お風呂の窓にブラインドを取り付けるメリット
出典:photoAC
お風呂の窓にブラインドをつけるというリフォームはとても人気が高く、多くの家で採用されています。なぜそれほどまでに人気が高いのでしょうか?
ここでは最初に、お風呂の窓にブラインドを取り付けるメリットについてご紹介します。
カーテンよりもカビが生えにくい
お風呂の窓の目隠しとしてカーテンを使っている家もありますが、カーテンはカビが発生しやすいという問題があります。素材を選べばカビを抑えることができますが、そうなるとカーテンの選択肢が狭まってしまいます。
ブラインドは金属で作られているものも多く、カーテンほどはカビが発生しません。木製のブラインドでも、きちんと防カビ加工をされていればカビの発生を防ぐことができます。もちろん、日頃の掃除も必要ですが、お風呂を使った後にシャワーで汚れを流す程度で十分ですので、お手入れも簡単です。
いつでも換気できる
ブラインドは目隠しをしている状態でも、隙間がありますので、窓を開けていると空気が流れてきます。このため、換気をしながら入浴することも、掃除をすることもできます。夏の暑い日に窓を開けての入浴は、快適なのでおすすめです。
カーテンの場合は隙間がないため、窓を全開にしているとあおられてしまいます。風が強い日ですと、外からお風呂場が丸見えの状態になってしまいますし、そこから人が侵入する可能性もあり危険です。ブラインドなら、換気をしているときも目隠しできますし、物理的に侵入の障害になります。
外からの目隠しになる
繰り返しになりますが、やはり外から目隠しができるというのが、ブラインドの大きなメリットになります。大きな窓で開放感を得たいときに、カーテンをつけてしまうと開放感を味わうことができません。かといって目隠しなしでは何かと危険です。
そういうときは、開閉具合を調整できるブラインドが効果的です。プライバシーを守りながらも開放感を維持できますので、まるでリゾート地のお風呂のような気分を楽しむことができます。本格的な防犯効果を期待するのであれば、ルーバーもおすすめです。
その他に、見た目が美しいというのも、ブラインドが選ばれる理由のひとつです。
お風呂の窓に設置するブラインドには種類がある
とても魅力的なアイテムのブラインドですが、選ぶ前に知っておきたいのが、その種類についてです。お風呂に設置するブラインドには、大きく分けて4つの種類があります。
- 横型ブラインド
- 縦型ブラインド
- ウッドブラインド
- ロールスクリーン
種類ごとに向き不向きがありますで、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
横型ブラインド
出典:ブラインドマーケット
一般的にブラインドというと、横向きにスリットの入ったこの横型ブラインドをイメージする方も多いかと思います。スラッド(羽根)の角度を調整することができ、より多くの光を取り入れることや、外からの視線を完全にシャットアウトすることも可能です。
素材はアルミ製が多く、塗装をしてあるので色の種類も豊富です。大きなサイズになると重たくなりやすく、昇降させるのが大変というデメリットはありますが、きれいな状態を保ちやすいと言われています。
縦型ブラインド
出典:ブラインドマーケット
デザイン性の高いブラインドとして人気が高いのが、縦向きにスリットの入った縦型ブラインド(バーチカルブラインド)です。素材は布製のものが多く、動作が軽いというメリットがあり、さらに色も豊富なので若者を中心に人気があります。
もちろん、横型ブラインドと同じように羽根の角度を調整できますが、風が入ってくると変形してしまい、外の視線をカットできないことがあります。このため、入浴中に窓を開けて開放的にしたいという人にはあまり適していません。
ウッドブラインド
出典:ブラインドマーケット
ウッドブラインドは横型ブラインドの一種で、素材が木で作られています。このため、アルミ製と比べると耐水性や耐カビ性では劣りますが、アルミ製にはない木の温もりがあります。デザイン性に優れていますので、ナチュラルインテリアが好きな方に選ばれています。
そうはいっても、お風呂で利用する際にカビの発生などが気になるという方もいますので、最近ではウッドブラインドに見えるアルミ製ブラインドも増えています。こちらなら、ナチュラルなイメージをもたせつつも、簡単にお手入れできます。
ロールスクリーン
出典:松装株式会社
ブラインドではありませんが、布を巻いて開閉するロールスクリーンも、窓の目隠しとして使われることの多いアイテムです。とても軽くて取付けが簡単ですが、閉めたときに空気の流れを止めてしまいますので、換気性がカーテンと変わらないというデメリットがあります。
薄いロールスクリーンの場合には、内側のシルエットが透けて見えることもあります。お店で選ぶときには、光の具合によって透けないことをチェックしてください。お風呂をすっきりとしたデザインにしたいときにおすすめのアイテムです。
お風呂の窓に取り付けるブラインドを選ぶポイント
ブラインドの種類を把握できたところで、次はブラインドを選ぶときのポイントについてご紹介します。間違って選んでしまうと、早々にブラインドを買い換えなくてはいけなくなりますので、しっかりと覚えておきましょう。
耐水性があるもの
お風呂の窓に設置するブラインドを選ぶときには、すべての部品に耐水性があるものを選びましょう。羽の部分がアルミで作られていても、他の部品に鉄や天然素材を使っていると、そこからサビや腐食が発生する可能性があります。
どれを選んでいいのか分からない方は、浴室用と書かれているブラインドから選ぶようにしましょう。それらの製品はきちんと耐水性のある素材で作られていますので、浴室で使ってすぐにダメになってしまうことはありません。
防カビ性のあるもの
耐水性と合わせて意識したいのが防カビ性です。いくら換気がしやすいからといっても、お風呂は室内で最も湿度が高い場所です。夏場や梅雨時期になると、なかなか湿気がなくならないため、防カビ性のないブラインドは簡単にカビの温床になってしまいます。
太陽の日差しが差し込まない窓では、布製や木製の素材はできるだけ避けてください。どうしても選びたい場合は、防カビ加工を行っているブラインドの中から選ぶようにしましょう。ただし、防カビ性があってもお手入れは必要ですので、メンテナンスはきちんと行う必要があります。
掃除がしやすいもの
耐水性や防カビ性があっても、ブラインドは汚れてしまいます。特に横型ブラインドは、汚れやホコリなどが溜まりやすい構造をしていますので、お掃除をサボるとあっという間に汚れが目立ってしまいます。このため、掃除のしやすさも重になります。
ポイントとしては、フッ素コート加工がされているブラインドを選ぶことです。フッ素コート加工がされていると価格が上がってしまいますが、汚れが付着しにくく布で軽く拭くだけでキレイにできます。防カビ性も耐水性もアップしますので、お風呂のブラインドに最適です。
DIYでお風呂の窓にブラインドを取り付けるときの注意点
ブラインドはホームセンターでも購入できますし、ネットショップでもたくさんの種類の商品が揃っています。ブラインドの多くはDIYでも取付けができますが、設置するにあたって注意点があります。では、どのような店に注意すればいいのかを見ていきましょう。
大型ものは1人で取り付けない
小さな窓にブラインドを付けるのであれば、1人作業でもできないことはないのですが、1m×1mのブラインドでも1kg以上あります。ちょっと大きいブラインドでは4kgを超えることもあり、木製になるとその2~3倍の重さにもなります。
このような重さのあるブラインドを1人で無理に取り付けようとすると、落下などでケガをしてしまうケースがあります。設置するときの左右バランスをとるのも大変ですので、ブラインドは2~3人で取付け作業を行うようにしましょう。
また、浴室は足元が滑りやすいので、十分に乾燥させた状態で行ってください。足場もしっかりとしたものを用意し、転倒しないように誰かに支えてもらいながら取付けてください。
施工が不十分だと外れてしまう
浴室の防水性を考えると、ブラインドを設置するためにねじ穴を開けることはできません。このため両面テープなどを使う必要がありますが、ブラインドはかなり重たく、金具を固定できていない可能性があります。
施工がしっかりできていないと、ブラインドが落下することがあります。誰もお風呂を使っていない時であればまだいいのですが、入浴中にブラインドが落下すると危険ですし、外から丸見えになってしまいます。そうならないためにも確実な施工が求められます。
ブラインドをネジで固定できない場合は、耐水性や耐カビ性が多少劣っても、軽量な布製のブラインドを選ぶようにしてください。それでも長期間使っていると落ちることがありますので、定期的に緩みがないか確認してください。DIYに自信がない方は、最初から業者に依頼することをおすすめします。
業者にブラインドを取り付けを依頼した場合の費用は?
ブラインドを業者に取付依頼したときに気になるのが、どれくらいの費用かかかるのかということですよね。一般的な工事費用は8,000円程度で、これにブラインド本体の価格と出張費などの諸経費が加わります。そのため1万5,000円~2万円前後が目安になります。
浴室用のブラインドが1万円程度から購入できることを考えると、少し割高に感じるかもしれませんが、長く使いたいのであれば、業者に来てもらって設置したほうが確実です。
お風呂のブラインド工事だけでは割高になってしまいますので、リビングや寝室などの窓もブラインド工事も合わせて行うことで、費用を抑えることも可能です。室内のブラインド設置一式3万円以下で対応してくれる業者もあります。
また、業者ごとに工事費用が違いますので、複数の業者に見積依頼することも重要です。1社だけに依頼すると、工事費用の高い業者に依頼する可能性があるため、2~3社に見積もりをしてもらい、費用相場を把握した上で最適な業者を選びましょう。
見積もり金額だけでなく、アフターサービスがしっかりとしているか、応対に問題がなかったかなどをチェックすることも大切です。
まとめ
お風呂に大きな窓を設置したものの、何もつけないと外から丸見えになりますし、カーテンではカビが発生することがあります。その問題を解決するのがブラインドです。最近は浴室用のブラインドも種類が増え、様々なカラーから選ぶことができます。
ですが、防水性や防カビ性のあるブラインドを選ばないと、あっという間にカビやサビでボロボロになってしまいます。また、お手入れのしやすさも重要ですので、見た目も大切ですが、それらの対策が行われているブラインドの中から選ぶようにしましょう。
さらに、軽量なブラインドならDIYでの設置も可能ですが、幅が広くて重たいブラインドを設置するにはそれなのに人数が必要ですし、落下しないように設置するのも大変です。無理にご自分で設置しようとせずに、難しいと感じたときは業者に依頼してください。
いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!
まずは相談から
渡邊 一伸(ナベさん)