店舗の外装の役割と目的
店舗の外装は、その店舗のイメージに直接繋がります。お客様は、外観からどんなお店なのかなどを想像しますので、どんなサービスをどのような方向けに行っていて、どのようなコンセプトを持ったお店なのかを伝えるという重要な役割を担います。
お客様に安心して来店してもらうためには、サービスとコンセプトに合う外観をつくることが重要です。
例えば極端な話、サロンなのに飲食店のような見た目では、どんな施術をしているお店なのかもわかりませんし、誰もがその施術に不安を覚えることでしょう。
また、大人数でおしゃべりを楽しみながら食事を楽しんでもえるような飲食店を目指しているにもかかわらず、重厚感のある外装を施した場合、見た目から「あまりラフに大人数で集うには向かないお店だろう」と判断して、ターゲットとしたい客層は寄り付かなくなる可能性もあります。
雑貨屋の場合、外観で気になって入店してみたものの、扱っている雑貨が想像と全く違うものであれば、「好みと違う」「思ったものと違う」ということですぐに退店してしまうこともあります。
店舗の外装は、店舗の形態や扱うサービス・商品、取り込みたい客層などを考慮し、それに見合った外装をつくることが重要です。
エステサロンの外装デザインの考え方
エステサロンにいらっしゃるお客様は、美しくいるために、美しくなるために来店を希望されたり、ご自身へのご褒美・特別な日として来店されるなど、一般的にプラスのイメージをお持ちです。
来店されるお客様を迎えるに値する外装を施すことがポイントとなりますので、サロンに必要となるイメージは、高級感・リラックス感に加え、清潔感と言えるでしょう。
清潔感があることはどの店舗においても重要ですが、サロンの場合、不潔な印象だと施術に不安が残るため営業に支障をきたします。
清潔なことはもちろん、非日常空間が広がっているのではないかと思わせるような外装は、施術への期待度も高めることができます。どのようなお客様をターゲットにするかを考え、その店舗のターゲット層に合う印象を外装に持たせることが重要です。
サロンの中でも、スタンダードなメニューからハイグレードなメニューまで用意しているエステサロンと、ハイグレードなメニューが中心のエステサロンでは、客層に違いが生まれることが予想されます。
幅広いメニューが用意され、大人の女性から若者・学生までをターゲットとする場合、豪華すぎる外装であれば近づきがたい印象を与え学生まで取り込めない可能性があります。逆に、ハイグレードなメニューが中心のエステサロンにもかかわらず簡素な外装であれば、高級感を弱め、ターゲットとしたい客層は見向きもしないかもしれませんよね。外装はエステサロンの印象を左右しますし、ターゲット層へアピールできるかどうかにも関わってきます。
幅広い客層を取り込みたいエステサロンであれば、ガラス張りにしたり、ガラスの扉を用いることで清潔感と開放感を演出すると良いでしょう。逆にハイグレードなメニューが中心であれば、リゾートホテルのような高級が溢れ、非日常の体験を期待できる外装をイメージしましょう。
ご自身の目指す店舗の客層やコンセプトを明確にすることで、どのようなデザインが適切であるかが見えてきます。
このように店舗の内外装を重視することでお店とお客様に貢献できるポイントは多いです。こちらの店舗リフォームまとめ記事もご参照ください。
店舗のコンセプトを固めて適切なデザインを選びましょう。
外観づくりのコツ
独自性を出す
エステサロンの外観では、明るく柔らかい色や落ち着いた色が基調とされる場合が多くあります。医療系エステサロンなどでは白を基調とし、すっきりとしたデザインで清潔感を前面に出す場合も多いですが、エステサロンの中には施術に合わせた外観を作る場合もあります。
特徴のある施術があるのであれば、内容に合わせた外観をつくることで多店舗との差別化に繋がります。
例えば、施術内容ががタイ式・バリ風などアジアン系の場合もあれば、「ハワイのオーガニックオイルを使っている」などこだわりのアイテムで施術をしている場合もありますよね。施術内容やコンセプトをそのまま外観に活かすとインパクトを持たせることができます。
施術メニューの看板を置く
外観において、お客様の興味を引くということは重要です。しかしいくら惹かれる外観であっても、どんなメニューがあるのか・費用はいくらくらいなのかということが何も分からなければ、お客様の来店のきっかけは作れません。
お店の情報を外観で表現するのであれば、看板の設置が効果的です。エステサロンの名前や営業時間を載せることでお店のアピールができると共に、施術メニューや金額を記載することで、よりお客様は入店の決断がしやすくなります。
お店があることを伝える
エステサロンはコンセプトに違いはあっても、店舗の外にエステの施術中のイメージのポスターや施術メニューの看板などがないと、サロンなのかオフィスなのか分からないということも珍しくありません。
お客様にエステサロンの存在に気づいてもらうためには、店舗の正面だけでなく人通りの多い所からでもエステサロンの名前が分かるように看板を設置したり、スタッフが見えるようにガラスを設置するなどが考えられます。
このような工夫をするためには、人の流れを把握できていないといけません。
どの時間帯にどのような人が多く通るのかを調査してみましょう。
もし夜でも人が多いということであれば、照明について考える必要があります。店舗内が十分明るくても、外から見ると店内の様子が見えないことは多いです。
暗くなってくると、店内の照明だけでは建物を目立たせるには不十分で、お店があることに気づいてもらえないこともあります。
お客様に安心して入りやすいエステサロンだと思ってもらえるようにしましょう。
まとめ
店舗の外装の目的やエステサロンの外装をつくるポイントをご紹介しました。
店舗の外装は、その店舗がどのような方へ向け、どんなサービス・商品を扱い、どのようなコンセプトであるのかを伝えるものです。
エステサロンは清潔感と非日常感を感じさせることの他に、施術メニューの価格に合う外観であることもポイントです。
外装デザインにサロンの施術内容やこだわりの要素を組み込むことも一つの手段です。
ターゲットとしている客層に対して、より興味を持ってもらいやすい外装を目指しましょう。
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