2022年9月7日

カーポートを撤去・新設する費用は?カーポートを選ぶ時のポイントも解説

最近は車庫よりもカーポートを選ぶ家が増えてきました。本体の価格だけでなく設置費用も安く済むため人気ですが、撤去にはいくらくらい費用が発生するのでしょうか?カーポートの撤去が必要になったときの費用相場についてご紹介しています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • メールで送る

カーポートを撤去するタイミングは?

カーポートを撤去するタイミングは?

カーポートの撤去はどんな状況のときに行うのでしょうか?
明らかに壊れているときにはもちろんですが、それ以外にも撤去するタイミングがあります。

  • 自然災害などでカーポートが壊れたとき
  • 老朽化が進んでいるとき
  • 車の台数・サイズが変わったとき

カーポートを撤去するタイミングは、上記3点のいずれかです。最も多いのが雪の重みや台風などの自然災害による破損が原因で撤去するケースです。すぐに被害がなくても、カーポートの屋根がいつか車の上に落ちてくるかもしれません。

また、カーポートの耐用年数(寿命)は15年ほどです。それを超えると老朽化でカーポートが壊れるリスクが高まります。老朽化で現れる症状としては、支柱が傾いたり、天井にサビが発生したり、天井のパネルが外れたりします。

所有している車の台数が増えたり、車のサイズが大きくなった場合もカーポートの撤去を検討するタイミングです。その場合は、大型のカーポートに買い替えるか、撤去して広い駐車スペースを確保する必要があります。

▼参考記事▼
【リフォマ】カーポートのメンテナンスの方法

カーポートの撤去にかかる費用相場

カーポートの撤去にかかる費用相場

カーポートの撤去は複雑な工事を行わないため、解体費用はそれほど高くありません。基本的にはカーポートの大きさと柱の数によって相場が決まってきます。

1台用:2万~3万円
2台用:3万~5万円
3台用:5万円〜7万円
基礎撤去:7千~8千円/1ヶ所

例えば、柱が6本ある2台用カーポートを基礎の撤去まで含めて依頼する際の費用は次のようになります。

カーポート撤去費用:5万円
基礎6ヶ所撤去費用:8千×4ヶ所=3.2万円
カーポートの処分費用:1万円
合計:9.2万円

これに加えて、カーポートの処分費用がかかりますが、アルミのカーポートは金属スクラップとして無料で処分してもらえるケースがあります。処分費用が発生する場合の目安は1万円前後と考えておきましょう。

補足:基礎の撤去が必要になるケースとは?

カーポートの基礎部分の撤去が必要になるケースとは、撤去後に何かを設置する場合です。例えば、新しいカーポートを新設したり、物置をつくったりするケースです。

カーポート撤去の工事内容

カーポート撤去の工事内容

カーポート撤去の工事方法は、基本的にはボルトを外すだけで分解できます。

ただし、柱の根元はコンクリートで固定されている状態ですので、その部分だけは機械でカットしなくてはいけません。コンクリート上面で柱をカットした場合、そのままでは見た目も悪く雨水も溜まってしまいますので、通常は補修して穴を埋めておきます。

基礎の周りが土ならば簡単に取り除けますが、コンクリート舗装の中に埋まっている場合は、掘削機械を使って基礎周辺の舗装を取り除く必要があります。取り除いたコンクリート舗装を補修するとなると、通常よりも工事費用が割高になってしまいます。

新しいカーポートに買い換える際は、現状の基礎が邪魔になる場合があるので、基礎を掘り起こして撤去する必要があります。

カーポートの撤去は業者に依頼?それとも自分で行う?

カーポートの撤去は業者に依頼?それとも自分で行う?

カーポートは自分で撤去できるとお伝えしましたが、自分で撤去するとメリットだけでなくデメリットもあります。ここでは、業者に依頼したときと自分で撤去するときの、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

業者に依頼する場合

メリット

  • 短時間で安全に解体してもらえる
  • 廃棄物を処理してもらえる
  • 基礎の撤去してもらえる

業者に依頼するメリットとして大きいのは、やはり安全に短時間で撤去してもらえることです。不要になったカーポートの処分も業者が行ってくれます。

特に基礎を取り除く場合は業者に依頼しましょう。基礎はかなりの重さがあるので、手作業で取り除くのは難しいです。周りがコンクリートの場合は掘削機械が必要になります。

仮にご自身で基礎を取り除いた際は、その部分をきちんと処分しなくてはいけません。カーポートも含めてすべて処分するのは大変です。

業者に依頼すれば廃棄物の処分も含めて対応してもらえます。

デメリット

  • DIYよりも撤去費用が高くなる

デメリットは、DIYでの撤去よりも多少費用が高くなることです。処分費用を含めて考えると、カーポートを撤去するには5万〜10万円の費用がかかります。

撤去費用を少しでも安くしたいのであれば、複数の業者に見積もりをしてもらいましょう。撤去費用にはある程度相場があるものの、同じ工事でも業者ごとに見積金額が変わってきます。

相見積もりならある程度費用をおさえられます。最低でも2~3社くらいに依頼をして、見積金額が低い業者に撤去してもらいましょう。

自分で行う場合

メリット

  • 撤去費用が抑えられる

自分で撤去するメリットは、撤去費用が抑えられることです。数万円分浮くとなると「解体してみようかな」と思う方もいますよね。

大きなメリットですが、作業する時間と労力を忘れてはいけません。業者に依頼すれば数時間で終わる作業でも、ご自身でするとまる1日はかかってしまいます。

デメリット

  • 撤去中にケガをするかもしれない
  • 廃棄物を自分で処理しなければならない

デメリットは安全性の確保が難しいことです。重量があるため2人以上で作業するのはもちろん、撤去中にケガをする恐れがあります。基礎もかなりの重量があるので、ここでもケガのリスクがあります。

また、解体費用が発生しなくても廃棄物を処分する費用は発生します。処分場に持っていくのに軽トラックをレンタルするなど、思った以上にお金がかかる場合があります。

カーポートの撤去で業者に依頼するときの注意点

カーポートの撤去を業者に依頼する時の注意点

カーポートの撤去を業者に依頼するときは次のような注意点があります。

事前の立ち会いをしてくれるか

カーポートの撤去工事を始める前に、立ち会いをしてくれる業者を選ぶようにしましょう。解体業者の中には、電話やメールだけで契約を済ませてしまう業者がいます。事前にカーポートの大きさや構造、立地条件などを確認した上で、見積もり書を作成してもらってください。

そうでないと、工事が始まってから高額な追加料金が請求されるなんてこともあります。事前に立ち会いをしてくれて、見積もり書や作業工程について丁寧に説明してくれる業者を選ぶようにしましょう。

廃棄・運搬に関して特別な許可を得ている業者であるか

カーポートの撤去では、解体工事や産業廃棄物の処理、運搬に関して特別な許可を得ている業者しか施行できません。そうした許可を受けている業者であれば、最初に許可証を提示してもらえます。

許可証の提示を拒む場合は、正規の解体業者ではないと思ってください。

違法業者に撤去工事を依頼してしまうと、費用を高額で請求されるケースが多々あります。法律違反として依頼主側にも罰則が加えられるリスクもあるので、許可証の確認は必ず行いましょう。

業者選びの判断基準として、悪質業者と優良業者の特徴を下記にまとめておきました。

【優良業者】

・見積もりの時点で坪単位などから割り出した価格を提示してくれる
・見積もり書が細かな項目まで記載されている(「仮設工事費」「廃棄物処分費」など)
・現場の防音シートを隙間なく丁寧に張っている
・許可証を提示してくれる

【悪質業者】

・見積もり金額が極端に高い、または安い
・見積もり書が「解体工事:一式」など大まかに書かれている
・防音シートにすきまがある
・許可証を提示しない

カーポートを選ぶ際に重視すべきポイント

カーポートを選ぶ際に重視すべきポイント

ここからは、撤去後に新しくカーポートを設置したい方のために、カーポートを選ぶときに重視すべきポイントをご紹介します。

車の台数で選ぶ

まず考えるべきポイントは、何台分のスペースが必要かです。所有している車の数に合わせて選べば良いのですが、気をつけたいのは将来的に車の台数が増えるかという点です。

1台分のカーポートを設置したものの、2台3台と増えていくと当然屋根が覆いきれません。所有している車の台数が増えるのも見越して、大きいサイズのカーポートを選びましょう。

環境に合わせて選ぶ

カーポートは風や雪の影響を直接受ける構造になっています。雪国では2メートルを超える積雪がありますし、沖縄や九州では毎年のように台風が通過します。

積雪に耐えられるものや、耐風性能が高いものなど、現在は様々な特性を持つものが販売されています。

地域の環境を考慮してカーポートを選びましょう。

機能や素材で選ぶ

カーポートは屋根さえあれば良いという人もいますが、せっかく新規で設置するのならば、機能や素材をこだわるのも良いかもしれません。熱線遮断の屋根材を使用すれば夏場でも車内の温度が上がりにくく、常に快適な状態が保たれます。紫外線カット機能があれば車の表面が日焼けするのを防げます。

FRP製の屋根材を使用すれば、透明度が高いため光を取り込みながらも遮熱効果があります。カーポートの素材としては非常に丈夫でありながら紫外線もカットしてくれるので、FRP製の屋根材はおすすめです。

機能性が高いものほどカーポートの値段が上がりますが、それだけ車をしっかりと守ることができます。

家の敷地に合わせて選ぶ

どれだけ高機能なカーポートでも、敷地内に設置できなくては意味がありません。敷地にあまり余裕がない場合は、車の出し入れがしやすい片側支持(柱が左右のどちらかしかない)や後方支持(柱が後ろに2本ある)のカーポートを選びましょう。

まずは敷地サイズに合わせて、使い勝手を重視してカーポートを選んでください。

カーポートの新設にかかる費用相場

カーポートの新設の総費用は15万〜50万円を目安に考えておきましょう。

費用の内容は、

工事費用 + カーポートの本体価格

の合計金額です。

工事費用は5万〜10万円で、カーポートの本体価格はサイズなどによって異なりますが10万〜40万円が目安になります。

カーポートのサイズ別の費用相場は次の通りです。

カーポートのサイズ別の本体価格

サイズ

本体価格

1台用

10万円〜

2台用

20万円〜

3台用

30万円〜

カーポートのタイプの特徴と本体価格

カーポートのタイプは大きく「片側支持タイプ」「後方支持タイプ」「両側支持タイプ」「積雪対応タイプ」の4つに分かれます。それぞれ特徴と費用相場について解説します。

片側支持タイプ・後方支持タイプ

屋根を支える支柱が片側か後方のみ設置されているタイプのカーポートです。限られたスペースに設置できますが、両側支持タイプと比べて耐久性が劣ってしまいます。

本体価格の費用相場は10万〜40万円です。

両側支持タイプ

屋根を支える支柱が左右両側に設置されているタイプのカーポートです。柱の本数が多い分、耐久性が高いですが、本体価格がやや高くなってしまいます。

本体価格の費用相場は20万円〜です。

積雪対応タイプ

屋根に雪が積もってカーポートが破損するのを防ぐために強度を高めたタイプのカーポートです。積雪の多い地域でおすすめのカーポートになります。

本体価格の費用相場は30万円〜です。

▼参考記事▼
【リフォマ】カーポート取付・修理の費用相場とポイント

カーポート撤去の事例

ここでは、当サイトを通じて行われたカーポート撤去の事例をご紹介します。仕上がりの参考にしてみてください。

カーポート撤去工事

カーポート撤去工事の施工前写真(1枚目)
カーポート撤去工事の施工後写真(0枚目)
BEFORE
カーポート撤去工事の施工前写真(1枚目)
AFTER
カーポート撤去工事の施工後写真(0枚目)
工務店名
BASE
施工月
2019年1月
施工地域
愛知県あま市
住宅種別
戸建住宅
業者のコメント
カーポートの撤去工事
工事費用
価格非公開

まとめ

カーポート

カーポートの撤去費用は、大きさと基礎の処理方法によって変わってきます。トータルでかかる費用相場は5万~10万円程度の費用がかかります。基礎の状態によっては追加費用がかかりますので、予算は余裕を持って用意しておきましょう。

費用を少しでも下げるために、ご自身でカーポートの解体をする方法もありますが、ケガをするリスクと労力を考えるとあまりおすすめできません。基礎の撤去はご自身では難しいので業者に撤去してもらいましょう。

費用をおさえたいのであれば、複数の業者に見積依頼をすることが重要になります。そうすることで、安値でしっかりと対応してくれる業者を見つけやすくなります。最初から業者を絞らずに、2~3社に見積もり依頼をしましょう。

いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!

リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。
リフォマなら中間マージンカットで専門業者をすぐ紹介
監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。