便器が陶器でできているとひび割れしやすい?
出典:Photo-AC
便器に使用されている素材は、粘土や陶石、長石などの天然原料を元にして作られた「陶器」で、衛生陶器と呼ばれるものが主流です。衛生的で耐久性に優れ、経年劣化しづらいため、多くのトイレメーカーでは陶器製の便器を販売しています。
その他にも、近年一部のメーカーからは、丈夫で水あか、汚れ、キズに強いアクアセラミック、有機ガラス系、セフィオンテクトといわれる、新素材を採用した便器も登場しています。
先にご説明しましたように、陶器製の便器は素材の特性上、経年劣化などで突然ひび割れてしまうことは、ほとんどないといえます。しかし、次に挙げる3つのようなことが原因で、ひび割れてしまうことがあるため注意してください。
- 便器の上に乗った(踏み台代わりにした)
- 熱湯を流して掃除をした
- 重量のあるものを落下させた
便器の上に乗った(踏み台代わりにした)
トイレ上部に設置した収納棚や換気扇など、手の届かない場所の掃除をする際、便器を踏み台代わりにして乗ってしまうと、全体重が便器にかかるため、ひびが入ってしまう恐れがあります。
熱湯を流して掃除をした
便器に付着したガンコな汚れを落とすときやつまりを解消する場合、熱湯ではなく40度~60度くらいのぬるま湯を使用しましょう。 耐久性に優れているといわれている丈夫な陶器ですが、熱には弱く熱湯をかけてしまうと、便器にひびが入ってしまうので注意してください。
重量のあるものを落下させた
トイレタンク付きの便器を使用している場合は、タンクの蓋を外して掃除をする際など、誤って便器の上に落してしまわないように、注意してください。 タンクの蓋は重量がありますので、慎重に取り扱わなければ足の上に落ちてケガをしてしまう恐れもあるため、気を付けましょう。
トイレの便器がひび割れたときの応急処置
便器にひびが入った場合は、市販の接着剤などで補修をしても、従来の安全性および、性能が発揮できないといわれています。そのため、継続的に安全に使用できる保証ができないため、便器交換をしなければなりません。
ここでは、水漏れやケガの防止に有効な、2つの応急処置方法をご紹介します。いずれの場合も状況を悪化させないために、一時的に施すものですので、ひび割れが発生した場合は、すぐに業者に状態を確認してもらいましょう。
まずは止水栓を止める
便器のひび割れで、最も懸念されるトラブルが「水漏れ」です。便器に貯水されている水が漏れてしまうと、床が水浸しになるだけでなく、賃貸住宅にお住いの場合は階下への漏水も起こり得ます。
水漏れの被害を最小限に抑えるため、まずは止水栓を止めてください。止水栓はハンドルタイプ、溝タイプ(マイナスドライバーで回す)など種類が異なりますので、よく確認してから作業を行いましょう。 また、便器の中の水位がひび割れよりも下になるように給油ポンプなどで汲出しておくと、より効果的に水漏れを防ぐことができます。
ガムテープでひび割れた部分をまく
便器のひび割れ部分に、布ガムテープを貼りつけ2、3周させてしっかりと巻きつけてください。水漏れを防くとともに割れ口をふさぐことで、ケガの防止にもつながります。
ただし、時間が経過すると水漏れにより布ガムテープが濡れてきて、割れがひどくなることがありますので、こまめに貼り直すなどの処置が必要です。
便器のひび割れ補修をDIYできるケースと、できないケース
便器のひび割れが小さい場合は、ホームセンターなどで購入できる、安価な「補修キット」を使用して、ご自身がDIYで補修することが可能です。 しかし、完全にひび割れを補修できるわけではないため、あくまでも応急処置として認識しておきましょう。
一方、明らかにひび割れが大きく、水漏れを起こしている場合は、便器ごと交換しなければなりません。さらに、お使いの便器がウォシュレットや暖房便座など、普通便座以外の場合も同様に交換になります。水道の分岐金具を取り外したりと、ある程度の知識や技術が必要ですので、作業に自信のない方は業者に任せたほうが安心です。
便器のひび割れ補修を業者に依頼したときの費用
便器のひび割れ補修を業者に依頼すると、補修をしてくれることもありますが、状況によっては補修ではなく、新しい便器への交換を推奨されることもあるようです。
最初は小さなひび割れでも、時間の経過とともに次第に割れ目が広がり、水漏れが起こることが懸念されます。さらに、水漏れにより床の張替え工事が必要になると、大掛かりな工事になるため費用もかさみます。
そのため、状態の悪化を最小限に留めるためにも、便器はできるだけ早く交換するのが賢明といえます。
- 交換費用の目安:50,000円~170,000円程度
交換費用は便器のグレードによって変動しますので、ご自宅に必要な機能を持つものを選ぶと、費用を抑えることができます。また、便器本体の費用の他に、以下のような費用が40,000円~70,000円程度かかります。
- 既存の便器の取り外し工事費
- 新規の便器設置工事費
- 配管工事費
- 廃材処分費
- 出張費(※夜間などの場合は、割増料金になることもあります)
賃貸物件でトイレの便器(便座)に、ひび割れを発見したときの注意点
賃貸物件にお住まいの場合で、トイレの便器や便座がひび割れたときは、次の2点に注意し適切に対処しなければなりません。
- 大家さんや管理会社に確認してから対処する
- ひび割れを放置していた場合は、借主が費用を支払うこともある
大家さんや管理会社に確認してから対処する
賃貸物件の設備を交換するときなどは、必ず大家さんや管理会社の許可を得てから行ってください。 管理規約にも設備などが故障した際の、取り決めが記載されているはずですので、あわせて確認しておくと安心です。
許可を得ずに勝手に修理や交換などを行うと、費用を負担してもらえなかったりと、貸主との間でトラブルに発展することがあるため注意しましょう。
ただし、借主の過失により設備が破損した場合は、借主が費用を負担することになります。
ひび割れを放置していた場合は、借主が費用を支払うこともある
トイレなどの設備が故障してしまうと、生活にも支障をきたすことはもちろん、階下など近隣住民にも被害が及び、迷惑をかけてしまうことが懸念されます。
例えば、便器のひび割れの場合は以下のようなトラブルが起こり得ます。
トイレの便器にひび割れがあると知っていながら、長期間放置していた結果、階下に水漏れが起こってしまった。借主の過失により、建物内部が損傷したり、他の箇所にまで被害が及んだ場合は、借主がその工事費用をすべて負担しなければいけないことがありますので、注意してください。
まとめ
トイレの便器にひび割れが起きた場合は、水漏れなどを防ぐため最初に止水栓を止めましょう。 そして、ひび割れている箇所に布ガムテープをまいたり、補修キットを使ったりして応急処置を行ってください。
最初は小さかったひび割れでも、長期間放置しておくと徐々に水漏れが起こり、床の張り替えなどの大掛かりな工事が必要になることがあります。 ご自身でできる応急処置を行った後は、すぐに業者に状態を確認してもらい、交換工事を行いましょう。
いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい場合は、複数の工務店に見積りを出してもらってしっかり比べてみることです。しかし、自力で信頼できる工務店を探したり、複数の業者とやりとりするのは手間がかかりとても大変ですよね。リフォマなら、全国1,000社の工務店が加盟していますので、あなたの「困った!」を解消してくれる工務店を効率よく探せます。
無料で複数の工務店から見積もりを取り寄せることができますので、まずは下記のボタンから気軽にご相談ください!
無料で複数の工務店から見積もりを取り寄せることができますので、まずは下記から登録いただけるとお問い合わせいただけます。
厳選された業者を
簡単比較
リフォマ独自の審査に合格した全国1,000以上の工務店の中から、お近くの厳選された実績のある業者を最大3社までご要望に合わせてご紹介するので、じっくりご検討いただけます。
相見積もりで
適正価格がわかる
相見積もりをして比較・検討をすることで、施工内容・金額が適正かどうか判断することができます。また、リフォマは依頼者と施工店を直接つなぐため、中間マージンなどの余計なコストがかかりません。
修理保証が
1年間無料!
リフォマからご依頼いただいた20万円を超えるリフォーム・修理は、「リフォマあんしん保証」が無料でカバーされます。工事中・引き渡し後1年間の修理保証が無料で付くため、あんしんして工事依頼ができます。