2017年2月3日

リフォーム初心者でもわかる。防音リフォームの基礎知識

防音リフォームをする目的の一つは、自宅の音を外に出さないようにすること、もう一つは周囲の音を自宅に入れないようにするという二つの目的があります。 防音リフォームは、快適な生活ができるようになることが最大のメリットですが、防音対策をする目的を明確にして、必要な箇所に適切な防音リフォームを行うことが大切です。

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防音室リフォームの方法と種類

防音室があると、近隣や時間帯を気にせずに楽器を聴いたり、ピアノやギターといった楽器を演奏することができます。またホームシアターなども満足する音量で楽しむことが可能になります。では、防音室リフォームにはどのような方法や種類があるのでしょうか。

防音室リフォームの方法

防音室リフォームには、一室を防音室にリフォームする方法と、組み立て式の防音ボックスを設置するという二つの方法があります。

・一室を防音室にリフォームする
自宅の一室に防音対策工事を施して防音室につくり替えるという方法は、オーダーメイドとなります。防音室としてだけでなく、普段も通常のお部屋として使用することができます。

工事は、部屋の床や壁、天井を取り壊して遮音材や吸音材で補強します。その他にも密閉性の高い防音ドアを取り付けたりします。工期は部屋の広さなどにもよりますが約2週間程度、もしくは3週間程度かかる場合があります。

・防音ボックスを設置する
簡易的に防音室をつくる方法として、市販の「組立て式の防音ボックス」を部屋の中に設置するという方法があります。このタイプは組み立て式となり、引越しの際にも解体や移設をすることが可能なので、マンションなどにも手軽に設置することができます。

また、組み立てにかかる時間も数時間から半日程度と、すぐに使用することができます。どちらの防音室を取り入れるかは、予算や住宅の構造、生活スタイルなどを考慮して選ぶと良いでしょう。

防音室の種類

・目的や用途によって異なる
防音室の種類は、目的や用途によって適切な防音室にする必要があります。例えば、ホームシアターとして利用する場合と、ピアノやドラムなどを演奏するために使用する場合とでは、施すべき防音工事が異なります。

音楽を聴いたりするだけの場合よりも、ホームシアターや楽器の演奏室として利用する場合の方が、より高い防音性が求められます。

・建物の構造・部屋の広さによって異なる
防音室の種類は目的や用途の他に、建物の構造や広さによって適切な防音材料を使用することや、材料配分が重要になります。鉄筋コンクリート造(RC造)・鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)と木造・鉄骨造(S造り)とでは、構造上の違いで元々の防音性にも違いがあるからです。

同じ楽器を演奏する目的であっても、構造物によっては防音レベルの異なる工事になるということです。また一室を防音室にする場合は、部屋の広さによっても必要な防音工事が異なってきます。そして防音ボックスのサイズは、各メーカで若干の違いはありますが、0.8畳~4.3畳といった豊富なサイズが揃っています。設置する部屋の広さや目的、用途によって適切な大きさのものを選ぶと良いでしょう。

壁の防音リフォームの方法と種類

壁の防音リフォームには、壁の中に吸音材と遮音シートを入れる方法と、防音仕様の換気扇を取付けるという二つの方法があります。

壁の中に吸音材と遮音シートを入れる

・吸音材
「吸音」とは、音を多く抜けさせて音を反響させないことです。吸音材にはグラスウールロックウールといったものがあり、吸音効果や価格などもそれぞれ異なります。吸音をあまりしすぎてしまうと反響音が少なくなり、音を楽しみたいという場合には、物足りなくなることもあるので注意が必要です。

・遮音材
一方の遮音とは、音を反射させて音を遮ることです。遮音材には、特殊金属充填剤を使用したものや鉛を使用したものがあり、遮音効果や価格などもそれぞれ異なります。そして遮音材は、厚いものほどその効果は高くなります。しかし、遮音をあまりしすぎてしまうと音が反響し合い、音が聞き取りにくくなることがあるので注意が必要です。

このように、吸音材と遮音材のどちらか一方が多くなってしまうと防音効果がなくなってしまうので、これらの材料をバランスよく取り入れることがポイントです。

防音換気口を取付ける

一見、防音とは無関係と思われがちな換気口ですが、換気口はプラスチックの板のみで仕切られているだけなので、外部の音が入ってきたリ、部屋の中の音が外部に漏れていることも多いのです。そこで防音対策として有効なのが、換気口を防音性のあるものに取り換えるという方法です。

屋外のキャップだけを取り換えたり、室内側の換気口も一緒に取り換えたりと、必要に応じて取り付けることができます。また換気口ダクトの中にサイレンサーという吸音装置を取付けるという方法もあります。

そして防音換気口は、他の防音対策と一緒に取付けると、さらに防音効果が期待できるようになります。

窓の防音リフォームの方法と種類

窓の防音リフォームには、防音機能のある窓ガラスを取付ける方法と、既存の窓ガラスに内窓を取付けるという二つの方法があります。

防音機能のある窓ガラスを取付ける

・防音機能を持つ窓ガラスの種類
防音機能のある窓ガラスには、厚さの違う2枚の窓ガラスを合わせた「異厚複層ガラス」や防音機能のある特殊な中間膜を用いた「防音合わせガラス」があります。手間と費用がかかってしまいますが、既存のサッシを隙間の少ない「防音用サッシ」に交換すると、さらに防音効果が期待できます。

既存の窓ガラスに内窓を取付ける

既存の窓ガラスに新しく内窓を取付けることで、既存の窓と内窓の間に空気の層ができ、音を吸収してくれます。内窓は室内側の壁や外壁を取り壊す必要がないので、大掛かりな工事になることもなく、比較的簡単に取付けることができます。

各メーカーには様々な種類や特徴のある内窓があるので、比較検討をしてご自宅に合う内窓を取付けると良いでしょう。

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