2024年6月27日

浴室の壁をパネルにリフォームするときに覚えておきたいポイント

古くなった浴室はあまり居心地もよくありませんので、汚れが目立つようになったらリフォームをしたいところです。浴室リフォームにはいくつもの種類がありますが、その中でもお手入れが簡単になると評判のパネル貼り付けについて、詳しくご紹介していきます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • メールで送る

バスパネルとは

浴室 パネル

バスパネルと聞いても、いまいちピンとこない人のほうが多いかもしれません。簡単に言えば、ユニットバスの壁がバスパネルに相当します。防水加工された1枚の板で、一般的には在来工法のお風呂をユニットバスのようにするために使われます。

パネルを貼り付けて接合部の処理をするだけですので、とても簡単に新品同様の状態にできるリフォーム方法として人気があります。

浴室の壁をパネルにしたときのメリット

浴室のパネルには下記のようなメリットがあります。

  • お風呂掃除が簡単になる
  • 防水性が上がり、カビが発生しにくくなる
  • 浴室内の保湿性が上がる
  • ユニットバスを新規で導入するより低コストでリフォームできる

まず、なんといってもお手入れが簡単です。フラットな1枚の板ですのでタイルのように目地に汚れがたまるということもなく、塗装やモルタルのようにカビが発生することもほとんどありません。浴室用洗剤で洗い流せば汚れは落ちますので、お風呂掃除の時間がかなり短縮されます。

また、パネルには吸湿性がありませんので、浴室内の湿度を保つことができます。在来工法の浴室は、冬になるとすぐに温度が下がってしまいますが、パネルで囲ってしまえばいつまでも暖かさと湿度をキープできます。

さらに、ユニットバスを新設するよりもかなりコストを抑えることもできます。在来工法をユニットバスにするには大掛かりなリフォームが必要になりますが、パネルの場合には従来の浴室サイズに合わせて施工できますので、短時間でリフォームを終わらせることも可能です。

浴室に使用できるパネルの選び方

浴室 パネル

浴室のパネルを選ぶときに、種類が多すぎてどれを選んでいいのか分からなくて困ることがよくあります。無難な白ベースのパネルもいいですし、光沢があり高級感のあるパネルも魅力的ですよね。そういう場合は、お風呂に何を望むかを考えてください。

例えば、お風呂をリラックスしたい空間にしたいのであれば、シックなダークカラーがおすすめです。気持ちが落ち着きますし、長い時間お風呂で気持ちを落ち着けることができます。ただし、ダークカラーは水垢が目立つため、こまめなお手入れが必要になります。

毎日のお手入れを簡単にしたいというのであれば、ホワイト系のパネルが最適です。汚れが付かないわけではありませんので、1週間に1回くらいはきちんとお風呂掃除をしなくてはいけませんが、汚れが目立ちにくいので普段のお風呂掃除で神経質にならずに済みます。また、膨張色ですのでお風呂が広く見えるというメリットがあります。

あまり深く考えず、自分の好きな色を選ぶという方法もあります。この場合、最初は嬉しいのですが、毎日入っているうちに飽きてくる可能性がありますし、年齢とともに色の好みが変わることがあるので慎重に選んでください。

基本的には白やベージュなどの明るい色がおすすめですが、どうしてもダークカラーや濃い色を使いたい場合には、1面だけ色を付けるという方法もあります。うまく色を組み合わせれば、シンプルかつ大胆な色使いができて、お風呂を上質な空間に仕上げることができます。

自分で色の組み合わせが思いつかないという方は、ショールームなどで実際の浴室を見てみましょう。気に入った色使いがあれば、そのイメージをリフォーム会社に伝えて、予算の範囲内でできる組み合わせを提案してもらうのもひとつの方法です。

浴室の壁をパネルにするときの工事方法

浴室 パネル

在来工法の浴室の壁をパネルにするときには、既存の壁材を補修することから始めます。基本的にはタイルの上などにそのまま貼り付けることができますが、もしタイルに亀裂が入っていたり、カビが発生していたりすると、パネルの裏側でどんどんと壁の劣化が進行してしまいます。

このため、まず亀裂にはコーキングを注入し、カビはすべてきれいに取り除きます。もしタイルの剥離があるようでしたら、それらの補修も行います。壁が劣化したからパネルを貼るわけですが、劣化を放置したままではパネルを貼ることができません。

また、モルタルや合板などを使った壁材の場合には、上からパネルを貼るのではなく、それらを取り除いて下地を作るというケースもあります。

パネルを貼る方法はとても簡単で、強力な両面テープで貼り付けるだけです。このため、パネルのリフォームにかかる時間は1~2日程度で終わります。ただし下地の状態が悪い場合には、それを整えるのに時間がかかりますので、通常よりも時間がかかることもあります。

浴室の壁をパネルにした際の費用は?

浴室 パネル

パネルリフォームはユニットバスの入れ替えよりも費用を抑えられますが、実際施工するとどれくらいの費用がかかるのでしょう?在来工法の場合と、ユニットバスの場合に分けてその費用をご紹介します。

在来工法

在来工法のパネル貼り替えでかかる費用の内訳と合計は次のようになります。

  • 既存の壁の解体と撤去:5万円
  • 下地処理:2万円
  • 取付工賃:3万円
  • パネル代金:5万円

合計費用:15万円

グレードの高いパネルを使った場合には金額は上がりますが、おおよそ15万円前後の予算があれば在来工法のお風呂を、ユニットバスのようなパネルに囲まれたお風呂にリフォームすることができます。ユニットバスに置き換える場合には80万円以上かかりますので、かなり費用を抑えられるのが分かります。

ユニットバス

ユニットバスのパネル貼り替えでかかる費用の内訳と合計は次のようになります。

  • 既存パネルの解体と撤去:5万円
  • 組立費用:5万円
  • シーリング費用:1万円
  • パネル代金:5万円

合計費用:16万円

ユニットバスのパネルを交換するには、まずはユニットバス全体を解体をしなくてはいけません。在来工法のような下地処理が必要ありませんが、組み立てとパネル同士のシーリングに費用がかかるため、やや割高になっています。

DIYで浴室の壁をパネルに変えるときの注意点

パネルはとても扱いやすく、パネル同士の接続部品も市販されていますので、DIYでお風呂をリフォームするときにも使われています。ただし、安易にパネルを貼ると思わぬトラブルが発生することがあります。

自分でパネルを貼るときにまず気をつけるのが、下地を徹底してキレイに仕上げるということです。石鹸のカスすら残っていないくらいにまできれいにし、パネルの裏でカビが発生する要素をすべて取り除いてください。そのうえで下地を真っ直ぐに整えた上で貼り付けましょう。

また、パネルの裏には絶対に水が回らないようにしてください。ジョイント部品やコーキング剤などを使って、パネルとパネルの間に隙間がないように仕上げましょう。パネルの裏に水が入り込むと、そこからパネルが剥がれてしまうこともあるので注意してください。

これらの施工を上手くできる自信がない場合は、無理にDIYで貼り付けるのではなく、業者に依頼してプロの手でリフォームしてもらうことをおすすめします。

まとめ

古くなった浴室を、低コストで生まれ変わらせることのできるパネルリフォーム。在来工法のお風呂の場合はお手入れもしやすくなり、これまで以上にリラックスできる空間にできるでしょう。ユニットバスに置き換える予算がないという場合に最適なリフォーム方法のひとつです。

ただし、満足度が高い状態に仕上げるには経験と知識が必要になります。自分の好みだけでパネルを選ぶと、どこかチグハグとした空間になる可能性がありますので、デザインにあまり自信がないという人は、まずはリフォーム会社に相談してみましょう。

いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!

リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。
リフォマなら中間マージンカットで専門業者をすぐ紹介
監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。