせない環境を作るためには、床面の温度を下げないことも重要なポイントです。 床面が冷えてしまうことを防ぐことができれば、それはヒートショックの予防になるのです。

冷たい床を解消することを目的に開発されたのが、TOTOの「ほっカラリ床」です。 「断熱クッション層(内断熱)」と「断熱床パン(外断熱)」の二つの断熱層で構成されていて、床裏からの冷気の侵入を防ぐため、床が冷たくならないように工夫されています。 断熱クッション層は、畳のような柔らかさを実現し断熱性や衝撃吸収に優れ、防音効果も期待できます。 一方の断熱床パンは、断熱性や防音効果をさらに高めることができる素材です。

また、床の表面にはすべりにくく乾きやすい「FRP素材」を採用している点においてもメリットが大きいです。 転倒を予防することはもちろん、クッション性に優れているので、膝をついても痛みを感じにくいという特徴があります。小さなお子様や高齢者の方でも安全に入浴できます。

保温性が高い浴槽

しばらく時間がたつとお風呂の温度は下がってしまいます。しかし、保温機能が搭載された浴槽は、長時間温かさをキープできます。 このような保温機能を搭載したお風呂は各メーカーから発売されており、TOTO「魔法びん浴槽」、パナソニック「保温浴槽」、LIXIL「サーモバスS」といった商品があります。

保温性の高い浴槽にリフォームすると、追いだきやお湯を足す回数が減るので、光熱費を節約することができます。 そしてその分だけガスや電気を使用しなくて済むため、二酸化炭素の削減にもつながり、環境にも優しいというメリットが得られます。 しかしメリットだけではありません。通常の浴槽に比べて価格が高いので、設置費用が高くなってしまうというデメリットがあります。

一見すると、保温機能のある浴槽は魅力的ですが、保温機能のある浴槽をおすすめできるご家庭とおすすめできないご家庭があるため、注意が必要です。

保温性の高い浴槽がおすすめのご家庭とは

以下のようなご家庭の場合は、お湯の温度が下がりにくいという保温機能のある浴槽のメリットを充分に活かすことができるでしょう。

  • 家族の人数が多く、家族全員の入浴に時間がかかる
  • 家族の人数は少ないが、一人目が入浴してから次の人が入浴するまでに時間が空く

一方、家族全員がお風呂を使用する時間が短い、浴槽にお湯をためる頻度が少ないご家庭の場合は、保温機能のある浴槽を取り入れるメリットは少ないかもしれません。

保温性の高い浴槽を設置する際には、各ご家庭の人数や入浴時間、入浴スタイルに合わせてその必要性を見極めるようにしましょう。

まとめ

家族が毎日使うお風呂は、快適で安全に、そして安心して入浴できることが大切です。

お風呂で起こるヒートショックや転倒事故は脱衣所や浴室に「浴室乾燥暖房機」を取付けたり、断熱性に優れ、滑りにくい床を選ぶことで防ぐことができます。 また家族の人数が多く、家族それぞれの入浴時間にばらつきのあるご家庭は、「保温性の高い浴槽」を取付けると光熱費の節約も期待できます。

お風呂に機能性を持たせると、家族みんながいつも安心して安全に入浴を楽しむことができる他、家事の負担を軽減し家計にも優しいお風呂になります。

少しでもお風呂を快適に安全に、なおかつ経済的に使用したいと希望されているご家庭は、このようなお風呂のリフォームを検討されてみてはいかがでしょうか。

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