2021年8月5日

照明だけでトイレの印象を変えられる!照明選びのポイントを解説

家の中でトイレが1番落ち着くという方もいますよね。トイレを居心地よくするために、色々と工夫をされているかもしれませんが、その中でも照明はとても重要なアイテムの1つです。この記事では、トイレの照明に関する基礎知識をご紹介だけでなく、トイレに最適な照明な選び方もお教えします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • メールで送る

トイレの照明は配置場所で印象が変わる

トイレ 照明

ひと昔前までは、トイレの照明といえば天井にあるものでしたが、最近では様々な場所に照明が取り付けられています。天井以外にも壁面に配置されたり、間接照明として配置していることも増えています。

まず最初に、トイレ照明の配置によって空間の印象がどのように変わるのかについて、分かりやすく説明していきます。

天井

最もスタンダードなトイレ照明の配置は、やはり天井です。天井に配置することで、トイレ全体を明るくすることができます。最近は天井に配置するだけでなく、人感センサーと組み合わせることで、人がトイレにいるときだけ明かりを自動でオンオフできます。さらに、光の方向をコントロールすることで、眩しさを調整するなど工夫されている照明も増えています。

天井の照明は埋め込むタイプのものが主流ですが、最近ではペンダントライトなど個性がある照明を採用することもあり、「天井」とひと括りにできないほど、種類が多いのも特徴のひとつです。

上部から光を照らすので、本や雑誌などを読むのに適しています。迷ったら照明は天井配置で間違いありませんが、個性を出すためには照明の種類選びでこだわる必要があります。どのような種類の照明があるのかについては、後ほど詳しく説明します。

壁面

階段下にトイレをレイアウトしたときには、トイレの天井が平らではないため、そもそも照明を取り付けられないことがあります。そのようなときによく使われているのが壁面照明です。最近では、フラットな天井を確保できるのに、あえて壁面照明を選ぶケースが増えつつあります。

こちらも人感センサーを取付けられますので、トイレの電気を付けたり消したりする必要がなく、消し忘れもないため非常にエコな照明です。さらに、天井とは違う光の差し方をしますので、トイレをオシャレな空間に仕上げられるというメリットもあります。

ただし、壁面に出っ張りができてしまいますので、コンパクトなトイレの場合は空間を圧迫するかもしれません。0.75坪以上の広いトイレであれば、存在を主張することなくむしろワンポイントアイテムとして、照明器具そのものがトイレの雰囲気づくりに役立つでしょう。

間接照明

新築のトイレで採用されることが増えているのが、明るさをデザインする間接照明です。これまでのトイレ照明は、トイレ全体を明るくすることを目的としていましたが、間接照明の場合は必要なところだけを明るくし、空間に明暗を作り出します。

トイレ空間に立体感ができるため、雰囲気のあるトイレに仕上がります。さらに、間接照明ですので光の量も調整しやすく、眩しくならないというメリットもあります。そうはいっても、きちん照明設計を行わないとトイレが暗くなりすぎる、というデメリットが発生します。

天井照明と比べると費用が高くなり、さらにメンテナンス性も良くないという問題点もあります。それでも、直接照明とは比べものにならないほど空間の雰囲気や印象が変わりますので、これからリフォームをする方は、ぜひ検討してもらいたいところです。

トイレの間接照明は後付けできる

トイレ 照明

簡易的な間接照明であれば後付けすることも可能です。ただし、本格的な間接照明を配置するのであれば、トイレ全体を設計しなくてはいけません。このため新築の場合や、トイレのリフォームを行うときに合わせて、間接照明を導入するというのが一般的です。

最も簡単な間接照明の後付け方法は、天井照明に対して照明を布で隠すという方法があります。これだけで、トイレの雰囲気が大きく変わります。布の種類を変えることでイメージを変えることができますので、間接照明に興味がある方はお気軽に試してみてください。

もう1つおすすめなのが、トイレのコンセントを利用してフロアスタンドやスタンドライトなどで、間接照明を後付けするという方法です。コンセントがあることが前提になりますが、大きな工事も必要なく幅広いデザインの中から選ぶことができるため、個性を発揮しやすいというメリットがあります。

もちろん、本格的な間接照明を設置することもできます。コンセントを使わずにトイレのスイッチと連動させたり、人感センサーを使ったりする場合は、電気工事の資格を持った業者に依頼する必要がありますが、後付けとは思えないほど空間に溶け込んだ間接照明を配置することも可能です。

どのレベルの仕上がりを求めるのかによって、間接照明の選択肢は変わってきますが、理想と予算のバランスを考えて最適なトイレの雰囲気づくりを行ってください。

トイレの照明におすすめな種類

トイレの照明といっても、天井や壁に埋め込むものもあれば、ペンライトのように吊るすものもあります。それぞれに特徴がありますので、どのような雰囲気づくりに適しているのかを種類ごとにご紹介していきます。

ペンダントライト

ペンダントライト 出典:モノタロウ

ペンダントライトの魅力は、なんといってもシンプルさです。トイレはそれほど広くありませんので、0.4~0.5坪の場合には1灯で十分ですが、0.75坪あるなら2~3灯つけることで広範囲を照らすこともできます。

ペンダントライトはレトロな雰囲気なものやガラスを使ったデザイン性の高いもの、ウッドと組み合わせたシンプルなものなど種類が多く、好みに合わせてチョイスできるのも利点といえるでしょう。

その他にも、ペンダントライトは配線に接続する直結タイプと、プラグを差し込む引っ掛けシーリングタイプの2種類があります。既存の照明が電球タイプだった場合には、ソケットをシーリングに変換をしてプラグを差し込むか、電気工事を行う必要があります。

ダウンライト

ダウンライト 出典:モノタロウ

ダウンライトは天井に埋め込みタイプの照明です。コンパクトな形状をしているため、照明が目立たずにスマートな空間に仕上げることができます。あまり明るくはないため、通常は補助照明として使われますが、トイレ程度の狭い空間であれば、ダウンライトだけでも不便に感じることはありません。

ただし、ダウンライトはライトだけを交換できるものが少なく、寿命を迎えると照明器具そのものを交換することになります。LEDのダウンライトを使うことで寿命を伸ばすこともできますが、永久に使えるわけではありません。寿命を迎えるたびに器具ごと交換を依頼しなくてはいけないのは、デメリットといえるでしょう。

とはいえ、20年近くは使い続けられますので、トイレのリフォームを15~20年周期で計画しておき、そのタイミングで新しいダウンライトに交換すれば、ダウンライトの寿命で悩む必要がなくなります。

シーリングライト

シーリングライト 出典:モノタロウ

シーリングライトもトイレの照明として人気があります。シーリングライトというと大きなライトをイメージするかもしれませんが、トイレ用のコンパクトな商品も売られています。デザイン性はそれほど高くないものの、長く使い続けても飽きないというメリットがあります。

また、人感センサーの付いたトイレ用シーリングライトもあり、さらにはナノイー発生機を搭載し消臭効果があるモデルなど、機能性が高い商品があるという点も、シーリングライトの魅力のひとつとして挙げられます。

価格も比較的安いものが多く入手性も高いため、照明のデザインに強いこだわりがないのであれば、シンプルなシーリングライトがおすすめです。

壁付きライト

壁付きライト 出典:amazon

トイレをオシャレな雰囲気に仕上げたいなら、壁付きライトがおすすめです。日本ではあまり採用されることがないため、壁付きライトがあるというだけで空間のアクセントになります。ただし、商品の選択肢があまり多くないというデメリットがあります。

新規で壁付きライトを設置する場合には、電気工事が必須です。電気工事はDIYではできないため、別に工事費用がかかってしまいますが、電気工事の費用は1万~4万円程度ですし、半日もあれば工事が済みます。

予算に余裕があり、個性的なトイレ照明にしたい方は、壁付きライトも検討してみましょう。

トイレの照明で必要な明るさとは?

トイレ 照明

どのような種類のライトを設置するかを決めたら、次に照明の明るさを選びましょう。照明選びでよくある失敗が「明るければ明るいほどいい」と思って、必要以上に明るくしてしまうことです。トイレは落ち着ける空間にしたいのであれば、明るさは必要最低限であるのが理想です。

一方、暗すぎると今度は周囲が見えにくいなどの不便さがあります。このため、トイレは明るすぎず暗すぎない明るさを選ぶようにしましょう。具体的には40~60Wの明かりがよいとされています。最近主流になっているLEDの明るさに換算すると、485~810ルーメンです。

ただし、810ルーメンのLEDはトイレの照明としては明るすぎて、落ち着けない雰囲気になってしまいがちです。LEDは白熱球よりも明るく感じるため、既存のトイレで60Wを使っていた場合は、600ルーメン程度のLEDにしましょう。

もうひとつ気をつけたいのは、明るさは人によって感じ方が全く違うという点です。全員が満足できる明るさに揃えることは難しいと思いますが、少なくとも不便に感じるほど暗かったり、眩しさを感じるほど明るかったりという状態になるのは避けてください。

ちなみに、読書をするので明るくしたい方は、メインとなる照明を明るくするのではなく、読書灯を使うという方法もあります。トイレの照明は必ず1つという決まりがあるわけではないので、用途に合った照明を組み合わせて使いましょう。

トイレの照明によく使用されている色

トイレ 照明

出典:日本照明工業会

照明を選ぶときには明るさだけでなく、色も重要になってきます。電球や蛍光灯には大きく分けて3つの色があります。

  • 電球色
  • 昼白色
  • 温白色

電球色がオレンジっぽい温かみのある色で、温白色は白に近い色、昼白色は青白い色になります。この色が違うだけでも、空間の雰囲気がまったく違ったものになります。このうち、トイレに適した色はまったく電球色です。

電球色は温かみがありますので、リラックス効果が期待できます。落ち着きがありますし、目に優しいというメリットもあります。夜中に目が覚めてトイレに行ったときに、トイレの照明が昼白色ですと、刺激が強すぎて眠れなくなることもありますが、電球色なら脳が覚醒するのを抑えることができます。

ただし、無難な色として温白色を選ぶ方法もあります。電球色は落ち着きがあるものの、どうしても暗い感じになってしまいます。このため、他の部屋とのバランスを考えた結果、温白色を選ぶというケースもあります。

昼白色は自然な色で、トイレの汚れを見つけやすいというメリットもあります。見えないほうがいいという方もいるかもしれませんが、見えないからといって汚れてがないわけではありません。いつも清潔なトイレを維持したいというのであれば、あえて昼白色するのもよいでしょう。

トイレをどのような空間にしたいかによって、最適な色が違ってきます。業者に依頼して設置するのであれば、シミュレーションをしてもらう方法もあります。シミュレーションでイメージを確認して、最適な色を選ぶようにしてください。

まとめ

トイレ 照明

トイレの照明は、トイレの雰囲気作りに影響を与えます。直接照明でも天井に配置するのか、壁面に配置するのかによって雰囲気が変わりますし、照明の明るさや色などでも空間が与える雰囲気がまったく違うものになります。

このため、トイレの照明は妥協することなく理想を追求したほうがよいですが、思ったようにできなかったとしても、後から間接照明を取付けるなどの調整も可能です。このため、まずは冒険しすぎないでシンプルな照明がおすすめです。

気をつけたいのが、電気工事が発生するような場合には必ず業者に依頼するという点です。もちろん費用が発生してしまいますが、正しい知識のない人が工事すると、感電や漏電の恐れもあります。安全にリフォームするためにも、電気工事が必要な場合は必ず業者に設置してもらいましょう。

いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!

リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。
リフォマなら中間マージンカットで専門業者をすぐ紹介
監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。