ふすま交換の目安
ご自宅の和室でふすまを使用されている方は多いでしょう。一般的にふすまの寿命は約10年程度と言われています。ふすまは木の骨組みに「襖紙」と呼ばれる和紙などを重ね貼りした構造になっており、日光や湿気に弱いため、襖紙が汚れたり破れたりすることがあります。
襖紙の破損については、張り替えという方法で対処できますが、ふすまのたてつけが悪くなったり、枠の部分が破損した場合は、本体の交換が必要です。ふすまが汚れたり、たてつけが悪くなったことをきっかけに大規模なリフォームを行う方も多いです。
ふすまの交換にかかる費用相場
ふすまのリフォームには様々な種類がありますが、予算内でできるかどうかが重要です。ここではリフォームの内容別にかかる費用を紹介します。
費用相場(材料費+施工費)
古くなったふすまを新しくする
1万〜3万円/枚
襖紙の貼り替え
2千〜8千円/枚
ふすまから引き戸に交換(枠は流用)
3万~10万円
ふすまから引き戸に交換(枠も交換)
12万~15万円
ふすまから開き戸へ交換
8万~15万円
ふすまを外して壁にする
3万〜4万円
※価格の変動幅は、ふすまや扉の本体価格のグレードによるものです。
最も安価な方法は襖紙の張替えで、業者に依頼しても安い襖紙なら1枚2千円程度で貼り替え可能です。その他のリフォームでも枠をそのまま流用できる場合で、低価格のふすまを選べば、比較的低予算で交換できます。
引き戸や開き戸にする場合、敷居や鴨居を新しくすると交換費用が高くなります。予算が限られている場合は、既存の敷居や鴨居を流用してコストを抑えるようにしましょう。
ふすまの交換・リフォームの種類
古くなったふすまには、襖紙の張替え以外にもさまざまなリフォーム方法があります。
- 押し入れのふすまをクローゼット扉にする
- ふすまを洋風の引き戸や壁紙ふすま、障子に交換する
- 新品のふすまに交換する
- ふすまを壁にする
経年劣化して滑りが悪くなったふすまをそのまま使い続けるのではなく、ライフスタイルに合ったリフォーム方法を選び、ストレスのない住空間に変えてしまいましょう。
①古くなったふすまを新しくする
ふすまが古くなって開け閉めする際に異音が鳴ったり、スムーズに動かなくなった場合は、襖紙ではなくふすまそのものが寿命を迎えているかもしれません。この機会にデザイン性の高いふすまに交換してみるのも良いでしょう。
ふすまは基本的にサイズが決まっているため、同じサイズのふすまであれば、そのまま入れ替え可能です。洋室のドアのようなデザインのふすまにしたり、漉き込み和紙を使った高級なふすまにすることもできます。間仕切り用のふすまを障子にすることで光を取り込むこともできます。
②ふすまを洋室風の引き戸に交換する
和室を洋室にリフォームする際に、よく行われるのがふすまを引き戸にするリフォームです。ふすまサイズに作られた引き戸が販売されており、それに交換するだけで洋風な雰囲気に変えられます。
片面が洋風、片面がふすまのデザインの引き戸もあり、リビングとの間仕切りに使えば、どちらから見ても違和感のない空間に仕上げられます。
③ふすまから開き戸(ドア)に交換する
和室を洋室にリフォームする際に、よく行われるのがふすまを開き戸にするリフォームです。こちらはドアに合わせて壁の形を変える必要があります。引き戸にするよりもコストはかかりますが、断熱性や気密性が高まるため、人気の高いリフォーム方法です。
④ふすまを外して壁にする
和室が2部屋以上続いている場合、その間仕切りとして使われているふすまを取り除いて壁にするリフォーム方法があります。独立した部屋として区切りたい場合に適しており、防音性を高め、プライバシーを守ることができます。
単純にふすまを壁にするだけであれば、費用も安く、1日で作業が完了します。ただし、コンセントやスイッチなどを追加する場合は工事が大掛かりになり、コストが上がり、数日かかることもあります。
⑤ふすまに壁紙を貼る
襖紙が破れたり汚れたりしただけで、ふすま自体は問題なく機能している場合には、襖紙を上から貼るリフォームが一般的です。しかし、襖紙だけでなく、市販の壁紙を貼って自由にコーディネートすることも増えています。
粘着性のある壁紙をホームセンターで購入し、DIYでふすまをリフォームすることができるため、予算が限られているが思い切ったリフォームをしたい方におすすめです。壁紙はすぐに貼り替えることができるので、自由な発想でオシャレなふすまに仕上げることが可能です。
ただし、ふすまに大きな穴が開いたり、汚れがひどい場合は、壁紙を上から貼るよりも古い襖紙を剥がして新しく貼り直す方がきれいに仕上がります。そのような場合には専門の業者に依
頼して施工してもらいましょう。
まとめ
最近では使用する方が少なくなったふすまですが、メリットが多い建具です。ただし、古くなったふすまや穴が開いたり汚れたままのふすまは生活のストレスになります。
ふすまのメリットを活かすためには、襖紙の貼り替えを行い、使い勝手の良さを選ぶのであれば引き戸や開き戸、壁などへの交換を検討しましょう。自分で判断が難しい場合には、内装工事の専門家に相談してみることをおすすめします。
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渡邊 一伸(ナベさん)