戸車の交換・修理の費用相場
リフォマに寄せられた事例や独自の調査をもとにした 戸車の交換・修理 を行う場合の概算費用です。
- 戸車の交換(室内ドア、棚、クローゼットなど)
- 30,000円〜70,000円
- 戸車の交換(サッシ)
- 40,000円〜80,000円
戸車交換・修理のポイント
家の引き戸が開きづらかったり、どこかに引っかかって動かないことってよくありますよね。そう言ったトラブルの代表的な原因が戸車の不具合です。
戸車は毎日頻繁に開閉するものなので、知らないうちに戸車が摩耗劣化して、車の回転が悪くなったりします。 すると、戸車が転がるのではなく滑るようになり徐々に開閉が重くなってしまいます。
気を付けてメンテナンスしていれば、大事になる前に対処できるのですが、普段あまり気にしていない場合は戸車がダメになるまで放置することも多く、すでに調整ではどうしようもない場合が見られます。 そんな時は、戸車を調整や修理するのではなく、思い切って交換してしまいましょう。
戸車の既定のサイズなどがあるので、軽い網戸ならホームセンターで買って自分で交換できますが、ガラスが付いた重い引き戸の場合には建具さんに依頼して正規の物に交換したほうが、後々問題なく開閉できるので安心です。
戸車の修理・交換の目安
①修理・調整で済む場合
引き戸が動きづらくなった際、その原因が戸車自体にない場合は修理や調整だけで治ります。 具体的には、レールや金具にゆがみが生じているなどの場合は、レールや金具を修理・調整すれば症状が大方治ります。
【業者依頼時】
引き戸の修理・調整(室内ドア、ふすま、クローゼット扉など)の相場:20,000円~40,000円
②交換が必要な場合
戸車自体が摩耗してレールの上を回ることができなくなった場合は、戸車自体の交換が必要になります。
【業者依頼時】
戸車の交換(室内ドア、棚、クローゼットなど)の相場:30,000円~70,000円
戸車にも種類がある
戸車にはいくつかの種類があります。 基本的にDIYを行う場合には、もともとついていたものと同じ種類の戸車を選ぶことになります。 ここではそんな戸車の種類について紹介します。
固定戸車
上下の昇降調整機能のない戸車です。 サッシなどにそのまま取り付けるだけですので、サイズさえ合えばDIYでの交換も難しくありません。 安価なものは数百円から購入可能で、防音機能つきなどになると5000円近い価格になります。
調整戸車
調整戸車は高さ調整機構によって、車輪の位置を上下に昇降させることができる戸車です。 サッシの片側に固定戸車を使い、もう片方に調整戸車を使うことが一般的です。 調整戸車を使うことで、サッシの歪みをある程度吸収することができます。 調整戸車でも調整しきれなくなったときは、戸車の交換を行います。
エアタイト戸車
エアタイト戸車はサッシと外枠を密着させることができる戸車で、風の強い地域などではサッシが風で動いてしまわないようにするために採用しています。 気密性や断熱性が高くなることで、細心のサッシなどで最小されている戸車になります。
2連式戸車
サッシが重たいようなとき、戸車が左右にひとつずつでは荷重に耐えきれなくなってしまいます。 このようなケースでは戸車を2連にすることで荷重を逃すことができます。 最近の大型サッシでは4連式戸車を使うようなケースもあります。 戸車が多いためスムーズな動きを得ることができます。
戸車の交換・修理の費用
業者にお願いする場合、レールや戸車の軽い調整なら、3万円程度かかります。 もし、DIYで交換の作業を行う場合は、引き戸1枚につき材料費の約1万円だけで済みます。
しかしながら、実際に交換の作業をDIYで行うのは大変難しいです。 冒頭でもご紹介した通り、ガラスが入ったサッシの戸車交換を行う場合、最低でも二人がかりで戸の取り外し、交換・取付を行わなくてはいけません。 慎重さと丁寧さを要するので、かなり骨が折れる作業です。
また、上で紹介した通り、戸によって戸車の種類や形が異なるので、適切な戸車を選択しないと、戸やサッシ、レールを傷つけてしまいかねません。 建具屋さんといったプロの業者にお願いする場合は、ガラスの入ったサッシなら4万円~8万円程度、室内ドアやクローゼットなら、4万円~8万円程度で交換が可能です。
【業者依頼時】
戸車の交換(サッシ)の相場:40,000円~80,000円
戸車はメンテナンスが大切
日頃からのメンテナンスも重要です。 戸車は摺動部があるので、使えば使うほど摩耗していきます。 反対に使わなさすぎても、固まってしまい動きが悪くなります。 日頃からホコリなどを取り除くメンテナンスを行っておきましょう。
シリコンスプレーなどを使って、動きを良くするのも効果的です。 しっかりメンテナンスをしておけば、簡単には壊れないため、交換のサイクルを短くすることができます。
業者依頼も視野に
動きが悪くなったらすぐに業者に依頼することも重要です。 戸車はだましだましでも使えてしまうのですが、無理に使っていると窓やドアの鍵がかからなくなったりします。
そうなると戸車の交換になりますが、動きが悪い程度で修理と調整をしておけば、まだまだ使うことができます。 無理やり使っているとサッシごと交換しなくてはいけなくなることもありますので注意してください。
戸車の交換・修理を選ぶポイントと注意点
戸車が壊れるようなケースでは、戸車のレール自体も壊れているかもしれません。 この場合、戸車だけ交換しても、壊れたレールが新しい戸車を壊してしまうこともあります。
戸車交換を行うときは、必ずレールも点検してもらい、必要に応じて交換するようにしてください。 サッシの老朽化が進んでしまっているようなケースでは、最初からレールの交換も含みで作業依頼を行いましょう。
戸車の交換・修理の費用相場
リフォマに寄せられた事例や独自の調査をもとにした 戸車の交換・修理 を行う場合の概算費用です。
- 戸車の交換(室内ドア、棚、クローゼットなど)
- 30,000円〜70,000円
- 戸車の交換(サッシ)
- 40,000円〜80,000円
いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!
まずは相談から
戸車交換、修理のお役立ちコラム
Q.戸車交換(修理)の時期の見分け方はありますか?
プラスチックと金属ですから使用頻度にもよりますが、丸い回転で摩擦が極小といってもいつかはプラスチックが摩耗し削れてきます。 そうすれば網戸を開けたり閉めたりする時のガタが徐々に大きくなってきます。
取り換える前に建付調性(網戸と縦の固定躯体の間に隙間がないようにするためで、戸車セット内のネジで行う)と、外れ止め調性(大掃除のときに網戸を外して水洗いする時に適切に再挿入されていないためで、セット内の別なネジで行う)を一度実施してください。
それでもガタが修正できないなら、交換時期と考えておくといいでしょう。なおプラスチックの車を直接目視しても判りませんし、車だけを修理したり取り替えることもできません。戸車セットを1単位として購入ください。
渡邊 一伸(ナベさん)