見積書はなんで大切なの…?
皆さんは、工事を行う際に業者からもらう「見積書」を気にして見ているでしょうか?もしかすると、「総額いくらになるか」だけを気にしている人も多いかもしれません。
もし工事を依頼した業者が悪徳業者だった場合、そのような業者から帰ってくる見積書の形式や内容は極めて杜撰であることが多いです。ここで重要なのが、その見積書がいかに杜撰であるかを見抜くことができなかった依頼者にも一定の過失があるということです。
この記事では、皆さんが業者からもらった見積書のどのような点を注意してみた方がいいのかという点について詳しく解説していきます!
見積書は「内訳」が一番重要
上の見積書を見て、何か気になる点を見つけた方はいらっしゃるでしょうか?気になった点がある方はおそらく見積書の見方の基本を押さえている方かと思います。何も気にならなかった方も安心してください。これから詳しく説明していきます。
この見積書の最大の問題は、工事内容の内訳が「~1式」になっている点です。実際ドアの本体自体がもともとどのようなドアで、どのようなカギをつけているのか、工事ではどのような作業を行ったのか、諸経費とは何を表すのかがこれだけでは全くわかりません。
要するに見積書とは言いながら、依頼主に対して「どのような工事を行うからこれだけの金額がかかる」という必要最低限の情報を提供していないのです。ひどい業者になると、工事名称のところは工事一式、数量と単位のところも一式として総額だけ書いてある、俗に一式見積もりといわれる見積書を掲出する業者もいます。
見積書とは、業者が依頼主に適切な情報を提供するための資料です。そしてその情報をもとに依頼主は業者に対して疑問点を質問することができます。
依頼主が業者に質問するための材料としての見積書
業者がしっかりした内訳のある見積書を作るべきであるのと同様に、依頼主も見積書に向き合っていく必要があります。
基本的に工事のことはわからなくても、工事の内容について業者に質問してみることをおすすめします。その質問の助けになるのが見積書です。
もし、見積書に「床の張り替え工事 X㎡」と記載されていた場合、どこからどこまでをどのように計算してX㎡になるのか質問してみるといいでしょう。仮に、床の張り替えの規模の認識が依頼主と業者で異なっているような場合はここでお互いの認識を共有することができます。
上の領収書の場合は、値引き額が何故そんなに大きいのかを聞いてみるといいでしょう。もしかすると、値引き額を大きく見せるためにもともとの値引き前の総額が操作されている可能性があります。もし業者が答えに窮するようなら、誠実な業者とは言えないので、他の業者にお願いすることを検討できます。
基本的に見積書に詳しく書いてあることを「しっかりとわかりやすく説明できる業者」は安心して頼める業者であることが多いです。その判断を行うためにも、見積書をよく読んで、質問してみましょう!
相見積もりで見積書を比較できる!
一度に複数の業者に見積もりを依頼することを「相見積り」と言います。相見積りを行うと、それぞれの業者がどのぐらいの金額で工事を請け負えるかを比較することができます。それだけでなく、内訳をみると、工事方法が違うということがわかる場合があります。
例えば上のA社とB社を比較すると、A社はフローリング材をそのまま上に重ね張りする方法をとっていることがわかり、B社は既存の床を剥がしてから新しく張り替える工法をとっていることがわかります。一見、A社の方が価格が安いのでそこだけを見てしまいます。しかし、B社に「重ね張りではダメなんですか?」と質問して、重ね張りより張り替えの方がいいと納得できる説明をしてもらえば、A社よりB社の方が値段は高くてもお願いするというような判断を行うことができます。
見積書をうまく見て、複数比較することで、家に合った工事方法を見つけることができます!
まとめ
リフォームなど工事を業者に依頼して行うときは、必ず見積書が掲出されます。そもそも見積書が掲出しない業者は、優良な業者とはいえませんので、依頼するのは止めておきましょう。
また、見積書が掲出されてもその内容が、一式で簡易にまとめられていたり、内容に不備が多い業者も良い業者とはいえません。その杜撰さを判断するためにも「内訳」「工事内容」を確認することをおすすめします。
見積書で分からないことがあったときは業者の担当者に質問し、工事が開始してからトラブルにならないよう、工事内容に関して互いにすり合わせを行うことも必要です。見積書は業者によって書き方が違いますので、2~4社ほどの業者に見積もりの依頼をすることで、工事内容や見積もり金額の比較ができるのでおすすめです。
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