2022年12月26日

ふすまの交換にかかる費用相場と張り替えるポイント

現在でも和室や押し入れに使われることの多いふすま。 日本の伝統建具としてあたり前のように使用されているふすまですが、そのリフォーム方法について把握している方は、あまりいないのではないでしょうか。 ここではそんなふすまのリフォームについての基礎知識を分かりやすく解説しています。

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ふすま交換の目安

ふすま交換の目安

ご自宅の和室でふすまを使われている方は多いと思います。 一般的にふすまの寿命は10年ぐらいと言われています。

ふすまは木の骨組みに「襖紙」と呼ばれる和紙などを重ね貼りした構造になっているので、どうしても日光や湿気に弱く、この襖紙が汚れたり、破れたり、といったトラブルが起こるようになります。

襖紙については張り替えといった方法で対処することもできますが、ふすまのたてつけ自体が悪くなったり、枠の部分を何かでぶつけて破損した場合は、本体自体の交換などの対処が必要になります。 「ふすまが汚くなった」、「たてつけが悪くなった」ことをきっかけに大規模なリフォームを行う方も多いです。

ふすまの交換にかかる費用相場

ふすまをリフォームをする際の費用相場は?

ふすまのリフォームには様々な種類がありますが、問題は予算の範囲内でできるのかどうかということですよね。 ここではリフォームの内容別にかかる費用について紹介します。

費用相場(材料費+施工費)

古くなったふすまを新しくする

1万〜3万円/枚

襖紙の貼り替え

2千〜8千円/枚

ふすまから引き戸に交換(枠は流用)

3万~10万円

ふすまから引き戸に交換(枠も交換)

12万~15万円

ふすまから開き戸へ交換

8万~15万円

ふすまを外して壁にする

3万〜4万円

※価格の変動幅は、ふすまや扉の本体価格のグレードによるものです。

最も安いのは襖紙の張替えで業者に依頼しても、安い襖紙なら1枚2千円で貼り替えてもらえます。 その他のリフォームでも枠をそのまま流用できる場合で、なおかつ低価格のふすまを選べば、かなり低予算で交換できます。

引き戸や開き戸にするときに、敷居や鴨居を新しくする場合には交換費用が高くなります。 予算が限られている場合は、できるだけ既存の敷居や鴨居を流用してコストを抑えるようにしましょう。

ふすまの交換・リフォームの種類

ふすま

古くなってしまったふすま。 そのまま新しい襖紙を貼り替えるリフォームももちろんありますが、それ以外にもいくつものリフォーム方法があります。

  • 押し入れのふすまをクローゼット扉にする
  • ふすまを洋風の引き戸や壁紙ふすま、障子に交換する
  • 新品のふすまに交換する
  • ふすまを壁にする

経年劣化して滑りが悪くなったふすまをそのまま使い続けるのではなく、ライフスタイルに合ったリフォーム方法を選んで、ストレスのない住空間に変えてしまいましょう。

①古くなったふすまを新しくする

ふすまには様々なリフォームがある

ふすまが古くなって開け閉めするときに異音が鳴ったり、スムーズな動作ができなくなったときは、紙ではなくふすまそのものが寿命を迎えている場合があります。 この機会にデザイン性の高いふすまに交換してみるのもいいでしょう。

ふすまは基本的にサイズが決まっていますので、まったく同じサイズのふすまなら、そのまま入れ替えることができます。 洋室のドアのようなデザインのふすまにしたり、漉き込み和紙を使った高級なふすまにしたりすることもできます。 間仕切り用のふすまであれば、障子にすることで光を取り込むこともできます。

②ふすまを洋室風の引き戸に交換する

ふすまを洋室風の引き戸に交換する

和室を洋室にリフォームするときなどに、一緒に行われることが多いのがふすまを引き戸にするリフォームです。 ふすまサイズに作られた引き戸が売られていますので、それに交換するだけで洋風な雰囲気に変えられます。

また、片面が洋風、片面がふすまといったデザインの引き戸もあり、リビングとの間仕切りに使えば、どちらから見ても違和感のない空間に仕上げられます。

③ふすまから開き戸(ドア)に交換する

ふすまから開き戸(ドア)に交換する

こちらも、和室を洋室にリフォームするときなどに、一緒に行われることが多いです。 洋風の引き戸にする場合と異なり、こちらはドアに合わせて、壁の形を変える必要があります。

引き戸にするよりコストはかかりますが、断熱性や気密性を高めるので人気の高い交換リフォームです。

④ふすまを外して壁にする

ふすまを外して壁にする

和室が2部屋以上続いていて、その間仕切りに使われているふすまを取り除いて、壁にするというのもよくあるリフォームのひとつです。 それぞれを独立した部屋として区切りたいときなどに適したリフォーム方法で、空間の防音性を高めることにより、プライバシーを守ることにつながります。

単純にふすまを壁にするだけであれば費用も安く、1日で作業が完了します。 ただし、コンセントやスイッチなどを壁につけたり、防音性をより高めようとすると工事が大掛かりになるため、コストが上がり、工事も数日かかることもあります。

⑤ふすまに壁紙を貼る

ふすまに壁紙を貼る

襖紙が破けたり汚れたりしただけで、ふすまそのものは問題なく機能しているという場合のリフォームとしては襖紙を上から貼るという方法が一般的ですが、上から貼るのは何も襖紙でなくても構いません。 最近は市販されている壁紙を貼って自由にコーディネートをする方が増えています。

粘着性のある壁紙をホームセンターなどで買ってくれば、DIYでふすまをリフォームすることもできるので、予算があまりないけど思い切ったリフォームをしたいという人におすすめです。 壁紙ですのでもちろんすぐに貼り替えることもできますので、自由な発想でオシャレなふすまに仕上げてみましょう。

ただし、ふすまに大きい穴が開いたときや汚れがひどいときには、壁紙を上から貼るよりは古い襖紙を剥がして、新しく貼り直すほうがきれいに仕上がります。 そのような場合には専門の業者に依頼して施工してもらいましょう。

まとめ

最近では使用する方が少なくってきたふすまですが、ご紹介しましたようにメリットが多い建具です。 ただし、古くなってしまったふすまや、穴が開いたり汚れたままのふすまは生活する上でストレスになります。

ふすまのメリットをそのまま活かしたいのであれば、襖紙の貼り替えを行い、使い勝手のよさを選ぶのであれば引き戸や開き戸、壁になどへの交換を検討しましょう。 自分で判断が難しいという場合には、あまり自分だけで悩まずに、内装工事などに相談してみてください。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。