2022年4月5日

レンジフード(換気扇)交換にかかる費用と取り替え時期の目安をご紹介!

レンジフードの取り換えには数万円程度の費用がかるため、十分な検討を行った上で交換したいですよね。この記事ではレンジフードの構造から種類、交換の時期の目安など、交換に必要な基礎知識をくわしく解説しています。最新注目されているレンジフードの機能なども紹介していますので、交換を検討するときの参考にしてみてください。

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レンジフードの役割とは?

レンジフードは、料理の際にガスコンロからでる煙を外へ排気する役目を担ってくれています。 台所の換気扇(ファン)の機能とあわせて、フード(囲い)が効率よく煙をあつめてくれるため、室内にイヤな臭いが広がりにくくなります。

毎日台所でお料理をするご家庭であれば、レンジフードを使用する頻度も多くなるため、レンジフード内の汚れや劣化が気になる方も多いのではないでしょうか? もし、そのような悩みがありましたら、これを機に台所換気扇のリフォーム工事を検討してみましょう。

レンジフードを交換するタイミングの目安

レンジフードを交換するタイミングの目安

レンジフードの寿命はおおよそ10年といわれていますが、多くの方が「レンジフードの交換しようかな?」と考えるタイミング以下のようなときです。

・煙の吸い込みが悪くなった
・レンジフード内や換気扇の汚れがひどく、自分では手に負えなくなった

このように感じたとき、専門業者に修理やメンテナンスを依頼するのも一つの解決方法ですが、思い切って新しい商品と交換するのも一つの選択肢です。

もし既存のレンジフードの型が5年以上前の商品であれば、なおさら新しいレンジフードに交換することをおすすめします。

最近のレンジフードは機能がどんどん進化しており、汚れにくくお掃除しやすく、そしてスタイリッシュなものになっています。 ご予算や保証期間の都合があえば、この機会にレンジフードの交換を検討してみてはいかがでしょうか。

レンジフードの交換工事にかかる工数

レンジフードの交換工事にかかる期間はおよそ半日(2~3時間)程度です。 ガスコンロも併せて交換する場合は1日程度かかります。

レンジフードの構造と種類

レンジフードの構造は空気の流れを起こして排気をするファン部分と、ファンや機械をカバーするフード部分でできています。 ファンタイプの換気扇にはフードがないものもあります。
それでは詳しく見ていきましょう。

ファンの種類

レンジフード交換ファンの種類

ファンには大きく3つの種類があります。順番に見ていきましょう。

【プロペラファン】
ファンが外壁面につけられているタイプで風量が大きく価格が安いのが特徴です。 主に機密性の低い戸建て住宅や木造の家屋に設置されています。

【シロッコファン】
現在のレンジフードのほとんどがこのシロッコファンタイプです。 筒状の形をしており、騒音が小さく、自由な向きに設置できるのが特徴です。

屋外の風の影響を受けにくいことから高層マンションのご家庭で重宝されます。

【ターボファン】

別名「後ろ向きファン」ともいわれ、音は大きめですが排気の効率が一番良いタイプです。

フードの種類

フードの種類には大きく4つの種類があります。

【スリム型】

フードの種類

各メーカーの主力商品になっているタイプです。スッキリとしたデザインでお掃除もしやすいのが特徴です。ほかのフードタイプと比べて比較的費用がかかります。

【ファルコン型】

フードの種類

IHクッキングヒーターと相性が良いタイプで、カーブを描いたフードが特徴です。位置が低いと手が届きやすく拭き掃除が楽にできます。

【フラット型】

フードの種類

浅型ともいわれタイプで、コンパクトな形状なので梁が出っ張っていたり天井の高さが低い場所へも設置できます。

【ブーツ型】

レンジフード種類 ブーツ型

スリム型以前に主流だったタイプで、現在最も普及しているタイプとなります(ひと昔前のものというイメージです)。 *プロペラファンにフードを付ける場合はこの形になります。 ほかのタイプと比べて値段は安くなりますが、掃除がしにくく、プラスアルファーとなる機能が少ないです。

レンジフード交換時期の目安

先にもお伝えしたように、換気扇の寿命はおおよそ10年といわれています。 お手入れをマメに行っていれば寿命は長くなりますが、とはいえモーターの経年劣化は避けられません。 ほぼ毎日使うものなので、フードレンジの吸い込みが徐々に弱くなってくるのに気づきにくいですが、確実に劣化は進んでいます。

10年以上使っている換気扇は「いつ交換になってもおかしくない」と心づもりしておいた方がいいでしょう。 もちろん、吸い込みが以前よりも確実に悪い、モーターから異音がする、時々止まってしまう、などの症状に気づいた際には交換を考えた方がいいでしょう。

キッチンの形状とレンジフードの選び方

レンジフードのタイプを検討するときに最も考慮すべきことは、台所のキッチンの形状や間取りです。 クックトップ(ガスコンロまたはIHコンロ)がどの位置にあるかで、レンジフードのタイプが変わってきます。 キッチンの形状によってどのタイプを選ぶべきか、またそのタイプの特徴も知っておきましょう。

クローズドキッチン・オープンキッチン

クローズドキッチン・オープンキッチン

【形状】 クックトップ正面が壁に接している、壁面に設置するタイプ

【特徴】
・もっとも一般的なタイプで、調理のにおいが広がりにくい
・お手入れがラク
・外壁に面していればダクトがいらないファンタイプがとりつけられる
・壁面に梁が出ている場合は選択に制限がある

最も一般的なタイプなので、シンプルなデザインの商品が多いです。 コストパフォーマンスが良い商品を選ぶのが無難です。

対面キッチン・ペニンシュラ(半島)タイプ

対面キッチン・ペニンシュラ(半島)タイプ

【形状】 クックトップ横面が壁に接している、横壁面に設置するタイプ(サイドタイプ)

【特徴】
・レンジフードの存在が目立つので逆手にとってデザインの良いフードにするとインテリアのアクセントになる
・カウンターに換気扇があるので、壁正面設置タイプよりは換気扇の音がダイニングやリビングにもれやすい

リビングから見てもレンジフードの存在が目立つので、リビングやキッチンとの調和が取れたデザインを選ぶことでインテリアのアクセントになります。 一方で、カウンターに換気扇がついているため、壁正面タイプよりダイニングやリビングとの距離が近く、音が漏れやすいです。

この商品を検討される場合は音量を抑えることができるタイプを選ぶようにしましょう。

アイランドキッチン・カウンターキッチン

アイランドキッチン・カウンターキッチン

【形状】 クックトップが壁にまったく接していない、天井に設置するタイプ(センタータイプ)

【特徴】
・換気扇の音が一番もれやすい
・オープンな構造なので高機能の換気扇が多く、その分他タイプに比べて価格が高め

天井に設置するため、リビングやダイニングにファンの音が一番漏れやすいタイプになります。 オープンな構造なので、他のスペースに匂いや煙が漏れないように、排気効率が高いタイプが多いです。

そのため、その他のタイプと比べて価格が高めです。

レンジフードの位置とサイズ

レンジフードのタイプを選ぶときに注意すべきことはレンジフードを設置する「位置」と「加熱器具のサイズ」です。 コンロなどの加熱器具の幅に対するレンジフードの幅と設置の高さは消防法で決められています。 レンジフードの規格は排気量によってⅠ型とⅡ型がありますが、どちらも加熱器具の幅より広いものを設置しなければなりません。

国内で販売されているレンジフード(換気扇)のほとんどのタイプは横幅60㎝、75㎝、90㎝の3種類です。 換気扇だけ取り換える場合、特に壁面に設置するタイプの換気扇は、左右の吊戸棚との兼ね合いで元のレンジフードと同じ幅のものの中から選ぶことになります。

プロペラファンからシロッコファンへの交換工事の施工手順

プロペラファンからシロッコファンへの交換工事の施工手順

①プロペラファンは本体の壁面に取り付けているので、壁に30㎝四方程度の穴が開いています。 ②設置にあたり、シロッコファンのダクトを通す用の直径17㎝くらいの丸い穴を壁面にあける必要があるので、小さくなった穴部分以外の外壁補修を行います。

上記の方法は元の穴を使ってシロッコファンのダクト用の穴をあける方法ですが、元の穴の位置と新しいダクトの位置が構造上同じにできない場合、元の穴は全部埋め、新しい穴をあける工事が必要となるためやや時間がかかります。

【出典:パナソニック換気扇カタログ-施工手順-】

【おすすめ】ガスコンロ(IH)も一緒のタイミングでの交換

レンジフードの交換をご検討されているのであれば、ガスコンロやIHクッキングヒーターの交換も一緒に変えてみてはいかがでしょうか? 最近ではガスコンロとレンジフードの機能が連動している製品も多くあります。

またデザインの統一が図れるのも同時に交換するメリットといえるでしょう。 同時に交換することで調理効率、清掃性が一気に上がるのでキッチンに立つのが楽しくなります。

コンロとレンジフードの交換をセットでされる方を対象に、割引価格を打ち出しているリフォーム業者さんも多くいるので、「今の加熱器具に満足していない」「コンロの汚れや経年劣化が気になる」という方は、今後のことも踏まえてセットでの交換することお勧めします。

【最新】注目の レンジフード機能

ガスコンロ(IH)と連動しているタイプ

ガスコンロ(IH)のオン・オフにレンジフードが赤外線で反応し、連動してくれるタイプの製品です。過去につけ忘れ消し忘れの経験がある方におすすめです。 この機能はレンジフードと加熱器具の両方に連動機能が備わっている必要があります。違うメーカー同士でも連動するようですが、「機能を最大限に使いたい!」という方はメーカーを揃えた方が望ましいです。

ノンフィルタータイプ

ノンフィルタータイプ

レンジフードの中で最も汚れやすいのはフィルター部分です。最近はこのフィルターがないタイプの製品もあります。 「フィルターがないと換気扇が汚れるのでは?」と心配になりますが、ノンフィルターの換気扇はシロッコファンによって油を遠心分離して専用の油受けに落とす仕組みになっているので、お手入れするときは油受けを外して洗えばOKとなっています。 シロッコファン自体もワンタッチで着脱できて手軽に洗えるようになっているので、お手入れが億劫という方はこのタイプをえらんでみてはいかがでしょうか?

強制同時給排気タイプ

給気がないと煙の排気がスムーズに行われません。 給気とは燃焼に必要な空気を屋内に取り入れると同時に空気の流れを作る意味で重要です。 「換気扇をつけるときはなるべく遠い窓を開けるとよい」と言われているのはこのためです。

排気をファンで同時に行う強制同時給排気タイプのレンジフードは、高層住宅など窓を開けにくい場合にも給気を確保して排気のパフォーマンスを維持してくれますので、高層マンションなどにお住みの方はこちらがおすすめです。

IHクッキングヒーター対応のタイプ

 IHクッキングヒーター対応のタイプ

IHクッキングヒーターでの調理は上昇気流が弱いので、天井面に設置の換気扇では排気が十分に行われません。

このIH専用のレンジフードは、IHの特性を踏まえて考え抜いた設計となっているため、煙や油を効率よく排気することができます。 ガスコンロ周りやキッチンが汚れにくく、お手入れはたまに吸込口を取り外して洗う必要がありますが、基本はサッと拭くだけでOKです。 すっきりとしたスタイリッシュなデザインも魅力です。

省エネ機能タイプ

レンジフードに煙を感知するセンサーがついており、油煙の出具合によって換気の強弱を調整してくれるタイプのものとなります。 しっかりと換気をしながら電気代節約と省エネが同時にできるのが特徴です。

リモコンつきタイプ

換気扇のスイッチが高くて不便を感じてる方はこちらのタイプがおすすめです。

離れた場所からの操作が可能で、ON/OFFはもちろん、強弱の調整やタイマー操作もできます。 普段から「換気を消しにわざわざキッチンへ行くのが面倒」と感じている方はこちらがおすすめです。

【事例紹介】レンジフードの交換工事

ここでリフォマに寄せられたレンジフードの交換工事事例を2つご紹介します。 費用感や作業前後の画像をご確認して頂き、リフォームの参考にしてみてください。

交換事例①

レンジフード交換工事事例1

詳細情報
【費用】6.2万
【リフォマへの依頼内容】レンジフードが古く、あまり換気されていないような感じなので新しいものへと交換してほしい。
【業者コメント】レンジフードが古くなっていたため交換し、換気状態も良くなりました。

交換事例②

レンジフード交換工事事例2

詳細情報
【費用】7.3万
【リフォマへの依頼内容】古くなったキッチンを新しいシステムキッチンに変えて欲しい。特にレンジフードがボロボロなので新しいものに変えたい。
【業者コメント】古くなったレンジフードをスタイリッシュな物へ交換しました。

いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。