2023年2月27日

壁穴の補修費用相場と補修方法|DIYのポイントと賃貸での対処法も詳しく解説

壁穴補修を業者に依頼した場合の費用相場は、材料費と出張工賃込みで約2~10万円です。壁穴が小さければDIYでも補修可能ですが、穴が大きければ大きいほどコツも必要になるため、DIYでの現状復帰が不安な場合にはプロに依頼しましょう。この記事ではDIYで壁穴を補修する方法と、業者に補修作業を依頼する際の費用相場について詳しく解説しています。DIYでのポイントや賃貸での注意点についても説明していますので、ぜひ参考にご覧ください。

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壁穴修理の費用相場

リフォマに寄せられた事例や独自の調査をもとにした 壁穴修理 を行う場合の概算費用です。

壁穴修理(小)
20,000円〜40,000円
壁穴修理(大)
30,000円〜50,000円
壁穴修理+壁紙張り替え(6平米未満)
40,000円〜70,000円
壁穴修理+壁紙張り替え(15平米未満)
50,000円〜100,000円
壁紙剥がれの補修
20,000円〜40,000円

【壁穴の大きさ別】補修方法と費用相場

壁穴の補修方法と費用相場

一般的な住宅の壁は「プラスターボード」と呼ばれる石膏でできた不燃の板の上に壁紙を貼って仕上げられています。
壁穴が小さければDIYでも補修可能ですが、穴が大きければ大きいほどコツも必要になるため、DIYでの現状復帰が不安な場合にはプロに依頼しましょう。

壁穴の補修費用相場

直径1cm以内の穴

20,000円~40,000円

直径5cm程度の穴

20,000円~50,000円

直径10cm程度の穴

20,000円~50,000円

亀裂・細長い切れ込み

20,000円~40,000円

直径1cm以内の穴の補修方法

直径1cm以内の穴

直径1cm以内の穴の例
・壁付棚などを取り外した際のできるネジ穴
・鉄製の棒状のものが壁に倒れ掛かってしまった
・画鋲などをさして出来る小さな穴

最も簡単な方法は、穴の開いた箇所にシールを貼ることです。
ホームセンターなどで「壁穴補修用シール」が売られていますので、自宅の壁色にあう柄のシールを選び、補修しましょう。

市販の壁穴補修用シールだと自宅の壁紙とあう柄のシールがない場合もあります。
補修箇所を目立たせたくない場合は、壁紙の下の穴にパテを埋めて、上から壁紙を張りましょう。
ホームセンターなどで「室内壁補修用かべパテ」といった専用パテが売られています。
穴や切れ込みの周りの壁紙を、四角くカッターで切り込みを入れて剥がし、穴や切れ込みにパテを埋めて乾かしてください。
乾いたら紙やすりなどで表面を均し、自宅の壁紙の柄にあった壁紙を貼れば完成です。
紙やすりで均す作業を丁寧に行えば、穴があったことなど分からないくらいに美しく、元通りになります。

DIY補修費用は、シール補修の場合1,000円以内です。
パテを埋める場合は、壁紙をきれいに貼るための道具や補修用の壁紙も含めて3,000円以内で行えます。

【業者依頼時】
壁紙剥がれ補修の相場:20,000円~40,000円

【事例】キッチンパネルのビス穴跡の補修

キッチンパネルのビス穴跡の補修

キッチンパネルのビス穴補修前
キッチンパネルのビス穴補修後
BEFORE
キッチンパネルのビス穴補修前
AFTER
キッチンパネルのビス穴補修後
工務店名
リペックス横須賀店(すぎい設備株式会社)
施工月
2016年1月
施工地域
神奈川県横浜市神奈川区
住宅種別
戸建住宅
業者のコメント
キッチンパネルにあった3つのビス穴を埋めるなどの補修を行いました。
工事費用
2万円

亀裂・細長い切れ込みの補修方法

亀裂・細長い切れ込み

亀裂・ 細長い切れ込みの例
・経年劣化でできた天井や壁の継ぎ目に沿ったひび割れ

亀裂の場合は切れ込み部分の上からシリコン剤をうって補修します。
DIY補修費用は、シリコン剤とコーキングガン、養生テープのみで3,000円以内で行えます。

ただし、壁紙の上からシリコン剤をうつことにより、壁紙の経年劣化部分との色の差が出る場合があります。これを防ぐには一度壁紙を剥がして、壁の継ぎ目部分をパテ補修してから壁紙を張り戻す作業が必要です。

【業者依頼時】
壁紙亀裂の部分補修の相場:20,000円~40,000円

直径5cm程度の穴

直径5cm程度の穴

直径5cm程度の穴の例
・家具や大きな荷物の運搬中に角を壁に当ててしまった
・直径2~3cm程度のポールの先を誤って壁にぶつけた

直径5㎝程度であれば、ホームセンターなどで売っている「壁穴補修用メッシュシート」を使いましょう。
穴の周りの壁紙を、大きめにカッターで四角く切れ込みを入れて剥がし、メッシュシートをあてがいます。その上からパテを盛り、パテが乾いた後に紙やすりなどで表面を均し、自宅の壁紙にあう柄の壁紙を貼れば完成です。

DIY補修費用は、壁紙をきれいに貼るための道具や補修用の壁紙も含めて5,000円以内で行えます。

ただし、この方法はプラスターボードの上にパテを盛る方法になるため、どんなに薄くパテを塗ったとしても、仕上げたときに壁にふくらみが生じて、光の当たり方によっては補修箇所が目立ってしまう可能性があります。これを防ぐには、次項で説明する直径10㎝程度の穴と同様の作業が必要です。

【業者依頼時】
直径20cm以下の壁穴修理の相場:20,000円~50,000円

(4) 直径10cm程度の穴

壁穴補修直径10cm程度の穴

直径10㎝くらいの穴の例
・拳で壁を殴ってしまった
・転んで壁に思いっきり手をついてしまった

直径10㎝くらいまで大きくなると、補修キットなどで壁穴を補修することが難しくなります。

補修方法は、穴の周りのクロスを大きく四角く切り剥がし、穴の周りのプラスターボードも四角く切り取ったうえで、切り取った部分に大きさを合わせたプラスターボードをあてがいます。
この際、穴の箇所に下地の木材(胴縁)がある場合はその胴縁に固定すれば良いですが、胴縁が無い場合は周りのプラスターボードに木ねじで木材を固定して、その木材に木ねじであてがうプラスターボードを固定します。
四角い穴とあてがったプラスターボードとの隙間やねじ穴にパテを埋め、パテが乾いた後に紙やすりなどで表面を均し、自宅の壁紙とあう柄の壁紙を貼れば完成です。
木ねじを少し深めにめり込むようにねじ込み、できたくぼみにパテを埋めるようにすることで、よりきれいに仕上がります。

DIY補修費用は、のこぎり、プラスターボード、木材、パテ、壁紙、きれいに貼るための道具など全て含めて10,000円以内で行えます。

【業者依頼時】
直径20cm以下の壁穴修理の相場:20,000円~50,000円

【事例】壁の穴補修

品川区✕壁の穴補修✕仕上がりが綺麗な作業

壁の穴補修前
壁の穴補修途中
壁の穴補修途中 穴埋め終了
壁の穴補修終了
BEFORE
壁の穴補修前
壁の穴補修途中
壁の穴補修途中 穴埋め終了
AFTER
壁の穴補修終了
工務店名
有限会社アートブレーンズ
施工月
2016年5月
施工地域
東京都品川区
住宅種別
マンション
お客様のご要望
引っ越しに際して安く直したい。
ここがポイント!
  • クロスは、そのまま戻して使用

  • 仕上がりが綺麗

  • 満足な仕上がり。

業者のコメント
お客様には、かなり喜んでもらいました。
工事費用
2.5万円

壁穴補修で押さえておきたいポイント

壁穴補修で押さえておきたいポイント

小さな穴であれば、パテで穴を埋めて壁紙を張り替えれば補修できるのですが、新しい壁紙が既存の壁紙と馴染まない事が多く、壁一面や部屋の壁紙をまるごと張り替えるケースがあります。

穴が大きい場合は石膏ボードなどを張り替える必要がありますが、殆どのケースではグラスファイバー製のメッシュ素材でできたパッチをあてて、しっかりと穴を塞ぎ、上から壁紙を張り替える事で補修できます。

壁穴を放置するのは危険

放置された壁穴

壁穴が建物の構造自体に大きなダメージを与えることは殆どありませんが、そのまま放置しておくと下記のような問題が発生します。

・穴が今以上に大きく広がる。
・害虫が室内に入って来やすくなる。
・虫などが穴に巣を作る。
・火災時に火が回りやすくなる。

放置していたことで、壁穴がいま以上に大きく広がってしまうと補修作業が難しくなり、補修費用も高額になっていきますので、放っておくのは得策ではありません。

業者に依頼しても2~10万円程度

壁穴の補修の依頼

DIYを趣味としている方であれば、そこまで難しくなく、取り組みやすい壁穴の補修。
ただし「自分はあまり器用じゃない」「失敗して余計に目立ってしまったらどうしよう」と作業に不安を感じる方であれば、業者に依頼してしまった方が安心です。

壁穴補修を業者に依頼した場合の費用相場は、材料費と出張工賃込みで約2~10万円になります。
費用に幅があるように感じた方も多いと思いますが、これは壁穴の大きさや穴の状況によって補修方法が変わってくるからです。

業者に依頼すれば、道具を新たに購入する必要もなく、材料も安価に入手できる場合が多いので、出張工賃を含めても比較的安価に対応してもらえます。

賃貸マンションの場合は要注意

壁穴補修は穴の程度によっては自分で補修することもできますが、賃貸マンションでは勝手に修理をしてしまうと契約違反になる場合があるので注意が必要です。

賃貸物件では退去時に原状回復が必要な場合が殆どですので、穴を空けてしまうと「自分で直さなくちゃ」と思いがちです。

賃貸の壁穴補修について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にご覧ください。

実は一番難しいクロス貼り

実は一番難しいクロス貼り

壁穴補修は費用もそれほど高くなく、小さな穴であれば「自分でも直せそう」だと感じた方も多いのではないでしょうか。
YouTubeで「壁穴補修」と検索してみると実際に壁穴を直している動画が出てきますので、参考にしてみてください。
穴を埋めること自体はそれほど難しくなく、慣れている人であれば30分もかからない作業です。

ただし、ここで盲点になるのが壁紙・クロス貼りです。

柄の目立つクロスなら尚更ですが、柄が目立たないクロスであっても補修した箇所をきれいに、時間が経っても剥がれてこないようにクロスを貼る作業は難易度が高く、プロでも気を遣う作業です。
ポイントは、新たに貼るクロスを大きめに貼り、2枚重ねた状態の上からカッターで切り取る。重なっている下の部分のクロスを取り除き、切れ目の隙間が一切ない状態にカットすること。
隅の方にも十分に糊を付けて、丁寧にローラー掛けすること。
はみ出たり余分についてしまった糊を、濡れ雑巾などでしっかりふき取ることです。

これらの作業で少しでも手を抜くと、時間が経ってから補修したクロスの一部が剥がれたり、糊が茶色っぽく変色して目立つようになってしまいます。

【業者依頼時】
壁穴の修理と壁紙一面張替え(20平米以下)の相場:40,000円~70,000円

壁穴修理の費用相場

リフォマに寄せられた事例や独自の調査をもとにした 壁穴修理 を行う場合の概算費用です。

壁穴修理(小)
20,000円〜40,000円
壁穴修理(大)
30,000円〜50,000円
壁穴修理+壁紙張り替え(6平米未満)
40,000円〜70,000円
壁穴修理+壁紙張り替え(15平米未満)
50,000円〜100,000円
壁紙剥がれの補修
20,000円〜40,000円

いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!

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壁穴修理のお役立ちコラム

Q.壁穴の修理はDIYでできますか?

石膏ボードを固定するパテや、塗布したパテの凹凸をなくすサンドペーパー、補強する材木、木工用ボンド、ビスなどが入った補修用キットが売られています。
こうしたキットを利用することで、素人でも比較的容易に壁穴を修理できます。

ただし、壁面に隠れていた配線を切断してしまった、断熱材まで壊れてしまったといった場合、業者さんに相談するのが望ましいでしょう。

市販されていない特殊な壁紙を使っている場合、市販のものでは穴の開いた場所だけ壁紙が異なってしまい不自然になります。
ふさわしい壁紙があるかどうかも併せて業者さんに相談してみましょう。

監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。