外壁の寿命は10年
外壁塗装を行う目安は10年と言われています。 外壁のトラブルとしてあげられる「チョーキング」「ひび割れ」「黒ずみ・汚れ」などのトラブルは、築10年を過ぎると顕在化してきます。 日々のメンテナンスによって耐久年数(寿命)を伸ばすこともできますが、劣化しない外壁はないので塗装を行う目安にしましょう。
チョーキング
外壁を触ったときに、白い粉が手につく現象をチョーキングと言います。 太陽光と風雨にさらされた場合、塗膜の表面が劣化して粉状になってしまいます。 チョーキングを放置すると、防水性能が低下し、コケやカビが生えてくることがあります。
ひび割れ(クラック)
幹線道路沿いなど、振動が大きい場所にある家でよく起こる現象です。 クラックを放置していると、そこに雨水が浸入します。 浸入した雨水はカビの原因になるので、健康被害がでることもあります。
黒ずみ・汚れ
雨だれ、コケ、カビなどで発生します。 汚れがついた初期段階であれば、ブラシと中性洗剤などできれいにできますが、放置すると汚れが落ちにくくなるだけでなく、外壁の塗装性能の低下も招きます。
チョーキングと黒ずみには外壁塗装がおすすめ
外壁のリフォームには「外壁塗装(塗り替え)」「外壁張り替え」「外壁カバー工法」の3つの工法があります。
外壁塗装(塗り替え)
外壁塗装の費用相場
費用相場
60万~120万円
工数
1週間程度
外壁の状況
少し劣化している
外壁塗装は、外壁の塗装を塗り替える工法のことを指します。 目に見える劣化がチョーキングや黒ずみ・よごれだけという場合によく用いられます。 劣化が進んでいない場合によく使われる工法です。
外壁張り替え
外壁張り替えの費用相場
工数
2週間程度
費用相場
200万~300万円
外壁の状況
劣化が深刻
外壁張り替えは、外壁を覆うサイディング材を一度取り払って、新しいサイディングに交換する工法のことを指します。 構造の内部まで劣化が進んでいる場合に行われることが多いです。
外壁カバー工法
外壁カバー工法の費用相場
費用相場
150万~200万円程度
工数
2~3週間程度
外壁の状況
劣化が深刻
外壁カバー工法は、既存の外壁材の上に新しいサイディング材を重ね張りする工法のことを指します。 古くなった建物を、費用を抑えながら一新できます。
外壁の劣化の進捗度合いで変わります。 外壁塗装は比較的劣化が進んでいない「チョーキングや黒ずみ・汚れ」の場合に検討すると良いでしょう。 この記事では、「外壁塗装」について詳しく紹介します。
▼参考記事▼
外壁リフォームの費用相場と必要な工事を解説
外壁塗り替えは家を保護するために重要
外壁塗り替えというと、家の美観を守るために行われるものと思われがちですが、家を保護するという目的もあります。
外壁塗装に使われる塗料は建物にきれいな色を塗るためだけでなく、塗料が固まってできた塗膜で防水したり、外壁の下地部分やサイディングの寿命を伸ばす効果があります。 塗料の種類によって色味や寿命が変わってくるので注意が必要です。
サイディングとは
外壁に使われる壁材の一種です。壁の広さに合わせてサイディングボードをカットし、壁に沿って貼り合わせ、つなぎ目をしっかりと埋めて外壁を作ります。
外壁塗装の費用相場
外壁塗装をにかかる費用は「足場費用(養生用のネットなど含む)」+「高圧洗浄代」+「塗装費用」+「付帯塗装費用(塗装、シーリングなど)」+「諸経費(廃棄費用)」の総額になります。
塗装を行う面積や塗材の種類で費用は大きく変わります。
塗装面積の例
塗装面積は単価が㎡になります。一般的な家だと、外壁面積=延べ床面積×1.2でともめることができます。
1坪=3.3㎡とすると、延べ床面積33坪(全国平均)の家だと33坪×3.3㎡×1.2=約130㎡が塗装面積になります。
坪数別塗装面積
20坪
約79㎡
30坪
約119㎡
40坪
約158㎡
50坪
約198㎡
足場面積の例
足場の面積は、(建物外周の長さ+4m)×(建物の高さ+0.5m)で計算できます。
坪数で見ると、以下のようになります。
坪数(平米数) 別足場面積
20坪
155~169㎡
30坪
185~199㎡
40坪
215~229㎡
50坪
245~259㎡
外壁塗装にかかる費用総額
作業内容
足場代(ネット含む)
㎡あたり
800~1000円
高圧洗浄代
㎡あたり
100~300円
塗装費用
㎡あたり
1000~6000円※
付帯塗装費用(破風、シーリングなど)
‐
100,000~300,000円
諸経費(廃棄費用)
-
50,000~200,000円
※塗料の種類による
費用相場の例
たとえば、30坪の家でシリコン塗料(1㎡あたり3000円)の外壁塗装を行う場合、以下のようになります。
作業内容
足場代(ネット含む)
約190㎡
約150,000~190,000円
高圧洗浄代
約120㎡
約12,000~36,000円
塗装費用
約120㎡
約360,000円
付帯塗装費用(破風、シーリングなど)
-
約100,000~300,000円
諸経費(廃棄費用)
-
約50,000~200,000円
総額
-
約67万~82万円
▼参考記事▼
外壁リフォームの費用相場と必要な工事を解説
外壁塗装の助成金・補助金について
外塀塗装を業者に依頼するとき、自治体によっては助成金を利用できます。
国が主体となっている外壁塗装の助成事業はありません。 ですが、お住まいの自治体によっては、外壁塗装に助成金を出しているところもあります。
外壁塗装は省エネ住宅改修補助・住宅リフォーム資金助成のような事業で補助金の対象になっていることがあります。
外壁塗装助成金の例
地域 | 事業名 | 助成金額 |
---|---|---|
東京都品川区 | 住宅改善工事助成事業 | 最大20万円 (工事費×10%) ※個人の方の場合 |
東京都台東区 | 高反射塗料施工助成金制度 | 最大15万円 (工事費×20%) |
東京都葛飾区 | かつしかエコ助成金 | 最大20万円 (工事費×25% or 1㎡あたり1,000円) |
東京都大田区 | 住宅リフォーム助成事業 | 最大20万円 (総工事費 or 標準工事費×10%) |
京都府京都市 | 京都市既存住宅省エネリフォーム支援事業 | 最大1.5万円(施工面積:25㎡以上50㎡未満) or 3万円(施工面積:50㎡以上) (施工面積により異なる) |
滋賀県大津市 | 大津市定住促進リフォーム補助金 | 最大20万円 (経費×10%、 千円未満=切り捨て) ※一定期間に転入 or 多世帯同居をされる世帯の方が対象 |
自分が住むまちに外壁塗装の補助金はあるのか調べる方法
自分が住むまちに外壁塗装の助成金や補助金があるのかを調べる簡単な方法があります。
このサイトでは、市区町村と制度内容の条件を設定して検索するだけで、外壁塗装助成金・補助金の制度を調べることができます。
外壁塗装でよくあるトラブル
訪問販売、点検商法で契約しない
現地調査をろくに行わず、「外壁が痛みすぎているのでこのままだと家が壊れる」といった、不安をあおるようなことを言って、契約をせかす業者はほとんど悪徳業者です。外壁塗装や屋根塗装はとくに現況把握が難しいので、しっかりとした現地調査が必要です。
「無料なので点検いかがですか?」と言って訪問してくる業者も多いです。 人には、一度小さい要求(無料の点検)にイエスと言ってしまうと、大きな要求(外壁塗装の契約)を断りづらいという性質があります。
訪問販売で安易に契約せずに、落ち着いて何が必要なのかを考えましょう。 もし訪問販売で契約してしまっても、契約書面を受け取ってから8日以内であればクーリングオフできます。
見積書について質問してみる
信頼できる塗装屋さんは、塗材の商品名と単価の記述あったり、その種類でどれぐらいの足場を組むのかを明記していたりと見積書が丁寧です。
一方、信用できない業者は、「一式いくら」というよくわからない見積書を出してくることがよくあります。 優秀な業者は、一般の方の質問にもわかりやすく答えられるので、見積書の段階で積極的に質問し、答えが分からない場合は違う業者に依頼することも視野に入れましょう。
近所に挨拶(説明)に行く
外壁塗装ではご近所のトラブルがしばしば起こります。 作業やトラックの騒音、塗料のにおい、塗料の飛び散りで近隣の方に迷惑をかけることがあり得るので、事前に説明に行くのが安心です。
仮に、塗材の飛び散りで近隣のお宅を汚してしまったという場合は、業者がその分の補償をしてくれるという旨も伝えるといいでしょう。
カラーシミュレーションをしてみる
塗装をしてみたはいいものの、思った色にならなかったということもよくあります。 こうなると、今の色で我慢するか、新しい色に塗り直すかどちらかを選ぶことになります。塗り直しは当然追加の費用がかかります。
そうならないように、施工前にカラーシミュレーションをしてみるといいです。
外壁塗装はDIYではなく業者に依頼する
外壁は屋根と並んで家の中でもっともDIYしづらい場所の一つです。 外壁塗り替えを行う場合は、①足場の設置、②外壁の洗浄、③外壁の乾燥、④下地処理、⑤養生、⑥実際の塗り作業、⑦養生取り、⑧足場の解体という工程を踏まなくてはいけません。
高所の作業が危険であることはもちろん、しっかりとした養生を行わないと、ご近所トラブルにもつながりかねません。 外壁にかかわる工事を行う場合は、必ずプロの業者に依頼しましょう。
外壁塗装の事例
事例1
築10年で色あせた外壁をピカピカ塗装♬
- BEFORE
- AFTER
事例2
光触媒で塗装仕立て綺麗そのままに
- BEFORE
- AFTER
事例3
竹原市✕外壁屋根塗装工事✕美しい仕上がりの工事
- AFTER
※こちらの物件は屋根も同時に塗装しました。
いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!
まずは相談から
外壁塗装に関するお役立ちコラム
Q. 外壁塗料に使う塗料別の寿命と費用相場を教えてください。
塗料には様々な種類があります。 種類によって耐用年数や価格に大きな違いがあります。
塗料別の寿命と費用(㎡あたり)
アクリル
8年
1,000円~1,500円
ウレタン
10年
1,800円~2,500円
シリコン
12年
2,500円~3,500円
ラジカル制御
12年
3,000円~4,000円
フッ素
15年
3,500円~5,000円
光触媒系
15年
3,500円~5,500円
ハイブリット
18年
4,000円~5,500円
遮熱断熱
15年
3,000円~6,000円
ナノテク
15年
2,500円~5,500円