2019年4月29日

大理石のキッチンの天板が割れたら修理できる? DIYや費用も解説

大理石の天板は早々割れることはありませんが、もし割れてしまったときはご自身で修理することも可能です。割れが大きいときはできるだけ業者に依頼して修理してもらいましょう。この記事では、業者に依頼した時の費用相場やDIYの修理方法をご紹介しますので、参考にしてみてください。

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キッチンの大理石の割れは修理できる!

キッチンの天板

出典:Photo-AC

キッチンの天板には、定番のステンレスをはじめ、メラミン、タイルなどの素材が用いられます。その中でも「人工大理石」「人造大理石」は、見た目の高級感に加え、デザイン性、耐熱性、耐水性などに優れているため、最近の主流になりつつある素材です。

大理石の天板を使用している最中に、誤って鍋などの調理道具を落としたり、天板に高温の鍋をそのまま置いてしまうと、割れたり欠けてしまうことがあります。天板が割れてしまったときは、部分的に修理をするか、天板ごとを取り替えなければなりません。

天板を取り替えると大掛かりな工事になりますが、修理では費用も安く済みますし、施工日数もかかりません。さらに、優秀な業者に依頼できれば、割れや欠けが分からないくらいにきれいに仕上げてもらえるでしょう。

大理石の天板の割れを修理した場合の費用相場

費用相場

「大理石」は、とても高級な素材というイメージを持たれている方も多いため、修理費用も高額になるのではないか、と心配される方も多いですよね。

大理石のキッチン天板の修理を、業者に依頼した際の費用相場についてご紹介しますので修理を依頼する際の参考にしてください。
修理した場合の費用は、天板のキズの状態や大きさ、数によって変わってきますが、3万円~10万円程度を目安といわれています。

そもそも大理石はどんな素材なの?

「大理石」は、内装用石材として、住宅などの屋内の壁、床、柱、室内のインテリアの一部、キッチン天板に使用される天然石のことをいいます。 冒頭でも触れましたが、主にキッチンの天板素材ら使われている「人工大理石」や「人造大理石」とは別のものです。

まずは、キッチンやお風呂、洗面台などの素材として使用されている、人工大理石と人造大理石の違いを分かりやすく説明しますので、素材選びの際に役立ててください。

人工大理石

「人工大理石」は天然の素材ではなく、アクリル樹脂やポリエステル樹脂などの人工素材からできているものを指します。

主成分が樹脂のため、天然大理石のような高級感や風合いはあまりなく、無機質的な印象を受ける素材です。
キッチンのカウンターやシンク、お風呂に使用されることが多く、割れにくく耐久性に優れていますし、様々な色や柄が揃っているので、デザイン性の高さからも人気のある素材といえます。

さらに、大理石や人造大理石よりも費用をおさえられる点も大きなメリットでしょう。 しかし、人工大理石は天然の大理石に比べて柔らかく熱に弱いため、熱い鍋やフライパンを直接天板に置いてしまうと、焦げたり、変色することがあるので使用する際は注意が必要です。

人造大理石

「人造大理石」は、天然の大理石を粉砕し、セメントや樹脂で固めた素材です。 セメントで固めたものを「セメントテラゾー」、樹脂で固めたものは「樹脂(レジン)テラゾー」と呼ばれています。

天然素材と人工素材が半々の割合で使用されていますので、人工大理石よりも大理石に近い雰囲気を楽しむことができます。 キッチンカウンター、洗面所、床材、壁材などに使用されることが多く、マーブル模様や色などもバラエティーに富んでいます。

大理石の天板の割れはDIYで修理できるものもある

大理石の天板の修理

キッチン天板が大理石の場合、割れてもDIYで修理できるケースがあります。できるだけ費用を抑えたい方や、業者に依頼する手間などを省きたい方は、DIYでの修理がおすすめです。

修理には、以下のような道具が必要です。日頃からDIYで作業をされることが多い方は、「ロータリーツール」「グラインダー」などの便利な工具をそろえおかれる良いでしょう。

※ロータリーツールとは、本体の先端ホルダーにドリルやヤスリなどを装着できる工具で、主に磨く、削るといった作業の際に用いるものです。 グラインダーは加工物の表面の研削や切断を行う工具です。

【天板の修理に必要な道具】

  • 養生テープ
  • 養生シート
  • ロータリーツール:乾電池式、電源式(通販などで購入できます)
  • グラインダー(表面をきれいに研削することができます)
  • FRP樹脂
  • 絵の具(FRP樹脂を天板の色に合わせて着色するため)
  • ヘラ

大理石の割れをDIYで修理する手順

大理石の天板の修理は、下記の手順に従って慎重に作業を行ってください。
小さな割れなどは、1~3までの作業工程で補修が完了しますが、より表面をきれいに仕上げたい場合や、割れが大きい場合は4~5の作業手順まで行ってください。

  • 1.天板にできた割れ目の周りを囲むように、養生テープを貼りつけます。

  • 2.ロータリーツールで割れ目部分を削ります。(意図的に割れ目を広げることで、頑丈に補修することができます) 削りカスは掃除機などできれいに吸いとってください。

  • 3.割れ目部分に「FRP樹脂」を流し込み、表面をへらなどで均一に均します。 その後、1日かけてしっかりと乾燥させます。
    ※FRP樹脂に、天板の色に近い色の「絵の具」を一緒に混ぜると、違和感のない仕上がりになります。

  • 4.キッチン天板以外の箇所を、養生シートでしっかりと覆います。

  • 5.FRP樹脂を流し込んでいる箇所を、平らにするために、グラインダーで研磨します。
    ※グラインダーを用いると、表面の凹凸がなくなりきれいに仕上がります

  • 6.天板表面の割れがなくなり、表面がきれいに仕上がれば修理完了です。

大理石の割れがひどいときは業者に依頼したほうが確実

天板の修理 業者

先にご紹介しましたように、天板の小さな割れはDIYで修理を行うことができます。しかし、大きな割れの場合は迷わず業者に依頼した方が確実です。 業者に依頼することで、多少費用がかかることが懸念されますが、作業の手間も省けますし、ご自分で作業するよりも確実に仕上げてもらえます。

業者に修理を依頼する際は、必ず複数の業者から相見積りをとり、作業内容や工事金額をしっかりと比較検討してください。 そうすることで、修理費用の相場が把握できるため、ご自身の納得のいく作業内容、金額で修理を行ってもらえるでしょう。

割れをそのままにしておくと、割れが広がったり、汚れなどもその中に溜まっていくことがあるので注意してください。 割れが大きすぎると修理が不可能になることもありますので、早めに対応することが大切です。

まとめ

大理石 天板修理

大理石の天板の修理は小さな割れなどの場合に限り、ご自身で行うことも可能です。しかし、割れが大きい場合は素人では難易度が高い作業になることが多く、普段からDIY作業に慣れていない方は、道具をそろえる手間もかかりますし、作業するのが億劫に感じるかもしれません。

やはり、専門の業者では作業技術はもちろんのこと、作業スピード、仕上りにも歴然の差があります。DIYで修理できる自信がない方、ご自身での作業が難しいと判断された場合は、業者に依頼してください。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。