間取り変更リフォームとは何か
間取り変更リフォームとは、複数に分かれていた部屋をひとつの大きな空間にする、逆に広い部屋を複数に分割するようなリフォームを指します。
家族構成や生活状況に合わせてリフォームすることで、快適な室内環境を整えることが可能になります。部屋の強度を維持しつつ、間取りの変更リフォームを行うため、リフォームを依頼する業者には、高い技術と経験が求められます。
間取り変更リフォームの事例を紹介します
まずは、リフォマの加盟店が実際に行った、間取り変更リフォームの事例をご紹介します。
費用やリフォーム方法などを参考になさってはいかかでしょうか。
この他にも、様々な間取り変更リフォームの事例がございますので、気になった方は以下のページをご覧ください。
間取り変更リフォームの施工事例
築35年の戸建住宅をリノベーション
- BEFORE
- AFTER
- 施工月
- 2015年9月
- 施工地域
- 福岡県福岡市東区
- 住宅種別
- 戸建住宅
- お客様のご要望
- 中古住宅をご購入されてのリノベーション。お施主様のご希望はオシャレな内装とショップやカフェのようなかわいいLDK空間。
テレビのリフォーム番組のような大変身にご納得!!
- ここがポイント!
リビングのオシャレな塗装の板張りでLDKを印象的で明るい空間に大変身!!
床材は天然木の杉浮造りを採用。吸放湿性バツグンで梅雨時期もジメジメしなくて気持ちいい!!
L型キッチンとおしゃれな背面収納は奥様の大好きな場所!淹れたての珈琲で優雅な朝を演出しています。
- 業者のコメント
- 弊店(カフェ)にご来店いただき、たくさんの夢とご希望を語っていただきました。全幅の信頼をいただき、私も良い仕事をさせていただきました。
リフォームの場合はデザインや意匠性が軽んじられることが多いそうですが、そういうお客様の心配を払拭出来たことに建築人としての喜びを感じます。
- 工事内容詳細
床材張り替え(杉無垢板 浮造り)
内装クロス張り替え
浴室リフォーム
キッチンリフォーム
トイレリフォーム(1、2F)
オール電化工事
間取り変更
インテリア(照明、カーテンなど)
- 工事費用
- 約647万円
間取り変更・設備一新で快適に暮らす
- BEFORE
- AFTER
- 施工月
- 2017年3月
- 施工地域
- 大阪府枚方市
- 住宅種別
- 戸建住宅
- 業者のコメント
- 親族の方から譲り受けた築30年程の戸建てを
より快適に居住できるよう間取りを変更、そして設備機器を一新し、内装も木目を基調とした空間に素敵にリフォームしました(*^^)v
- 工事内容詳細
【施工期間】約1ヶ月
- 工事費用
- 約815万円
東京都 リノベーション デザイナーとコラボ
- BEFORE
- AFTER
- 工務店名
- 株式会社サンシ―プランニング
- 施工月
- 2016年8月
- 施工地域
- 東京都杉並区
- 住宅種別
- 戸建住宅
- お客様のご要望
- シンプルながらも美しい部屋にしたい。
- ここがポイント!
シンプルモダン
デザイン性◎
快適な暮らしのお手伝い
- 業者のコメント
- スケルトン状態にし、間取りやデザインを改装。キッチンの壁やカウンター、玄関にタイルを使用。間接照明を取り入れてシンプルモダンな空間になりました。
- 工事内容詳細
間取り変更・クロス張替・フローリング張替・建具交換・キッチン交換・浴室交換・トイレ交換 など
- 工事費用
- 約520万円
間取り変更リフォームを行うときのポイント
間取り変更リフォームでは、広い部屋に間仕切りを新規で設置し、子ども部屋として2つに分ける場合や、ほとんど使用してしない和室と隣の洋室との間仕切りを撤去することで、広々とした和洋室にするなど、既存の間取りを現在のライフスタイルに合わせて変更することが目的です。
そうはいっても、安易に間取り変更リフォームを行うと、工事後に後悔することなるかもしれません。
間取り変更リフォームでは、以下の3つのポイントを意識して行いましょう。
- 機能的な暮らしにするに間取りを変更する
- 家族の変化に合わせて間取りを変更する
- 住みやすくするために間取りを変更する
それぞれの間取り変更リフォームについて、before・Afterの図面とともに解説していきます。
機能的な暮らしにするに間取りを変更する
機能的な暮らしにする間取り変更では、以下のようなことが考えられます。
- キッチンと他の水回りの場所が遠いので場所を変更したい
- 洗面所が狭いので広くしたい
- 家族が増えたのでリビングダイニングにしたい
炊事洗濯は毎日行うことですので、水回りの場所が離れていると大変ですよね。上の図面では、台所と洗濯機が置いてある洗面所の場所が近いため、夕飯の用意が一段落付いたら、すぐ隣の洗面所に行って洗濯を行う、ということが可能になります。
家族の変化に合わせて間取りを変更する
家族の変化に合わせた間取り変更では、以下のようなことが考えられます。
- 子どもが自分の部屋がほしいと言い出した
- 子どもが家を出ていったため、部屋が余ってしまった
- 両親と一緒に暮らすことになった
お子様が生まれたり、お子様に自分の部屋がほしいと言ってきた場合など、家族の変化による間取り変更リフォームは、比較的多く行われています。
上の図面では、納戸を取り壊してお子様の部屋を新たに造り、あまり使用していなかった和室を取り壊して、その分リビングダイニングを広めにしました。
住みやすくするために間取りを変更する
住みやすくするための間取り変更では、以下のようなことが考えられます。
- 将来両親と同居することを見据えてのバリアフリーリフォーム
- 暖房が効きにくいので床暖房を導入したい
- 毎月のコストを考えてオール電化にしたい
上の図面は、元々一家4人で暮らしていましたが、部屋を持て余していたため、両親を呼んで二世帯住宅に改築して暮らすことにしました。
キッチンや一家団欒の場は1階に設け、玄関や水まわりはご両親が車椅子を使用することになったとしても、問題なく移動できるように配慮した造りになっています。
間取り変更リフォームにかかる費用
間取り変更リフォームの費用
間仕切り(壁)を新規設置
5万~20万円
壁の撤去と簡単な補修工事
15万~30万円
6畳の部屋を2つつなげる+床の張替え
35万~100万円
広い部屋を2つの部屋に分ける
10万~25万円
水回り(キッチン・浴室・洗面所・トイレなど)の設置+床の張替え
200~500万
間取り変更リフォームで行われることが多い工事の費用を上の表にまとめました。 ただし、建物の状況や使用する部材によっては、提示した費用の倍以上になるケースもあります。あくまでも目安としてお考えください。
間取り変更リフォームでの注意点
住宅の間取り変更リフォームで注意しなければいけないのは、以下の2点です。
- 間取り変更リフォームできない住宅がある
- リフォームしている間の生活を考える
まず、間取り変更リフォームはどんな住宅でもできるわけではなく、できないものがあることを覚えておきましょう。住宅は様々な工法で建てられているため、基礎となる柱や梁、耐力壁は補強工事無しに移動や撤去はできません。
さらに、業者によって得意な間取り変更リフォームは異なりますので、2~4社程度の業者に相談して、ご自身の住まいに合った提案をしてくれた業者を選ぶことが重要です。
また、間取り変更リフォームで注意しなくはいけないのは、リフォームをしている間の生活です。大規模な間取り変更リフォームの場合、そのまま自宅で生活を続けることはできません。水回りのリフォームでは、水道が使えないなどの問題が発生しますので注意してください。
小さなお子様がいらっしゃる場合は、夏休みなどの長期休暇にリフォームを行い、その期間は実家で過ごしてもらうなど、生活に不便がないように工夫を行わなくてはいけません。
間取り変更リフォームでの適切な業者
間取り変更リフォームに適した業者は、上の表のとおりです。表でご紹介したとおり、間取り変更以外のリフォームを行わないのであれば、工務店や内装リフォーム業者などの小規模な業者でも対応でます。
ただし、水回りの間取り変更や別途電気の工事が必要になるとき、広い部屋で大規模なリフォームを行う際は、建築士事務所、住宅メーカー、建築会社に依頼したほうが確実です。
住宅は様々な工法で建てられているため、基礎となる柱や梁、耐力壁は補強工事無しに移動、もしくは撤去ができません。業者によっても得意な間取り変更リフォームが異なりますので、ご自身の行いたいリフォームに合ったところを選んでください。
間取り変更リフォームで費用をおさえる方法
マンションでも一軒家でも、間取りを大幅に変更するリフォームを行うと、費用も時間もそれなりにかかってしまいます。新築をするよりは短期間で済みますが、それでも工事期間中は別の場所で暮らすことになるため、工事か終わるまでに住むための家賃が必要になります。
また、浴室やトイレといった、水回りの間取り変更を行う場合は、水回りの位置を変えると給水管や廃棄用ダクト、電気配線などの工事が別途行うことがあります。そうなりますと、当然その分の工事費用がかかります。
費用をおさえて間取り変更を行いたいのであれば、できるだけ水回りは変更しないほうがよいでしょう。さらに、業者も重要になります。業者によって提案内容や費用に大きく差が出ます。使い勝手の良さを追求する業者もあれば、徹底したコストダウンを行う業者もありますので、複数の業者に相談することで、費用と内容に満足が行くリフォームができるでしょう。
間取り変更リフォームは構造が重要になる
建物の構造によって、間取り変更リフォームができなくなる、と注意点のところでご説明しましたが、住宅の構造は間取り変更リフォームの価格にも影響します。建物の構造は主に木造建築、鉄骨造、鉄筋コンクリート造に分けられます。
木造の場合
木造建築は木材の柱や梁で骨組みが作られた住宅で、建物の強度を高めるために柱の間などに筋交いという補強部材が使われています。日本の伝統的な工法の一つであるため、他の構造よりも間取り変更が行いやすいのが特徴です。
ツーバイフォー工法
ツーバイフォー工法は北米ではほとんどの住所が行っている工法で、材料寸法や釘などが規格化されています。2インチ×4インチの部材でフレームを組んで、枠組壁工法という壁で建物を支える構造になっています。
木造建築の中でも耐震性能が高い工法というだけでなく、部材が規格化されているので、ある程度の技術力があれば、安定した家造りを行うことができます。ただし、壁で建物を支えているため、壁に大きな穴を開けたり取り壊す工事がしにくいため、間取り変更リフォームを行う際は業者と相談が必要です。
鉄骨造の場合
鉄骨造は鉄骨で柱や梁を組み立てられますが、軽量鉄骨造と重量鉄骨造という工法に分かれます。軽量鉄骨造は建物に必要な部材を工場で量産し、現場で組み立てるため業者で工法が異なります。
木造よりも強度や品質が高いという特徴があるため、壁を移動するような大規模リフォームは難しいといわれています。しかし、変更が可能な部分のみリフォームを行ったり、補強工事を行うことは可能ですので、一度間取り変更のプランを業者に提案してみてください。
重量鉄骨造は軽量鉄骨よりもさらに強度が高いため、部材の費用が高くなる傾向にあります。また、新築住宅では軽量鉄骨が用いられていることが多いため、ご自宅の鉄骨造の種類を事前に確認する必要があります。
鉄筋コンクリート造の場合
出典:COMZINE
鉄筋コンクリート造は、鉄筋とコンクリートの強さを兼ね備えているため、高い強度や耐久性、防火性を可能にしています。また、その構造は壁式構造とラーメン構造に分けられます。
壁式構造は壁や床で建物を支える構造です。壁と床をしっかり接合させることで、高い強度を出しているため、壁を取り除いてしまうと建物の強度が落ちるケースがあります。壁を取り除く間取りリフォームを行う場合は、別の箇所で強度を出すための補強工事が必要になります。
ラーメン構造は柱と梁で建物を支えているため、重要な柱や梁を残せるのであれば、壁など他の支えを全て取り除いても、建物の強度にはさほど影響を及ぼしません。そのため、間取り変更リフォームが問題なく行えます。
自宅の構造をしっかりと把握し、間取り変更をどこまで行えるのか、あらかじめ業者に確認しておくとよいでしょう。
まとめ
間取り変更はただ部屋に間仕切りを設置するだけではなく、水回りの変更するようなリフォームも可能です。基本的にご自身の行いたいようにリフォームすべきですが、家の構造によっては大がかりな工事ですとできないことがあります。
また、間取り変更リフォームは高額な費用がかかることがほとんどですから、リフォームを行う理由をいまいちど考えてから行いましょう。住宅の構造や間取りの変更範囲によって、工事費用が大きく異なります。大規模な間取り変更リフォームを検討される方は、前もって複数の業者に相談し、予算内で理想の間取りが実現できるところに依頼してください。
いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい場合は、複数の工務店に見積りを出してもらってしっかり比べてみることです。しかし、自力で信頼できる工務店を探したり、複数の業者とやりとりするのは手間がかかりとても大変ですよね。リフォマなら、全国1,000社の工務店が加盟していますので、あなたの「困った!」を解消してくれる工務店を効率よく探せます。
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間取り変更リフォームのお役立ちコラム
Q.マンションでも間取り変更リフォームって可能?
マンションの構造によって、間取り変更リフォームが可能かどうかが決まります。
マンションにも様々な構造があり、大きな間取り変更リフォームが可能なのが、一戸がコンクリートの壁で囲まれていて、間仕切り壁が木や軽量鉄骨でできている構造のマンションです。この場合、間仕切り壁の移動や撤去が可能なので、壁を全部撤去してワンルームにすることもできます。
一方、低層マンションに多いのですが、間仕切り壁の多くがコンクリートでできている、壁式構造のマンションは、間取り変更リフォームがほとんどできません。また、マンションは排水経路等が、ある程度決まってしまっているので、メインの共用の配管場所が決まっていると、配管から遠い場所にキッチンや浴室等の水周りを作るのは難しいです。
ただし、床下と天井裏に空間がある二重床・二重天井のマンションであれば、給排水管や電気配線等がその空間を通してパイプスペース等につなぎこめるので、水回りや照明の移動も可能となります。
ただ、マンションの場合、内装の変更等はマンションの管理規約により制限されていることが多いので注意が必要です。後で問題とならないよう、必ず事前に管理事務所や管理組合に相談するようにしましょう。