2022年6月17日

引き戸が重くて開閉しづらい… 引き戸のトラブルの原因と対処法

お宅の引き戸が「重くて開けづらい」、「開ける時にガタガタする」とお悩み方は多いでしょう。このような引き戸のトラブルは、レールや溝、戸車、鴨居など様々な部位の不具合が絡んできます。この記事では、どのような原因で引き戸にトラブルが起きるのか、どのように対処したらいいのかについてまとめました。

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引き戸が重くて開けづらい

引き戸が重くて開けづらい

引き戸は、室内ドア、ふすま、クローゼット扉などに家の中の様々な場所で使われています。開き戸に比べて気密性は劣りますが、戸を片側にしまうことができるので、開放感があるのが特徴です。

そんな引き戸でよくあるのが、「重くて開けづらくなる」、「何かが引っかかる感じがする」というトラブルです。 最近の引き戸にはほとんどの場合、戸車が付いています。この戸車がレールの上を滑るように回ることで、スムーズな開閉を行うことができます。

ですが、長期間に亘って、何度も開閉を繰り返していると、引き戸の部品が摩耗したり、レールや枠がゆがんできます。そのせいで、引き戸が重くなるのです。

引き戸が重くなる原因

①レールにゴミがたまる

引き戸が重くなる原因

上でも紹介したように、戸板につけた戸車を滑らせるためのレール部分に不具合が生じると、引き戸は開閉が重く感じます。

よくあるのが、レール部分にホコリや髪の毛といったゴミがたまって、戸車の動きが悪くなるということです。

ホコリやゴミが目に見える時は、掃除機で吸い込んだ後に楊枝やブラシでゴミを取り除くことで動きがよくなります。 ですが、こうやっても掃除しきれないほどのゴミが戸車の中に入り込んでいると、簡単には除去できません。

このような場合は、戸板をレールから外してから、戸板から戸車を取り出して、楊枝などでゴミを取り出す必要があります。

②レールにゆがみや破損が生じている

引き戸が重くなる原因

当然、レールに破損ゆがみが生じると、戸車はスムーズに動くことができなくなります。

①で紹介したようにレール部分にはゴミがたまってきます。 レールにゴミがある状態で、無理に戸を動かしたりすると、戸車を滑らせるためのレールにゆがみが生じてきます。

また、引き戸は開閉する際に、レールの上を戸車を動かすことになるので、何年も使っているうちに、経年劣化によって、レールに摩耗やゆがみが生じてきます。 戸車に問題がない場合は、レールの修理や調整を行うだけで、引き戸の滑りはよくなります。

③戸車が故障している

引き戸が重くなる原因

家庭で使われる引き戸についている戸車は、車輪部分がプラスチックやナイロンの樹脂でできているものが多いです。

樹脂なので弾性があり、地震で家が揺れても、衝撃を吸収してくれます。 ですがその分、樹脂製の戸車は摩耗が起きやすく、長い間使っていると、レールとのかみ合わせが悪くなります。 すると、ドアが重くなったり、がたつきが発生してしまいます。

また、車輪の部分を支える軸に過度な衝撃が加わると、軸が折れたり、曲がったりしてしまいます。 戸車の故障が原因で、引き戸の動きが悪くなってしまった場合は、基本的には戸車自体を交換する必要があります

ふすまが開かない場合は別の原因があるかも

ふすまが開かない場合は別の原因があるかも

これまで、主に洋室に使われる引き戸のトラブルについて触れてきましたが、家に和室のふすまが動かないということもよくありますよね。

基本的にふすまには、戸車やレールが使われていないものが多いです。

もちろん、襖と敷居の溝の間にゴミが詰まってしまうというトラブルもあり、その場合はふすまを外して掃除をすると動きが滑らかになります。 ですが、ゴミや敷居のトラブルが見当たらないのに、なぜが重く感じるということもよくあります。

そのような場合は、鴨居が下がってきているのがふすまが重くなっている原因と考えられます。

鴨居とは、ふすまを入れ込むためにふすまの上部につけられた木の枠のことを指します。

鴨居は、木製なので、湿度によって、大きくなったり小さくなったりします。また、周囲の梁や壁が下がってくると、それに従って、下がってくるので、鴨居と敷居に挟まれたふすまが動かしづらくなるという訳です。

鴨居の下がりでふすまがという場合は、鴨居部分か、ふすまの上部をのこぎりやカンナなどで削ることで、うまく動くようになります。

レールや戸車の軽い調整程度なら、DIYでも直せますが、鴨居やふすまの削りは、1mm単位の精巧な作業が必要になるので、建具屋さんのようなプロに直してもらうことをおすすめします

まとめ

まとめ

引き戸が「重くなって開けづらい」、「開ける時にガタガタする」というのは、思いの外、ストレスになります。

レールや溝の部分にゴミは入り込むというのは、本当によくあることなので、普段からこまめに溝の掃除を行うことが大切です。 何より大切なのが、「完全に開かなくなるまで放置しない」ということです。

少し戸が重くなっている程度なら、戸板を外して掃除や、調整ネジを回して戸車の高さを調整することでだいぶ症状はよくなります。 放置し続ける、レールのゆがみや戸車の破損を招くことになります。 こうなると、DIYでは完璧に直すことがで難しくなります。

レールや戸車がおかしい、ふすまが動かない、ということが起きた場合は、プロの職人さんに直してもらうのがおすすめです。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。