2017年6月30日

水まわりの間取り変更の基礎知識

最近では家族構成や生活スタイルの変化に伴い、家の間取りを変更したいと希望されているご家庭も多くなっています。間取り変更では特に、システムキッチンやユニットバス・トイレ・洗面所といった水まわりの間取り変更をする場合には注意が必要になります。水回りの間取り変更の際に知っておきたい基礎知識についてご紹介します。

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間取り変更とは

間取り変更は、その家に暮らす家族が生活しやすく、より快適な家にするために行うものです。
「既存の壁を撤去して広々とした新しい空間をつくる」場合と、「新しく間仕切りなどを取り付けて部屋二つに分ける」という方法があります。

またキッチンや浴室・トイレ・洗面所などの水まわりの場所を移動させるというものがあります。
特にマンションでは、スケルトンリフォームと言って床や壁、天井などをすべて取り除き、家の間取りをすべて変更するというものも多くみられるようになってきました。

間取り変更のメリット

間取り変更の一番のメリットは、やはり各家庭の生活スタイルにあった家(空間)をつくることができるということではないでしょうか。
そして無駄なスペースをなくして、空間を有効に活用することができるようになるということも大きなメリットになります。
自分の住んでいる家が暮らしにくい間取りでは、ストレスも多くなってしまいますが、間取り変更をすることでそのストレスも解消されます。

特に水まわりの間取り変更は、家事動線を意識すると家事もスムーズに行うことができるようになり、家事の時短にもつながります。
また高齢になった時のために負担が少なく、暮らしやすい家にしておきたいという場合にも、間取り変更をしておくことで、将来も安心して生活できるようになります。

水まわりの間取り変更の工期

水まわりの間取り変更の工期は、単に壁を撤去したり間仕切りなどを取付ける場合と比べると、やはり工期が長くなります。 間取り変更の内容や建物の状況によって若干の違いはありますが、目安としては簡単な間取り変更の場合は2~3週間程度、また大掛かりな間取り変更の場合は1~2ヶ月程度の期間が必要になるでしょう。

キッチンの間取り変更

キッチンの間取り変更は、新しくシステムキッチンを導入したい場合や、キッチンとダイニング空間を一体型にした「ダイニングキッチン(DK)」、さらにリビング空間を一体型にした「リビングダイニングキッチン(LDK)」の間取りにしたいという場合などに行います。
その他にも以前のキッチンスタイルに多い壁付きキッチンを対面式キッチンに変更したいという場合にも行います。

いずれも広々とした空間で過ごすことができるようになるので、キッチンの間取り変更は多くのご家庭で取り入れられているようです。

浴室・トイレ・洗面所の間取り変更

浴室・トイレ・洗面所の間取り変更は、ユニットバスを導入したい場合や、浴室をもっと広くしたい場合介護などが必要なため間取り変更の必要がある場合などに行います。
またマンションなどの集合住宅に取付けられている2点ユニットバス(浴槽と洗い場、洗面台が一緒になっているもの)や3点ユニットバス(2点ユニットバスにトイレが一緒になっているもの)を浴室・洗面所・トイレをそれぞれ独立させて使用したいという場合にも行います。

その他には、家事動線を考えてキッチンと洗面所を隣り合わせにしたい場合や、将来の為にトイレを寝室の近くに配置しておきたい、という場合にも間取り変更は有効です。

水まわりの間取り変更で費用がかさむ理由

間取り変更の中でも特に水回りを含む場合は、間取り変更の規模や内容によって違いはありますが、大幅に費用がかさんでしまいます。
その理由は、水まわりの位置を変えると給排水管や電気配線工事が必要になり、それに伴って壁や床の解体工事などが必要になるためです。

水まわりの間取り変更の主な工事としては、解体撤去・下地処理・給湯給水管移設・排水管の延長・換気ダクト移設・電気配線・ガス管移設・壁や床の内装工事などが必要になります。
また戸建て住宅、マンションの間取り変更では構造上の違いから工事内容に違いが出てくるので、費用も異なることがあります。

水まわりの間取り変更で注意する点

建築物の構造

一般的な木造住宅に多く見られる「在来工法」の場合は、比較的自由に間取り変更が可能です。
しかし、「2×4工法」「鉄筋コンクリート工法」「鉄骨工法」では構造により、間取り変更に制約が出てくることがあります。
またマンションの主な構造は「壁式構造」「ラーメン構造」の二つになりますが、「壁式構造」の場合は間取り変更に制約が出てくることが多くなります。
そして「二重床」「二重天井」仕様になっている場合は、間取り変更による給排水管や電気配線工事が可能ですが、そうではない「直床・直天井」の場合は間取り変更が難しくなることがあります。

最近では直床・直天井は少なくなってきているようですが事前に確認しておくと安心です。
建築物の構造によって希望する間取り変更が難しい場合もあるため、施工業者に相談して適切な提案をしてもらうようにしましょう。

仮住まいの準備

間取り変更の内容や規模にもよりますが、場合によっては、仮住まいをする必要が出てくる場合があります。
施工業者とよく打ち合わせをして、その必要がある場合は早めに準備をしておきましょう。

マンション管理規約・使用細則

マンションでの間取り変更では、「専有部分」のみ間取り変更が可能となるので、マンションの管理規約や使用細則を確認する必要があります。
特に水まわりの間取り変更の場合は、給水管と給湯管は比較的移設も可能なことが多いですが、排水管については注意が必要になります。
傾斜をつけたり、床を高くする必要が出てくることもあるので、そういったことが可能なのかどうかをきちんと確認しておく必要があるでしょう。

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