2017年10月25日

靴箱をリフォームする際の注意点

靴箱リフォームは、玄関の美観にも影響するもの。玄関に片づけきれない靴が置きっぱなしになっていては、イメージが良くありませんよね。傘立てなども目につかないように収納することができれば、なお清潔感のあるすっきりとした印象を与えることができます。人を迎え入れる大切な場所である玄関。その収納部分である靴箱をリフォームで見直すことで、玄関はより美しく、すっきりと生まれ変わります。

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最適な靴箱のために

靴を仕分ける


何かとかさばる靴は、箱に入れて収納している方も多いですよね。箱に入れて収納すると一見綺麗に収まったように見えますが、何年も開けずに放置され、全く使わないものまで潜んでいることもあります。

靴箱のリフォームに取り掛かる前に、まずは必要な靴と不要な靴に分けておきましょう。
どれくらいの靴を収納しなくてはならないのか、今後靴が増えた際、どれくらいの空きスペースが必要なのかが見えてきます。

玄関の寸法を測る

靴箱自体のサイズだけではなく、玄関の広さを知らなければ、置くことのできる靴箱の最大サイズが分かりません。
玄関には、タイルの立ち上がりやコンセントなどが邪魔して、上手く靴箱を配置できない場合もあります。

障害物を避けて配置するか、コンセントの位置を変えるといった対策が必要になることもあります。
シューズボックスの奥行を取りたくない場合、フラップ扉(扉自体にも収納できるもの)を選ぶという対策があります。
しかし、ロングブーツのような丈の長い靴の収納はできないため、手持ちの靴の種類によっても収納方法を考える必要があります。

湿気対策

靴を収納することで湿気や臭いが発生しやすくなるので、靴箱周辺や靴箱の風通しを良くすることが必要です。
そのためには例えば、靴箱に脚をつけたり、裏板に空気孔を開けたり、扉をルーバー(一定幅の羽板が平行に取りつけられた状態)タイプにするという方法があります。
除湿剤や炭を置くという対策もあります。

棚板は可動のものに

ブーツや長靴など丈の長い靴と、ローファーなど丈の短い靴を上手に収納するためには、靴の高さごとに分けることが大切です。
棚板を自由に動かせる設定にしておくことで、靴に合わせて高さを調節できます。また、棚板の取り外しが効くことで掃除もしやすいというメリットもあります。

ただし、棚板を高い位置に置く場合、重心が高くなる程板が不安定になり、板上の靴の重みに耐えられなくなるため、部分的に固定する必要があります。
丈の長い靴を収納する予定のある方は、業者に相談することをおすすめします。

使い勝手の良い靴箱を作るために

使い勝手の良い靴箱にするためには、玄関の間取りと収納する靴に合うサイズを選ぶことが重要です。
ご家族に男性のいらっしゃる方は、27cm以上の靴も収納できる奥行が必要となりますし、お子さんの多い方では収納力が必要になります。
扉や裏板の厚みの影響で内寸が4~5cm程狭くなりますので、靴箱の外寸だけではなく、内寸にも着目してサイズ選びをしましょう。

見た目にも好印象な靴箱とは

靴箱は、玄関に入って最初に目にするものでもあり、家の第一印象を決める一つの要素となります。
そのため、清潔感もおしゃれ感もあるものにしたいですよね。
たとえ靴が整理整頓されていたとしても、扉が無く、中身が丸見えだったとしたら、もちろん雑多な印象となり、清潔感とは遠い印象を与えます。

また、狭い玄関に収納力ばかりを重視して、天井から床まで壁一面収納スペースとなっている壁面収納タイプを設置すれば、収納力はあっても圧迫感が出て、さらに狭い印象を与えてしまいます。

玄関は家の入口でもあるため、できるだけ明るい印象にしたいものではありますが、光が届きにくく、暗い色味の靴箱を設置するとさらに暗い印象を与えてしまうこともあります。

明るい色味や材質のものを与えることで、明るい印象の圧迫感の無い玄関を演出できます。
玄関全体のバランスを考えることが、悪目立ちしない靴箱のポイントです。

いつまでも靴箱を清潔に保つために

定期的な掃除

靴を収納する際、靴箱の中を掃除する習慣をつけましょう。
棚板に直接靴を置いておくと、靴底の汚れで靴箱は汚れやすく、掃除するのも大変です。
例えば、すのこを敷くことで靴箱を汚しにくく、風通しも良くすることが可能です。

シューズラックの併用

一年を通して定期的に履く靴と、サンダルの様な履く時期の限られた靴がぎっしり収納されている方も多いと思います。
しかし、掃除する度靴を一つずつ全て靴箱から出す必要があり、手間も時間もかかります。

風通しが悪いことで、靴にも靴箱にもカビを発生させかねません。
履く頻度の低い靴をシューズラックに収めてから靴箱に収納することで、掃除の手間の軽減と、靴箱の棚の空きスペースを増やすことにつながります。

収納ケースの活用

クリアケースなどに入れてから靴箱に収納することで、靴の汚れが靴箱に付くことを防ぎます。
ケースに収納してあれば、玄関の臭い対策にもなります。扉の無い靴箱でも、靴がむき出しにならないため、見た目の綺麗さも保てます。

収納ケースを用意できない場合、ティッシュの空き箱に風通し穴を開けて代用するという手があります。
空き箱はケースに比べると強度は劣るので、こまめに箱を交換することが大切です。
箱を交換するタイミングが定期的な掃除のきっかけにもなります。

シートなどを敷く

食器棚シートであれば防虫効果などの付いたものもあるため、害虫から靴を守ることができます。
靴箱の汚れを防ぐ以外に何が必要か考えることで、選ぶべきシートが見えてきます。

100円ショップなどには、オシャレな絵柄付きのシートもありますよね。
絵柄付きシートを敷くだけでも、玄関の印象は変わります。
シートが汚れたらこまめに拭いたり、気分転換に新たなシートに替えるなど、シートを清潔に保つことが靴箱の清潔性に関わります。

その他に、人工芝を敷くという手もあります。
人工芝は屋外で使用するものですので、耐久性に優れ、汚れも目立ちにくいです。
靴底と芝生にすき間があるため、風通しも良く、湿気を逃します。
汚れが目立ってきた際、洗うことで繰り返し使用できます。

まとめ

靴箱の選び方や、使い勝手の良い靴箱にするためのポイントをご紹介しました。
玄関収納には、収納力に優れているものから玄関の演出を楽しめるものまで様々ありますので、何をどのくらい収納したいのか、どのような玄関にしたいのかを把握することが大切です。

特にサイズ選びは靴箱の使い勝手を左右します。
手持ちの一番大きなサイズの靴と内寸を比較しましょう。
靴箱の棚板を可動式のものにしたり、湿気対策を行うことで、より快適な収納スペースとなります。

ご自身のライフスタイルに合わせて、収納力も、おしゃれ感も手に入る靴箱を作りましょう。

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