キッチンの床下収納とは?
家の床の高さは、基礎となる地面から45cm以上と建築基準法によって定められています。 そのため、床下には広いスペースがあるということになります。このスペースを有効活用するために誕生したのが床下収納です。
キッチンの床下収納ができたのは明治時代とされ、当時は保存食などの保管場所として使われていました。 床下は暗くて涼しいため、酒やぬか漬けのように、冷暗所での保存が適しているものを保管していたようです。
時代は変わり現代では、床下収納は収納場所がないキッチンアイテムなどをしまう場所として活用され、キッチンを広く快適に利用したいという方にとても重宝されています。
床下収納の設置にかかる費用
キッチンの床下収納の交換にかかる費用は以下のようになります。
床下収納の交換にかかる費用
本体価格(幅600mm・容量110ℓ)
1万~2万円
本体価格(幅1200mm・容量220ℓ)
2万~4万円
取付工事+解体補修費用(一か所)
3万~5万円
総額
4万~9万円
一方で、新たに床下収納を「新設する」場合は、別途工事費用が必要となるため、15万~30万円程度の費用が掛かります。 また、扉がスライド収納するタイプの床下収納を設備する場合は、本体そのものが高額になるため、導入するには20万円程度かかります。
キッチンに床下収納を設置するメリットとデメリット
キッチンを広く快適に使うために便利な床下収納ですが、ここでは床下収納を作ることで何がどう変わるのかについて詳しくご説明いたします!
- キッチンの収納場所が増える
- 床下にあるので目立たなくなる
- 床下収納を家の点検口にできる
床下収納のメリットはこの3点です。 単純に収納場所が増えるという以外にも注目すべきポイントがありますので、それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
キッチンの収納場所が増える
単純に収納場所を増やしたいだけなら、食器棚などを追加する方法もありますが、そうするとキッチンスペースが狭くなってしまいます。 一方、床下収納の場合は使っていない空間を有効利用するので、キッチンを狭くすることなく収納場所を増やせます。
もちろん、既存のキッチンにも設置することができるため、すでに食器棚などを追加する余裕のないキッチンでも、さらに収納を増やせます。
床下にあるので目立たなくなる
収納スペースが床の下にあるため、蓋以外は見えないというのも床下収納のメリットです。 蓋を開けないと中身が見えないという問題もありますので、入れるのに適したものと適してないものがありますが、いずれにしても床下収納があることでキッチンがスッキリします。
どのようなものを収納するのに適しているのかについては、後ほど詳しくご紹介します。
床下収納を家の点検口にできる
一戸建ては知らないうちにシロアリの被害にあったり、水漏れや基礎のヒビ割れなどが発生していたりしますので、1年に1回は自分で床下の点検をしておく必要があります。 その点検をする際に床下収納を利用できます。
床下収納の蓋を開けて床下収納庫本体を取り外せば、そこを点検口にして床下の状態を確認ができます。
キッチンに床下収納を利用するときの注意点
キッチンの床下収納のメリットやデメリットを理解してもらえたかと思いますが、デメリットを回避するには、床下収納を利用する際は色々と注意しなくてはいけません。ここでは、床下収納を快適に使うために、利用するときの注意点をご紹介します。
湿気対策を行う
床下のスペースは1年を通して涼しいというメリットがありますが、その一方で湿度が高いためカビが発生しやすい場所でもあります。 しかも、キッチンの周りは水道管や排水管などが使われていますので、床下の中でも湿度が高くなりやすい場所のひとつです。
このため床下収納で保管する場合は、湿度に強いものを選ぶ必要があります。それに合わせて、湿度を下げるための湿気対策も行ってください。
- 新聞紙を敷いておく
- 除湿剤を一緒に入れる
- モノを詰め込みすぎない
上の3つを意識しておけば、床下収納でもカビの発生を抑えることができます。 これに合わせて、定期的に掃除もしておきましょう。 床下収納は保管したものを忘れてしまいがち*ですので、半年に1回くらいは保管物の確認と合わせて掃除をし、清潔な状態を保ちましょう。
重たい物はできるだけ入れない
床下収納はしゃがんで取り出す必要があるため、重たい物の収納には適していません。 無理な姿勢で取り出すことになるので、先ほどお伝えしましたようにぎっくり腰の原因になります。 そうならないためにも、基本的には軽い物の収納に使いましょう。
また、床下収納の本体はプラスチックで作られており、それほど強度も高くありません。 あまりに重たいものを収納すると、床下収納が古くなったときに割れて落下する可能性があります。 収納できる重さに関しては、取扱説明書などに記載されていますので、それ以上の物は入れないように気をつけてください。
床下収納本体にヒビが入った場合や、明らかな劣化が見られた場合は、できるだけ早く新しいものに交換します。
キッチンの床下収納に「入れておけるもの」と「入れないほうがいいもの」
床下収納は何を保管するかが重要だとお伝えしましたが、ここでは、具体的にどのようなものの収納に適していて、どのようなものを入れないほうがいいのかについてご紹介します。長く使うためにとても重要なポイントですので、きちんと覚えておきましょう。
床下収納に入れておけるもの
- 使用頻度の低いもの
- ストックしておくもの
- 腐らないもの
床下収納に入れておけるものはこの2点です。床下収納は普段使わないものや、取り出したら戻すことのないストック品などの収納に適しています。 普段使わないものとしては、お鍋やカセットコンロ、ホットプレートなどがあげられ、1年に数回しか出番のないものを入れるのに床下収納は適しています。
ストックとしては、キッチンペーパー、カップ麺、缶詰、調味料などがあります。 水やジュース、ビールなどを保管している方もいるようですが、毎日のように取り出すのであれば、床下収納での保管にはあまり適していません。
床下収納の定番として挙げられるぬか床や根菜類ですが、これらは収納したことを忘れてしまってダメにするケースがあります。 床下収納での保管に適してはいますが、忘れることも考えて腐らないものだけを入れるようにしましょう。
床下収納に入れないほうがいいもの
- 重たいもの
- 賞味期限が短いもの
- 日頃から使うもの
床下収納に入れないほうがいいものは上記のものです。 すでにお伝えした通り、重たい物の収納には適していません。 片手で持ち上げられる程度のものを収納しましょう。
賞味期限が短いものもNGです。 床下収納は中身が見えませんし、賞味期限が短いもの入れておくと、いつの間にか賞味期限が過ぎているということが多々あります。 保存食の保管には適しているとはいえ、賞味期限が長めのものを入れてください。
また、調理器具のように日頃から使うものも避けましょう。使うたびに取り出して、使い終わったら収納するというのは、思った以上に面倒な作業です。 日頃から使わないものとして、防災グッズを入れている方もいますが、いざというときにキッチンまで防災グッズを取りに来れるとは限りません。 防災グッズは床下収納ではなく玄関や寝室などに保管するのがおすすめです。
まとめ
モデルハウスのように、何も置いてない状態のキッチンは確かに美しいですが、現実問題として収納場所が不足してしまうほど、物が溢れかえっているご家庭もあるでしょう。これを解決するのが床下収納です。
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渡邊 一伸(ナベさん)