2024年6月18日

網戸交換をするときに気をつけることとは?費用相場や注意点も説明します!

マンションも古くなってくると色々な部分の劣化が始まります。 網戸もその中のひとつで長く使っていると滑りが悪くなったり、網が破けてしまったりするなどの問題が発生します。 ここでは、そんなマンションの網戸を交換したり張り替えたりするリフォームについて、交換の費用相場と注意点をご紹介します。

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網戸の交換は自分ではできないことがある

網戸の交換は自分ではできないことがある

マンションにおいて網戸というのは少し複雑な位置づけにあります。 網戸は家の外側ですので共有部分として扱われます。

ただし、実際に使うのはその部屋で暮らしている方ですので、専用使用部分にあたります。 専用使用部分の施工は自己負担で行い、許可を得ずに業者へ依頼しても構いません。

ただし、網戸は住んでいる方だけの所有物ではないので、交換してもいいかどうかの判断は管理組合が行います。

複雑な説明で頭が混乱してきた方もいるかもしれませんが、分かりやすく説明すると「マンションでは、網戸の交換をしていいかどうかの判断は事前に管理組合へ連絡する必要があるが、交換に必要な費用負担は住居者が行う」というです。

そして、管理組合の判断で1戸だけでなく、マンション全体でまとめてリフォームすることなったときは、あなただけで交換を進めることはできません。 いずれにしても、網戸の交換をするときにはまず管理組合への確認が必要になります。

専用使用部分とは

上記の説明で、専用使用部分という説明が出てきましたが、これについてもう少し詳しく説明しておきます。

まず、マンションは専有部分共有部分に分けることができます。 専有部分は部屋の内側の部分までが該当しますので、玄関のドアでいうと内側は専有部分で、廊下側は共有部分になります。

専有部分でない部分はすべて共有部分ということになりますが、共有部分のうち特定の方しか利用できない場所のことを専用使用部分と呼びます。 例えば駐車場やベランダ、専用庭などがそれに該当します。

この専用使用部分は共有部分ではあるものの、管理や修理は通常使用する方が行わなくてはいけません。

このため、網戸の管理も入居者が行うことになりますが、交換や張り替えとなると共有部分ということもあって、管理組合の許可が必要になるというわけです。

網戸の交換をDIYで行うこともできる!

マンションの網戸の交換をDIYで行うこともできる

網戸が破けたり、滑車の動きが悪くなったりしたときに、管理組合が許可すればDIYで交換することも可能です。 ホームセンターに行けば、交換用の部品や工具を簡単に入手することができますし、インターネットで調べれば交換方法も分かります。

ただし、DIYで行うときには、経験がある方でないとキレイに仕上げるのは難しいでしょう。 網戸のDIYに慣れていないとたわみが発生しますし、たわみを嫌って強く張りすぎると、網戸の寿命を縮めてしまうこともあります。

業者に依頼すれば、適正な張り具合に仕上げてもらえますし、動きの悪い部分もまとめて補修してくれます。 安価に仕上げたいからと無理にDIYで直すのではなく、業者に依頼するという選択肢も持っておきましょう。

網戸の張り替えを業者に依頼する際の費用

網戸の張り替えを業者に依頼する際の費用

網戸の張り替えはDIYよりも、業者に依頼したほうがいいと説明しましたが、そうなると気になるのはどれくらいの費用で張り替えができるかということですよね。 張り替えの場合、交換の場合それぞれどれくらいが費用相場なのか見ていきましょう。

作業内容費用相場
張り替え(210cm×135cmまで)3,000~6,000円/1枚
張り替え(190cm×95cmまで)2,500~4,000円/1枚
張り替え(150cm×95cmまで)1,500円~3,000円/1枚
網戸の交換3万~5万円

上記の費用なら、自分でホームセンターに行って材料を揃える手間などを考えれば、業者に依頼したほうが明らかにお得です。

一方、網戸そのものを交換しなければいけないとなると、網戸本体の費用が発生しますので、3万~5万円くらいかかってしまいます。 何ヶ所も交換する場合、少しまとまった金額が必要になります。

網戸を交換する目安は?

マンションの網戸を交換する目安は?

網戸の網は紫外線によって劣化しますので、定期的な張り替えが必要になります。

その周期として2年程度の張り替えが理想という業者もいれば、5年くらいは問題ないとする業者もいます。 紫外線の影響ですので日当たりによっても寿命は変わってきますので、張り替えのタイミングに正解はありません。

太陽が当たりやすい南側や西日の当たる西側の網戸は3年を張り替えのタイミングとして、その他の場所は6年を張り替えのタイミングとすれば、効率よく張り替えができます。

網戸は本体も劣化しますので、どこかのタイミングで交換が必要になります。 一般的には目に見えて枠が歪んでいたり、戸車が壊れていたりするときに交換すべきとされていますが、滑りが悪くなったり、簡単に外れてしまうようなときも本体の寿命と考えられます。

網には問題がないのに、なぜか虫が入ってくるというような場合も、それ以上の使用には耐えられなくなっていますので、張り替えではなく網戸そのものを交換してしまいましょう。 無理に使っているとレール部分などの劣化も早く進みますので、放置せずに早めに交換してください。

網戸の選び方のポイント

せっかく網戸を交換するのであれば、これまでと同じものではなく、もっと使いやすいものも検討してみましょう。 網戸の網を選ぶときには「材質・メッシュサイズ・色」の3点を意識してください。

材質の選び方

  • ポリプロピレン:安く張り替えたい
  • ポリエステル:ペットが網戸を破くのを防ぎたい
  • グラスファイバー:長く使いたい
  • ステンレス:防犯対策をしたい

メッシュサイズの選び方

  • 20メッシュ以下:部屋の風通しを良くしたい
  • 24メッシュ以上:虫の侵入を徹底して防ぎたい

色の選び方

  • ブラック:網戸越しに外の景色を見えるようにしたい
  • グレー:視認性を高めてぶつからないようにしたい

このように、網戸に何を望むかを明確にしておくと、どの網戸を選べばいいのかが明確になります。 この3点を決めておくと、リフォーム会社への依頼をスムーズに行うことができますので、きちんと方向性を決めておきましょう。

高層マンションでは網戸自体を取り付けられない?

高層マンションでは網戸自体を取り付けられない?

ここまで一般的なマンションの網戸について説明してきましたが、高層マンションの場合には少し事情が変わってきます。 高層マンションでは網戸が落下したときの危険性を考えて、特殊な網戸以外は取り付け禁止されているケースがほとんどです。

このため、交換するにしても通常よりも費用が高くなり、15階以上の高層階では新規での取り付けなどは認められていないこともあります。 とはいえ15階以上の高さで侵入してくる虫はほとんどいませんので、設置しなくても大きな問題はないでしょう。

どうしても新規で取り付けたい場合は、管理組合に相談して取り付けの可否を判断してもらってください。 決して自分の判断だけで設置しないようにしましょう。

まとめ

マンションの網戸の管理は、その部屋の入居者が行わなければいけませんが、所有権があるわけではありません。 この点を理解せずに、自分で勝手に交換する人もいるようですが、面倒でも必ず管理組合の許可を取って張り替えや交換を行ってください。

また、張り替えるだけならDIYでもできないことはないのですが、網や道具をすべて揃えるとなると、業者に依頼するのと費用面ではほとんど変わりません。 もちろん業者に依頼したほうが仕上がりも美しく、長持ちします。

どうしても自分でやってみたいというのでなければ、DIYで張り替えるのではなく、業者にお願いすることをおすすめします。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。