2018年9月27日

浴室のドアはいつ交換をすればいいの? 浴室ドアの基礎知識を説明します

浴室のドアには開き戸・引き戸・折れ戸の3種類がありますが、それぞれメリットもデメリットもあります。ご自宅に合うドアの種類の選び方や交換方法と、浴室のドアを交換する際の注意点を知り、快適なドアを設置しましょう。

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お風呂のドア交換をするときの基礎知識

浴室のドアの種類

浴室のドアには3種類あり、メリットもデメリットも異なります。3種類のドアの特徴を見ていきましょう。

開き戸

玄関のドアなどにも使われる、よく見られる形状のドアです。力を入れなくても開閉しやすく、シンプルな構造のため清掃性の高さが特徴です。また気密性も高く、他のドアに比べると価格も抑えられていますので、低予算で交換できます。

ただし、ドアを開閉するためのスペースが必要で、浴室側にドアが開くタイプですと、万一浴室内で倒れた時にドアが開かなくなる場合があります。脱衣室側に開く場合にも十分なスペースがない場合には、車椅子での入浴時に不便になります。

引き戸

横にスライドさせて開閉するタイプのドアで、開閉のためのスペースが不要なため、浴室や脱衣場が狭くても取り入れやすく、開口部を多くとれるというメリットもあります。このため、バリアフリー構造にしたい場合に適したドアになります。

ただし、ドアの引き込みスペースは必要となります。また、レール部分にゴミが溜まりやすいというデメリットもあります。さらにドア本体も交換する費用も高いため、十分な予算を確保しておく必要があります。

折れ戸

扉の真ん中で折れて開閉するタイプのドアで、ユニットバスで標準仕様となっていることが多いです。ドアを開けても開き戸程スペースをとらずに済みます。コンパクトで場所を取らないため、浴室が狭い場合に適しています。

ただし、開閉に力が必要で、故障しやすい形状というデメリットがあります。子どもや高齢者には開閉が難しいため、家族に該当する人がいる場合には、あまりおすすめできません。さらに、他のドアからのリフォームが難しく、交換費用が高くなることも覚えておきましょう。

浴室のドアはどんなものを選べばいいの?

浴室のドアは、清潔性を保て、安全性の高いものを選ぶことが大切です。そのようなドアの選び方をご紹介します。

清潔性を保てるものを選ぶ

浴室は汚れやカビが発生しやすい空間のため、清掃性が高く、効率的に換気を行えるドアを選ぶことが大切です。換気口を複数設けたり、掃除しやすい形状の換気口にしたり、汚れやカビの溜まりやすいパッキンを無くすなど、メーカーによって様々な工夫がされています。

浴室をリフォームする際、浴槽や洗い場の特徴は確認しても、ドアの清潔性までは詳しく確認する方はあまりいません。インターネットやカタログだけでなく、ショールームでもドアの清潔性を確認してみることをおすすめします。

安全性を考慮する

お子様や高齢者のいらっしゃるご家庭では特に、安全性の高いドアを選ぶことが大切です。緊急事態には脱衣場側から開けることが可能であったり、扉を外せるものなどがおすすめです。脱衣場と浴室の段差は、転倒の恐れがあります。ドアのレール部分を確認し、段差の小さなものや、段差のないものを選びましょう。

さらに、お子さんが一人でドアを開けて誤って浴槽に落ちるなどの事故を防ぐために、脱衣場側からお子さんの手の届かない高さで施錠できるチャイルドロック付きのものがあります。引き戸や折れ戸では、ドアの閉まるスピードを抑えるなど、指を挟まないための工夫のされているものもあります。

インターネットやカタログだけでは操作性までは分からないため、ショールームで実際に操作した上で、安全に操作できるドアを選びましょう。

浴室のドア交換にかかる費用相場

浴室のドアの交換方法は、ドアの状態で決まります。どの施工方法とも特徴が異なりますので、どのように交換ができて、どのような特徴があるのか見ていきましょう。

カバー工法

カバー工法とは、既存のドアの外枠に新しい外枠を取り付けてドアを交換する方法です。ドアの外枠を外してドアを交換しようとすると、周囲の壁や天井を壊す必要があり、施工に費用も時間もかかります。

既存のドアの外枠や壁に傷みがなければ、カバー工法が可能なため、費用を抑えながら短期間でドアの交換を行えます。ただし、ドアの開口部が多少狭くなります。

費用相場
開き戸:5万円
引き戸:10万円
折れ戸:6万~7万円

外枠とドアの交換

ドアの下地や周囲の壁に傷みが見られる場合、外枠から交換する必要があります。既存のドアと同じ広さの開口部を確保でき、下地や周囲の壁なども綺麗にすることが可能です。ただし、既存の外枠とドアの大きさに合う新しい外枠やドアの用意に時間を要する場合があります。また、大がかりな工事となるため、費用も時間もかかります。

費用相場
開き戸:7万~10万円
引き戸:13万~16万万円
折れ戸:8万~12万円

ドアのみの交換

ドア面が割れてしまったり、ドア本体の損傷で操作性が悪いなど、ドア本体に不調が見られる場合、ドアのみの交換で見た目も操作性も向上させることが可能なことは多いです。外枠を変える必要がないため費用を大幅に抑えてドアを交換することが可能です。

ただし、万一、外枠にも操作性を低下させる不調があれば、せっかくドアを交換しても使い勝手は良くなりませんし、安全面での不安もあります。ドアのみの交換で問題はないのか、一度業者に確認してみることをおすすめします。

費用相場
開き戸:3万~5万円
引き戸:8万~10万万円
折れ戸:3万~6万円

浴室のドアを交換するのはいつ?

お風呂のドアは、きちんと掃除していれも劣化していきます。カビが発生することもあり、それを放置していると健康上の問題も発生します。お風呂のドアの寿命は15~25年といわれていますので、その期間に下記のような症状が見られたら交換のサインだと考えてください。

・パッキンが外れた ・水漏れして脱衣室が濡れている ・ドアがスムーズに閉まらなくなった ・カビが発生している

これらの症状が発生したら、ドアの交換をするタイミングです。慌ててリフォームする必要はありませんが、パッキンの劣化を放置すると、床や柱などを腐食させてしまう可能性があります。家そのものの寿命を縮めてしまいますので、上記のいずれかが気になったら、できるだけ早く業者に相談しましょう。

浴室のドア交換を業者に依頼する前に確認すべきこと

これまで浴室のドアの種類や選び方、交換方法をご紹介しましたが、最後に適切に浴室のドアを交換するためのポイントをご紹介します。

ハウスメーカーのユニットバスの交換はハウスメーカーに問い合わせる

ハウスメーカーのユニットバスは、部品が出回っておらず、他の業者では修理できないことがあります。もし現在お使いのドアと同じタイプのドアに交換したい場合は、ハウスメーカーに相談しましょう。ドアのタイプにこだわりのない方は、リフォーム業者の代替用のドアやカバー工法での施工を依頼すれば、費用を抑えることが可能です。

既存の外枠・ドアと同じものを見つけるのは難しい

カバー工法以外でドアを交換する場合、既存のドアと同じ型や大きさのドアが必要です。しかし、ドアは頻繁に交換するものではないため、同じ型のドアや外枠の取り寄せに時間がかかり、着工までに時間がかかることは少なくありません。

浴室錠が壊れたときはドア自体を交換することになる

浴室錠が壊れることがときどきありますが、もし同じドアノブを入手できるのであればドアノブの交換だけで済みます。ただし、同じドアノブを使っていて入手できない場合には、ドア自体を交換しなくてはいけなくなることもあります。

また、浴室は湿度が高く、鍵の内部が錆びてしまうことがあります。このため、同じドアノブに変えると、また数年後に錆びて動かなくなることも考えられます。このようなケースでも、錆びにくい鍵のついたドア、もしくは鍵のないドアへの交換がおすすめです。

お風呂のドアの種類や状態によって、浴室錠が壊れたときにできることが変わってきますので、まずはリフォーム業者に相談して、最適な改善方法を提案してもらいましょう。

まとめ

最近はユニットバスが多いため、お風呂のドアだけ交換するというケースが減りましたが、既存タイプのお風呂の場合は、ドアがある程度古くなったら交換も視野に入れる必要があります。ただし交換となると、これまでとは違うタイプのドアにリフォームするチャンスでもあります。

既存のドアの問題点を考えて、最適なドアを選びましょう。そのときには清潔性や安全性を重視すると、長く安全に使い続けることができます。

交換する場合には、カバー工法やドアだけの交換、外枠も含めての交換の3種類ありますが、お風呂の状態によって最適な方法が違います。どの方法が適しているのかを自分で判断するのは難しいので、予算も含めてリフォーム業者に相談しましょう。

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