肩湯にはどんな効果があるの?
バスタイムは、1日の疲れを癒す大切な時間として、楽しまれている方も多いのではないでしょうか。
近年は、入浴時に健康や美容効果を求める方が増え、各メーカーのユニットバスには、ホテルやスパリゾートのバスルームのような、デザイン性、機能性のある浴室が多く見られるようになってきました。
TOTOやLIXILなどの、大手住宅設備機器メーカーからも、浴槽の肩回りから温かいお湯が流れる、「肩湯」機能がついた商品が登場しています。
「肩湯」は、浴槽のヘッドレス付近から均一に流れてくるお湯で、頸(くび)を直接温めることができる、機能付き浴槽のひとつです。 疲れたときや、気持ちをリラックスさせたいときなどに使用することで、バスタイムをより充実させることができることができるでしょう。
【肩湯の効果】
- 肩から流れる大流量のお湯で、リラックス効果が得られる
- 肩回りの血行が良くなり、肩こりの症状が和らぐ
- 新陳代謝が良くなり、疲労回復の効果が得られる
- 半身浴時に使用することで、上半身の冷えをおさえる
上のような効果が期待できる肩湯ですが、今使っているお風呂に肩湯をしたい場合は、原則として後付けはできず、肩湯の機能が付いたユニットバスに交換する必要があります。
肩湯をユニットバスで設置する価格は?
ユニットバス交換時に、オプション費用として20万円程度をプラスすれば、肩湯付きのユニットバスの取付けが可能です。 今使っている浴槽に後付けの形で取付けることはできないため、ユニットバスの交換を考えていらっしゃる方は、肩湯付きのユニットバスにリフォームされてみるのも良いかもしれません。
ユニットバスはメーカーや商品のグレード、およびオプション機能の有無で大きく異なります。肩湯付きのユニットバスの価格は、150万円~280万円ほどになります。
また、現在浴室が在来工法で造られている方ですと、肩湯付きの浴槽を設置する場合は、50万円程度(肩湯のみの価格)を目安にしてください。 ただし、在来工法の浴室ですと大掛かりな工事となる可能性が高いため、工期も長くユニットバスにリフォームする工事費と同額、もしくはそれ以上になる可能性があります。
結果的に、浴室全体をユニットバスにリフォームするほうが、工期短縮、工事費の節約になることもあります。これを機に、快適性や清掃性に優れたユニットバスへのリフォームを検討されてみてはいかがでしょうか。
肩湯があるユニットバスの商品をご紹介
それでは実際に、TOTOやLIXILから販売されている、「肩湯」付きのユニットバスの特徴についてご紹介します。 入浴時に、リラックスしたい方、健康効果を求められている方はもちろん、新築やリフォームで新しいユニットバスの導入をお考えの方は、ぜひ検討されてみてはいかがでしょうか。
TOTO「肩湯楽」
出典:TOTO
TOTOの「肩楽湯」は、人間工学に基づき、浴槽の形状が、入浴する人の姿勢に合わせて設計されています。 これにより、身体にかかる力が分散され、無理のない姿勢で入浴できるだけでなく、心地よい刺激も感じることができます。
最大で、毎分約65L(強モード)のお湯を肩から浴びれるため、肩回りをしっかりと温めることができますので、肩こりや冷え性でお悩みの方にもおすすめです。
また、湯量は毎分55L(中モード)、49L(弱モード)と、好みの湯量に変えることが可能です。リフレッシュしたい、リラックスしたいなど、その日の気分で効果的に入浴を楽しむことができます。さらに、肩楽湯照明(機器に取付けてある照明)は、浴室の間接照明となりますので、浴室内の雰囲気づくりにも最適です。
お湯は、浴槽のお湯を循環させているため、水道代や光熱費が余分にかかることがないので経済的といえます。 肩楽湯とその他のオプション機器(腰楽湯)の同時使用で、血行を促進しリラックス効果がさらに高まります。
※腰楽湯は、円を描くように噴出される水流で腰を刺激し、リラックス効果を高める機能です。
LIXIL「アクアフィール」
出典:LIXIL
LIXILの「アクアフィール」は、独自の薄膜吐水技術により、ベールのような、約4mmのお湯が流れ落ちる、肩湯を実現しています。 シルクのような優しくなめらかなお湯が、適度な刺激を与えながら首や肩をしっかりと温めてくれます。
通常の半身浴の場合は、上半身が冷えてしまうため、肩にタオルなどをかける必要があります。 しかし、肩湯を使用することで上半身を温めることができますので、長時間でも快適に入浴が可能です。全身浴のように体が温まり、美容効果やリラックス効果も期待できるでしょう。
肩湯を利用した半身浴は、浴槽に入れるお湯もが少なくてすむので、水道代の節約にもなります。 さらに、TOTOの「肩楽湯」同様に、浴槽のお湯を循環させているため、水道代や光熱費が余分にかからないので経済的です。
肩湯を付けられないユニットバスもある
戸建て住宅やマンションで、浴室のリフォームを行う際、ユニットバスに「肩湯付き浴槽」を取付けることは可能です。 しかし、比較的大きな浴槽しか対応していないことが多いようです。そのため、小さいサイズの浴槽しか取付けられない場合は、肩湯を取り付けられないことがあります。
事前にお使いの浴槽のサイズを確認し、新しい浴槽の取付けが可能かどうかを、業者に確認しておくと良いでしょう。
とはいえ、各メーカーからは次々と新しい商品も登場してきていますので、今後、ご自宅のユニットバスに取付けることのできるタイプが、販売される可能性もあります。 リフォーム会社や、メーカーに問い合わせるなどして、最新の情報をこまめにチェックするのがおすすめです。
まとめ
浴室に、「肩湯付き」機能のある浴槽を設けると血行が良くなり、肩こりの緩和、新陳代謝が向上することで、疲労回復など健康面のメリットが得られます。 また、半身浴を行う際も、上半身を冷やすことなく、ゆっくりと入浴することができますので、音楽を聴いたり、本を読んだりと、様々な過ごし方が可能です。さらに、美容効果も期待できるでしょう。
肩湯はお使いの浴槽には後付けすることはできないため、肩湯付きのユニットバスに新しくリフォームすることになります。ただし、現在お使いの浴槽と新しく取付ける浴槽のサイズが異なる場合は、肩湯が設置できないことがありますので、事前にメーカーのショールームを見学するなどして、確認しておくと良いでしょう。
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