2017年10月6日

浴室換気暖房乾燥機の種類と設置するメリット

梅雨の時期や天候が悪い日が続くと、「浴室換気暖房乾燥機があるといいのに」なんて考えたりしますよね。確かに洗濯物を浴室で乾燥できるのは便利ですが、実は浴室換気暖房乾燥機はそれだけではなく、もっとたくさんのメリットが詰まっているアイテムなんです。ここでは浴室換気暖房乾燥機の種類と、設置したときに得られるメリットについてご紹介します。

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浴室換気暖房乾燥機の型(ビルトインタイプ、壁掛けタイプなど)

photoACより

浴室換気暖房乾燥機のメリットを紹介する前に、まずはどのような種類の商品があるのかについて、分類毎にご紹介します。

熱源による分類

浴室換気暖房乾燥機は、それ単体では暖房も乾燥もできません。利用するときには熱源が必要になります。その熱源の違いによって浴室換気暖房乾燥機を分類することができます。

電気式

電気式はセラミックヒーターなどに電気を流すことで、暖房器具のように浴室内を温める方式です。省スペースで設置が簡単というメリットがあります。ガス式よりも光熱費が高くなると言われていますが、実際のところは光熱費にそれほど大きな差はありません。

ガス温水式

ガス温水式は、ガスを使って熱源機で80℃の温水を作ります。この温水を浴室換気暖房乾燥機に循環させることで、熱を放出して浴室内の温度を上げます。初期費用が高いのですが、エネファームなどと組み合わせることで、効果的な暖房を実現することも可能です。

設置場所による分類

熱源による違いだけではなく、設置場所によっても浴室換気暖房乾燥機を分類できます。

天井埋め込み(ビルトイン)タイプ

天井埋め込みタイプは出っ張りが少なく、見た目がとてもスタイリッシュに仕上がります。最近の主流がこのタイプで、新築やリフォームの多くで採用されています。

天井付けタイプ

天井付けタイプは、天井にある既存の換気扇を取り外して設置するときに選ばれます。開口部をそのまま利用しますので、工期も短く、工事費も安く抑えることができます。

壁掛けタイプ

壁掛けタイプは、既存の換気扇が壁側に設置されている場合に使用する浴室換気暖房乾燥機です。天井にダクトを通さない一軒家などで使われています。

衣類の室内乾燥

浴室換気暖房乾燥機を選ぶ最大の理由は、浴室で衣類を乾かすことですよね。洗濯機にも乾燥機や乾燥機能がついていますが、皺になりやすいなどのデメリットがあります。浴室換気暖房乾燥機なら、ハンガーに掛けて干すこともでき、ベランダに干すのと同じ感覚で利用できます。

浴室は密閉空間ですので、屋外よりも短時間で衣類を乾かすことができます。しかも天気に左右されることがありませんので、衣類の数を最小限に減らすこともできます。梅雨時期に部屋を洗濯物に占領されるという状態からも開放されるのは嬉しいですよね。

小さな子どもがいる場合は、すぐに着替えが必要になりますが、浴室換気暖房乾燥機があれば、洗えばすぐに乾燥して着れるようになります。

また、衣類の乾燥ばかり注目されていますが、もっと大きなメリットがあります。それはお風呂の掃除が楽になるということです。お風呂の汚れは、その湿度の高さに原因があります。湿度によりバクテリアが発生したり、カビが発生したりします。浴室が乾燥していれば、それらの発生を大幅に減らすことが可能です。

洗濯の悩みと、お風呂掃除の悩みを同時に解決してくれるのが、浴室換気暖房乾燥機の乾燥機能です。もちろん使用した分だけ光熱費がかかりますが、共働きで家事をゆっくりできないという家庭にとっては、おすすめのアイテムのひとつです。

暖房機能によって冬場のヒートショックを防止

浴室換気暖房乾燥機で注目されているのが暖房機能です。特に高齢者の方に多いと言われていますが、冬場の寒い浴室ではヒートショックにより失神、脳梗塞、心筋梗塞を起こすことがあります。 入浴中の死亡者数は、交通事故で亡くなられる方の4倍以上もいるというデータもあります。 その全てがヒートショックによるものではありませんが、ヒートショックを防ぐことの重要性を感じている人も多いのではないでしょうか。

浴室メーカーの多くは、このヒートショック対策として浴室換気暖房乾燥機の導入を推進しています。浴槽の蓋を付けずに浴室内の温度を上げるなどの対策も可能ですが、それでは湯温が簡単に下がってしまいます。さらに、一番風呂の人は浴室内が温まっていない状態で入浴しますので、ヒートショックを防ぐには、蓋を開けておくだけでは足りません。

暖かい部屋から、冷え切った浴室内に足を踏み入れることで、気温差に体がついてこれずに倒れてしまうのがヒートショックです。この気温差がヒートショックの原因ですので、最初から浴室内の温度を高めておけば、ヒートショックにはなりません。もちろん高齢者でなくとも、冬場の浴室はとても体に負担がかかります。体が冷えてしまうのが嫌で、お風呂に入りたがらない子どももいるかと思います。

一軒家の場合は、床面からダイレクトに冷やされますので、浴室換気暖房乾燥機の有無で室温が大きく変わります。ちょっとした工夫だけではヒートショックを防ぐことは難しいため、高齢者がいる家庭では、浴室を暖めるという意味でも、浴室換気暖房乾燥機の導入をおすすめします。

涼風機能で夏場も快適

浴室換気暖房乾燥機の機能のうち、あまり知られていないのが涼風機能です。すでに導入している人でも、あまり使っていないという人が多いかもしれません。涼風機能は夏場の浴室内の暑さを和らげる効果があります。露天風呂が気持ち良いのは、自然の風で体を冷やすことができるからです。涼風機能にはそれと同じ効果があります。

夏場は暑いのでお風呂から出たあと汗をかきたくないという人は、お風呂ではなくシャワーで済ませているかと思います。しかしシャワーだと疲れが取れないので、本当ならば湯船に浸かりたいという人も多いですよね。そんな人のための機能が涼風機能です。

一軒家の場合は、浴室に窓がついていて空気が流れるようにできていたりします。ところがマンションのような完全に閉ざされた空間の浴室では風が入ってくることはありません。浴室換気暖房乾燥機の涼風機能はそのような浴室に最適です。

まとめ

浴室換気暖房乾燥機を導入しようとしている人の多くが、洗濯物を室内で干したいという思いで検討を始めますが、実際に使ってみて便利な機能が、乾燥以外にもたくさんあります。

・乾燥機能
・暖房機能
・涼風機能

それぞれのメリットは決して小さくありませんが、これらの機能が組み合わさることで、これまでとはまったく違うバスライフを送ることができます。さらに、高価格帯の商品になると、ミスト機能カビ抑制機能、リモコンでの操作など、より快適に浴室を利用するための機能が詰め込まれています。

すべての機能をフル活用するのは難しいかもしれませんが、使えるのに使わないのと、使えないというのとではまったく違います。少なくとも梅雨時期のお洗濯では「あって良かった」と思うことが度々あります。リフォームや新築での設置で悩んでいる人は、ぜひ設置を前提に各メーカーの商品を比較検討してみましょう。

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