ステンレスシンクに穴が開く原因
ステンレス製のシンクに穴が開く原因として、以下のような要因が考えられます。
- 経年劣化による腐食
- 鋭利なものの落下
- 汚れの放置
- 漂白剤や塩素系洗剤の使用
ステンレスはサビに強い金属とされていますが、シンクに付着した汚れをそのままにしたり、漂白剤や塩素系洗剤を使用した結果、サビが発生して腐食し、穴が開くことがあります。
シンクの補修方法
シンクの穴を補修する方法は3つあります。これらの方法について詳しく説明します。
シンクの穴をふさぐ
シンクの穴が小さい場合は、大掛かりなリフォームをせずにホームセンターで「補修用パテ(水回り用)」を購入し、自分で補修できます。この方法は一時的な応急処置として有効ですので、試してみてください。
シンクのみを交換する
シンクに穴が開いてしまった場合、シンクだけを交換することが可能です。ただし、オーダーメイドのキッチンや輸入製品、製造年数が経過している古いキッチンではシンクのみの交換ができないことがあります。その場合、天板を交換するか、キッチン全体を交換する必要があります。
キッチンごと交換する
シンクや天板のみを取り替えられない場合は、キッチン全体を交換するため、大規模な工事となります。システムキッチンの工事は80万~200万円程度かかることがあります。シンクだけの問題でこのような高額な費用を払うのは勿体ないため、日々のお手入れを怠らないようにしましょう。
シンクの穴を自分で補修する方法
ここでは、シンクに開いた穴を自分で補修するために必要な道具や補修方法を紹介します。
必要な道具
補修に必要な道具は以下の通りです。すべてホームセンターで購入できます。
- 多用途補修パテ(水回り用専用)
- ステンレスクリーン(補修箇所の汚れを落とすため)
- サンドペーパー(パテの接着力を高めるため)
- ペーパーウエス、古い布(汚れを拭いたり、ステンレスを磨くため)
- 養生シート(防水シートを裁断した場合、一時的に固定するため)
手順
シンクの穴の位置を確認する 防水シートをめくって、穴の位置を裏からもしっかりと確認します。
穴周辺のサビや汚れを落とす ステンレスクリーンやサンドペーパーで穴周辺のサビや汚れをきれいに取り除きます。これによりパテの接着力が高まります。
シンクの裏側からパテで穴を埋める パテを粘土状に手で練り、シンクの裏側から穴に押し込んで完全に穴をふさぎます。
穴を埋めた後はしっかり乾燥させる パテをしっかりと乾燥させることが重要です。約15~30分程度放置して、硬化していることを確認します。
シンクに水を流して水漏れの有無を確認する 最後にシンクに水を流して水漏れがないか確認します。シンク裏から水漏れがなければ補修完了です。
DIYでの補修はあくまでも応急処置
シンクは経年劣化による腐食や、鋭利なものを落としたりすると穴が開くことがあります。また、排水口のフチ周りは特に劣化しやすいといわれています。水漏れが発生するとシンク下が水浸しになり、キッチン道具が濡れてしまい後処理が大変ですので、早急な処置が必要です。
DIYでの補修は一時的な応急処置として有効ですが、補修箇所やパテの耐久期間は腐食や穴の大きさによって異なりますので、永久的に水漏れを止めることはできません。水漏れが発生したら、早めにシンクの交換、もしくはキッチンの交換を検討しましょう。
業者にシンクの穴の補修を依頼した場合の費用
業者にシンクの穴の補修を依頼した際の費用は、穴の大きさやシンクの状態によって異なります。金属パテによる穴埋めの他に、シンク全体のキズ磨き、ステンレスカラーの吹き付け塗装などの作業が必要です。見積書に記載されている作業工程を確認しておくと安心です。また、出張費などの経費についても前もって確認しておきましょう。
業者による穴の補修費用は、25,000円程度が目安です。一般的な幅(1m)のシンクの交換費用は、60,000円~80,000円程度が相場です。キッチン全体を交換する場合は、メーカーにより価格が異なりますが、100万円以上かかることもあります。
シンクの交換やキッチンリフォームを行う場合は、業者にキッチンの配置やサイズなどを実際に確認してもらい、適切な提案をしてもらうために、現地調査を必ず行ってもらってください。
シンクのメンテナンスの重要性
シンクを長持ちさせるためには、日々のメンテナンスが非常に重要です。ステンレスシンクは丈夫で耐久性がありますが、適切に手入れをしないとサビや腐食の原因になります。以下は、シンクをきれいに保つためのメンテナンスのポイントです。
定期的な掃除
シンクは毎日使う場所なので、定期的な掃除が必要です。食器を洗った後は、シンク内をきれいに拭き取り、食べ物のカスや汚れを残さないようにしましょう。週に一度は中性洗剤でシンク全体を洗浄し、ステンレス用のクリーナーで磨くと良いでしょう。
サビの予防
ステンレスはサビに強い素材ですが、長期間水分が付着したままだとサビが発生することがあります。使用後はシンクをしっかり乾燥させ、できるだけ水滴を残さないようにしましょう。また、漂白剤や塩素系洗剤を使用する際は、必ず十分にすすいでから使用後にシンクを拭き取ってください。
傷の予防
シンクに傷がつくと、そこから腐食が進むことがあります。包丁やフォークなどの鋭利なものをシンクに直接落
とさないように注意し、使用する際はシリコンマットやゴム製の敷物を敷いて保護することをおすすめします。
定期的な点検
シンクの状態を定期的に点検し、異常がないか確認しましょう。特に排水口周辺や接合部は劣化しやすい箇所ですので、注意して点検してください。小さなサビや傷を見つけた場合は、早めに対処することで大きなトラブルを防ぐことができます。
シンクの交換時期の判断
シンクのメンテナンスをしっかり行っていても、経年劣化による交換が必要になる時期が必ず訪れます。シンクの交換時期を判断するためのポイントを紹介します。
明らかな腐食やサビ
シンクの表面に明らかな腐食やサビが見られる場合、交換を検討する必要があります。特に、腐食が進んでシンクに穴が開いている場合は早急に交換することをおすすめします。
ひび割れや傷
シンクに深いひび割れや傷がある場合も、交換を考えるべきです。ひび割れや傷は、そこから水が漏れる原因となり、シンク下のキャビネットや床材にダメージを与えることがあります。
水漏れ
シンクの下に水漏れが発生している場合、シンク自体や配管に問題がある可能性があります。水漏れが頻繁に起こる場合は、専門業者に点検を依頼し、必要に応じてシンクを交換しましょう。
全体的な劣化
シンクの表面がくすんでいたり、全体的に使用感が強くなってきた場合も交換を検討する時期です。見た目の劣化は、機能的な問題につながることがあるため、早めに対処することが重要です。
まとめ
ステンレス製のシンクは、経年劣化や鋭利なものの落下によって穴が開くことがあります。シンクの補修方法としては、DIYでの応急処置、シンクのみの交換、キッチン全体の交換があります。DIYでの補修は一時的な応急処置として有効ですが、完全に水漏れを止めることができない場合もあるため、注意が必要です。
業者にシンクの穴補修を依頼する際の費用は比較的安価ですが、キッチン全体を交換する場合は高額になることがあります。放置せず、なるべく早く対処することが大切です。また、シンクのメンテナンスを怠らず、定期的な掃除や点検を行うことで、シンクを長持ちさせることができます。
シンクの交換時期を判断するためには、腐食やサビ、ひび割れや傷、水漏れ、全体的な劣化などのポイントに注意しましょう。適切な時期にシンクを交換することで、快適なキッチン環境を維持することができます。
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