キッチンの天板を交換する目安
キッチン天板の寿命(耐久年数)はおおよそ15年程度ですが、毎日使用するところなのでキズが付きやすく、劣化しやすいで。 重たいものを落として欠けたり、へこんだり、コーティングが剥げたり、錆が出てきたりなど、見た目が気になったタイミングで交換を検討しましょう。
天板は食べ物や食器、調理道具を置く場所なので、傷やへこみに付着したカビや錆が広がって、衛生的に問題を引き起こすなんてこともありえます。 キズやへこみのせいで、掃除がしにくくなったタイミングで検討するのもいいですね。
キッチンの天板交換にかかる費用
キッチンの天板を交換するのにかかる費用は、「工事費用 + 廃棄費用 + 天板(ワークトップ)の本体価格」の合計金額になります。 取り外した天板の廃棄も依頼した場合は「廃棄費用」も発生します。 費用相場は以下の通りです。
費用相場
工事費用の相場
3万〜5万円
天板の廃棄費用の相場
2万円程度
「天板(ワークトップ)の本体価格」についてはこれから種類別に紹介していきますが、総額は12万~25万円ほどかかると見込んでおきましょう。 キッチン全体を交換すると50万~200万円程度かかるので、天板のみの交換であれば費用を半分以上抑えられます。
まずは相談から
【種類その①】人工大理石
人工大理石の天板は、耐久性があって割れにくく、掃除もしやすくデザインが豊富な素材で、現在最も普及しています。 キッチンのデザイン性を重視している方におすすめの素材です。 小さな傷であれば、研磨することで修復することができます。
一方で耐熱性があまり高くないため、熱いものを置いた跡がつくことがあります。 素材はアクリル系のものとポリエステル系のものがあり、ポリエステル系の天板の方が安価で購入できますが、長く使っていると紫外線で黄色く変色することがあります。
本体価格:10万〜15万円
【種類その②】ステンレス
ステンレスは耐水性、耐熱性に優れているだけでなく耐久性も安定している素材です。 価格も安価なため、高い人気を誇っています。 ドライで冷たい雰囲気になります。 デザイン性より機能性やコストパフォーマンスを重視している方におすすめです。
表面に傷がつきやすいというデメリットもありますが、表面に細かな凸凹のあるエンボス加工を施したり、バイブレーション加工を施すなど、キズが目立ちにくい仕上げにすることで克服することができます。
本体価格:11万〜15万円
▼参考記事はこちら▼
【リフォマ】システムキッチンは人工大理石? ステンレス? 両者を徹底解説!
【種類その③】天然石
天然石は耐水性や耐熱性か高く、汚れや傷にも強い素材ですが、何よりも天然石特有の高級感があります。
ただし、耐酸性が弱いため扱いには注意が必要です。 また、非常に重いく脆い素材なので、運搬代や加工に費用がかかるので、やや値段が高めです。
本体価格:12万〜18万円
【種類その④】木材
木材は温かみのある雰囲気で、他の素材にはない独特の存在感があります。 キッチンでありながら、インテリアとしても見せることができます。
ただし、木材は他の素材と比べると耐熱性、耐水性、耐久性が高いとはいえませんし、定期的なお手入れも必要になります。 キッチンが風通りの悪いところにあると、表面が傷むことがあるため安易に選ばないほうが良い素材です。
本体価格:2万〜6万円
【種類その⑤】タイル
タイルは耐水性が高く、汚れや熱にも強い、傷つきにくい素材です。
タイル自体は汚れに強いのですが、目地に汚れが溜まりやすく、水分が浸透しやすいのでカビが発生することがあります。 木材と同様、こまめなお手入れが必要な素材です。
本体価格:5万〜7万円
【種類その⑥】メラミン
メラミンは紙に樹脂を浸して固めた素材です。 紙ということで色や柄が非常に豊富で、汚れに強く耐水性にも優れています。 また安価さも耐久性にも優れた素材です。
しかし、150℃以上の熱されたものを置いてしまうと、ひび割れが発生することがあり、ステンレスやタイルに比べると耐熱性がやや劣る素材です。
本体価格:2万〜5万円
【種類その⑦】セラミック
セラミックは、耐熱性に優れていて、高温のフライパンなどを直接置いても変色や変質がない点が特徴です。 表面が硬いため、傷つきにくいメリットもあります。
本体価格:4万〜8万円
キッチンの天板の種類別特徴まとめ
種類別に特徴をまとめると、以下のようになります。
毎日使うものなので耐久性を重視するのもよいですが、「掃除のしやすさ」や「周辺家具と調和がとれているか」なども種類をえらぶ重要なポイントです。 せっかく十万円程度の交換を行うのだから、後悔のないような選択をしましょう。
自信がないようであれば業者に相談してみてもいいかもしれませんね。
キッチンの天板交換にかかる工数
キッチンの天板交換は専門業者に任せてしまえば半日~1日程度で完了します。 コーキングと新しい天板を固定するのにやや時間を使いますが、プロに任せればそこまで時間をとりません。
キッチンの天板交換ができないケース
「自分のキッチンにあった型の天板がないとき」は天板のみの交換が難しいです。
キッチンのサイズや型はメーカーや商品によって様々で、天板の形も同じ形ではありません。 メーカーによっては商品が販売をとりやめていたり、設置対応できる業者がいない場合もあります。
メーカーや業者は対応してくれないけど、どうしても天板を交換したい場合は、天板をオーダーメイドで造ることもできますが、その分時間と費用がかかってしまいます。
「費用と時間がかかるから、キッチン全体を交換してしまおう」という方は、下記の記事で費用感や工数などを詳しく解説していますので、こちらを参考にしてみてください。
業者選びの注意点
一般的なキッチンであれば、リフォーム業者で天板の交換を引き受けてくれますが、業者によって天板の交換に対応していないところもあります。
また、費用だけでなく施工実績があるかも確認してください。 天板交換に対応しているところでも、天板交換の施工実績がないところに依頼すると、施工不良を起こすかもしれません。
メーカーで天板の生産を中止していたり、ご自宅のシステムキッチンのサイズが特殊だったりという場合は、依頼しても断られることがあります。 その場合は、天板(ワークトップ)を販売しているお店を探し、別途対応している工務店に依頼することになります。
対応している工務店は少ないかもしれませんが、できれば2~3社に見積もり依頼をして、費用や対応を比較するとよいでしょう。
まとめ
キッチンの天板のみの交換をすることで、キッチン全体のリフォームよりも費用を抑えることできます。 キッチンの天板の種類はたくさんあるので、それぞれの特徴・費用感を把握した上で満足の行く交換をおこないましょう。
いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!
まずは相談から
お役立ちコラム
Q.キッチンの天板はDIYで交換できますか?
インターネットで「キッチン 天板 交換」と検索をすると、DIYで交換したという記事がいくつかあります。 DIYで造る天板も販売されていますので、DIYに慣れた人ならばそのような商品を利用して天板を交換することはできますが、天板の交換はDIYの中でも難易度が高く、決して簡単な工事とはいえません。
既存の天板を外して、ただ取り付けるだけではなく、水漏れを防止するために処理されたコーキングを剥がし、再度補修するなどの作業が発生するため、DIYの経験が浅い方では失敗する可能性があります。
また、既存の天板を処分する必要があり、産業廃棄物として法律に基づいた処理をクリアしなければいけません。 業者に依頼すれば、工事で発生した廃材の処分を任せることができるので安心です。
渡邊 一伸(ナベさん)