2017年12月29日

省エネ性に優れたガス給湯器「エコジョーズ」の特徴

ガス給湯器のエコジョーズとは他のガス給湯器との仕組みの違いから、省エネ効果が高いです。省エネ性に優れることから家計にも環境にも優しいと言われていますが、本体価格が高かったり、全ての環境で設置できるわけではないというデメリットもあります。エコジョーズがどのような特徴を持つガス給湯器であるのかをご紹介しています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • メールで送る

エコジョーズについて


給湯器は仕組みの異なる様々なタイプがあるため、それぞれの特徴を知っておくことで選ぶべき給湯器も見えてきます。エコジョーズは省エネ効果が高いと言われていることから、普及が広まっています。そのようなエコジョーズの仕組みと、同じく省エネ効果が高いとされるエコキュートとの違いについてご紹介します。

エコジョーズとは

エコジョーズとは省エネ効果の高いガス給湯器のことです。ガス給湯器は、水が通った管をバーナーで加熱してお湯が作られます。従来のガス給湯器は、水を一次熱交換器で加熱した際、外部に約200℃程の余分な熱を捨てていることから、20%程の熱を無駄にしていました。そこで、エコジョーズでは熱を再利用するために、熱交換器がもう一つ付いています。

初めに水が二次熱交換器を通って加熱されてから、一次熱交換器を通って加熱されることでお湯になるという仕組みのおかげで、外に排出される熱を約5%にまで抑えることに成功しました。ガスのエネルギーの無駄が少ないことから、省エネ効果が高いと言われています。

エコキュートとの違いとは

エコジョーズと同じくらいエコキュートを耳にする機会がありますが、その違いが分からないという方は多いです。名前の似た給湯器ではありますが、仕組みが大きくことなります。

エコジョーズはガスを燃料としますが、エコキュートは電気でお湯を沸かします。また、エコキュートは電気料金の安い夜間の電力を使ってお湯を作り、深夜に作られたお湯を貯水タンクに貯めておきます。貯水タンクを庭やベランダに設置する必要があるため、マンションでの設置は難しく、初期費用が高いというデメリットがあります。

下記のページではエコジョーズとエコキュートを仕組みやコストなどの観点から詳しく比較しているので、ご参考ください。
電気給湯器「エコキュート」とガス給湯器「エコジョーズ」の比較まとめ

エコジョーズのメリット

エコジョーズがどのような給湯器であるのかが分かったら、エコジョーズを使うことでどのようなメリットがあるのかが気になりますよね。そこで、エコジョーズの4つのメリットについてご紹介します。

ガス代を節約できる

熱の無駄を最小限にできるということは、ガスの使用量を抑えることにつながります。ガスの使用量や使用条件でどれくらい節約できるかは異なりますが、年間1~2万円はガス代を抑えられると言われています。エコジョーズは本体価格が高いですが、ランニングコストの安いため、長期的に見るとお得だと言えます。

環境に優しい

ガスの使用量が少なくなるということは、二酸化炭素の排出量も減らせます。使用方法などで異なりますが、年間約15%排出量を抑えることができるため、エコジョーズは家計にも家庭にも優しいガス給湯器です。

床暖房との相性が良い

冬場は光熱費のかかる季節ですので、ガス代を抑えられるエコジョーズをできるだけ活用したいところです。床暖房の導入を検討されているのなら、温水を循環させて床を暖めるガス温水式床暖房とエコジョーズの併用がおすすめです。エコジョーズのガス代で床暖房をまかなえるため、光熱費の削減につながります。

ガス会社の専用プランでさらにガス代を抑えられる

エコジョーズを導入する際には、ガス料金プランの見直しは必須です。ガス会社によってはエコジョーズ専用の割引プランを用意していることがあるため、現在のガス料金を大幅に安くできる可能性があります。

もし現在契約しているガス会社で割引プランを用意していなければ、エコジョーズ専用の割引プランを用意しているガス会社に変更することも検討してみてください。また、エコジョーズを設置することで自治体から補助金をもらえることもあるので、お住まいの地域の自治体窓口に問い合わせてみることをおすすめします。

エコジョーズのデメリット

家計にも環境にも優しいエコジョーズではありますが、本体価格が高いだけでなく、使い方によってはお得感を感じられなかったり、環境によっては設置できないといったデメリットもあります。エコジョーズの3つのデメリットを見ていきましょう。

本体価格が高い

メリットの多いエコジョーズではありますが、他の給湯器と比較すると価格の高さが目立ちます。給湯器の寿命は8~10年程度と言われているため、短期間に買い替えや修理が必要とならない限りは、ランニングコストが優れていますので初期費用を回収できる可能性は高いです。

お湯をあまり使わないと初期費用の回収に時間がかかる

エコジョーズはガス代を節約できるという特徴がありますが、1~2人世帯などでお湯を使う機会が少ないとなると、元からガス代がそれほどかかっていないためガス代もそこまで変わらず、初期費用の回収に時間がかかりやすいです。

一方、温水式の床暖房を設置しているなど、ガスを使う機会が多ければ、エコジョーズにすることでガス代を大幅に節約することになりますので、初期費用は回収しやすくなります。

ドレン排水工事ができないと設置できない

ガスを頻繁に使うからエコジョーズに変えたいと考えていても、エコジョーズ設置予定の周辺環境によっては設置できない場合があります。エコジョーズは熱を再利用する仕組みになっていますが、この過程で「ドレン排水」という排水が発生します。

この排水は人体に影響を及ぼさないように調整されていますが、排水を垂れ流しのままにしておくと、給湯器の周りは水浸しとなり、コケが発生します。寒くなって水が凍ってしまうと、転倒の恐れがあり、大変危険です。

そこで、排水を適切に処理する必要があります。しかし、エコジョーズ設置予定場所の周囲に排水できる環境がなければ、エコジョーズの設置はできません。排水処理のために現在の給湯器の場所を移動させたり、オプション部材で排水処理を行えるようにすることも可能ですが、追加工事が煩雑になるほど初期費用がかかるため、エコジョーズの設置をおすすめされないことも多いです。

まとめ

エコジョーズの仕組みやメリット・デメリットについてご紹介しました。エコジョーズとは熱を再利用する仕組みのおかげで、省エネ効果の高いガス給湯器と言われています。従来のガス給湯器と比較すると、燃料となるガスの使用量が少なくて済むため、家計にも環境にも優しいです。

ランニングコストに優れるエコジョーズではありますが、本体価格が高いため、初期費用がかかります。また、使用状況によってはガス代をそれほど節約することにつながらないため、初期費用の回収に時間がかかる可能性があります。さらに、エコジョーズで発生する排水を適切に処理することが難しい環境の場合、設置ができないことが多いです。

エコジョーズを設置できる環境が整っており、ガスを使う機会が多ければ、エコジョーズは家計に優しい給湯器ですので、給湯器の交換をお考えの方は、是非設置を検討なさってみてください。

こちらのページでは、ガス給湯器の施工事例や商品、その他お役立ち情報をまとめています。 ガス給湯器の設置や交換をご検討の方はぜひ参考にしてください。

ガス給湯器の設置や交換に併せて、お風呂のリフォームを検討している方はこちらのページも参考にしてください。

いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!

リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。
リフォマなら中間マージンカットで専門業者をすぐ紹介