出典:https://www.flickr.com/photos/olivepress/1404303524/
従来のサッシは腐食に強く、安く簡単に加工ができるアルミサッシが主流でしたが、断熱性が非常に悪く、冬の季節には室内の寒さを防ぐことができないことが欠点でした。 それに対し、近年では断熱、遮熱、気密性に優れた樹脂製のサッシや、アルミと樹脂の長所を兼ね備えた複合サッシなども流通しています。
常に進化しているサッシですが、詳しくは機能があるのでしょうか?今回は使用目的別にサッシの機能を紹介していきます。
目的別サッシの機能
快適な室温を保つ
扉や窓を締め切っても、住宅の様々な箇所から冷気や熱気が出入りしています。中でも窓は、サッシの隙間や薄い窓ガラスを通って冷気や熱気が出入りしやすい場所です。 そのような理由から、室内の快適な室温を逃がさないためには窓の断熱性が非常に重要になってきます。
様々な窓サッシの素材の中で、樹脂が最も断熱性が高いと言われています。そのため、近年ではほとんどのサッシの材質には樹脂が使用されています。アルミは気密性が高いのですが、熱が逃げやすいので断熱性は高くありません。木製のサッシは十分に乾燥させたものを使い、気密性や断熱性を高めたものも発売されています。
快適な室温を保つことが目的なら、樹脂性が最もおすすめです。反対に、アルミ製のサッシはあまりおすすめできません。
強風に強い
どのくらいの風圧に耐えられるかを表すのが、耐風圧性です。台風や強風などによってサッシが歪んだり、ガラスが割れたりしないようにするための重要な性能です。 耐風圧性能に関しては、軽くて丈夫なアルミが非常に優れています。そのため、外枠にアルミ、内枠に樹脂を使って、耐風圧性を高めたサッシも作られています。
空気の出入りを抑える
気密性が低いと、すきま風が外から入ってきてしまいます。いくら断熱性が高くても、サッシの隙間から熱気や冷気が直接出入りしてしまえば、室温を快適に保つことが難しくなります。また、砂ぼこりや花粉、PM2.5といった細かい粒子が部屋の中に入ることを防ぐためにも、気密性の高いサッシが必要です。
雨水の侵入を防ぐ
暴風雨などで雨水の侵入を防ぐ性能を、水密性といいます。特に梅雨の時期には雨の侵入を防ぐために水密性が非常に大切です。窓の内側に雨水が漏れてしまうと、サッシの周囲の壁やパッキンなどにカビが生えてしまいます。沖縄や九州など台風が多い地域では、水密性の高いサッシの設置をおすすめします。
音を漏らさない
メーカーから発売されている住居用の断熱サッシは、それ自体がしっかりと遮音性能を持っています。防音機能のついたサッシという概念は、最近ではなくなりつつあります。
また、気密性も遮音に対して非常に強く影響していますので、気密性と断熱性が高いサッシは自ずと遮音性が高くなります。窓を通して生活音が外に聞こえてしまうことが多いので、サッシの防音・遮音対策は十分にしておきましょう。
目的別おすすめメーカー
室温を快適に保ちたい
出典:http://www.lixil.co.jp/lineup/window/legaris/case/
LIXIL 「レガリス」 参考価格:350,000円~(税別)
※価格はサイズや取り付け場所によって変動します
**多層ホロ―構造と断熱材で世界最高峰の断熱性能を実現し、フレーム自体の強度も上がっています。他メーカーと比べて価格が高いですが、高性能な窓ガラスと合わせて非常に高い断熱性能を発揮し、省エネ効果も抜群です。
暴風雨から住まいを守りたい
出典:http://alumi.st-grp.co.jp/products/window/sash/
三協アルミ 「アルジオ」 参考価格:53,000円~277,400円(税別)
※価格はサイズや取り付け場所によって変動します。
「全てにおいて最強クラスの窓」というコンセプトを掲げ、丈夫なアルミと断熱性に優れた樹脂の特徴を活かした商品です。耐風圧性と水密性が非常に高く、大型の強い台風やゲリラ豪雨にも耐える高耐久性を備えています。断熱性能は他メーカーのサッシよりも劣りますが、高い耐久性と水密性で暴風雨からもしっかりと住宅を守ります。
お家に似合うサッシにしたい
出典:http://www.ykkap.co.jp/apw/index.html
YKK AP 「APW430」 参考価格:31,200円~232,200円(税別)
※価格はサイズや取り付け場所によって変動します。
世界でもトップクラスの断熱性と機能、そしてデザイン性の高さを兼ね備えた商品というのがコンセプトです。性能的には他メーカーの中間くらいに位置しますが、デザインのバリエーションは非常に豊富で、形状のラインナップから2連・3連窓、段窓まで様々な種類が用意されています。風を取り込みやすいような機能的なデザインもあるので、生活空間に合ったものや、デザインの気に入ったものを選ぶことができます。
まとめ
室内を快適に保つためには、目的に合った窓サッシを取り付けることが大切です。断熱性や気密性、耐風圧性など、サッシにはそれぞれ異なる特徴を持っています。高機能なサッシはそれだけ価格も高くなりますが、お住いの地域の天候などを基準に、ライフスタイルに適したサッシを選択しましょう。
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