オープンキッチンでリビングが広く見える!
オープンキッチンといっても、まだ漠然としたイメージしかない方もいらっしゃると思います。そこで、まずはリフォマの加盟店が実際に行った、オープンキッチンの施工例をご紹介しますので、理想のキッチンを作るための参考にしてみてください。
施工事例1
厚木市 オープンキッチン 対面スタイル
- BEFORE
- AFTER
施工事例2
アイランドキッチンが安い
- BEFORE
- AFTER
オープンキッチンには種類がある
満足度の高いリフォームを行うには、オープンキッチンについてある程度知っておく必要があります。リフォーム会社に相談するにしても、何も知識がないとどのようなキッチンにしたいのかを上手く伝えることができませんよね。
リフォーム会社とのコミュニケーションを円滑に行うためにも、オープンキッチンの定義や種類について理解しておきましょう。
オープンキッチンの定義
定番の対面式キッチンは解放感がありますが、一部壁やカウンターなどで仕切られています。そうすることで、匂いや汚れの飛散を防いでいるのです。
一方、壁やカウンターがキッチンに閉塞感を与えてしまうため、取り除いてしまったのがオープンキッチンです。
オープンキッチンとは、キッチンとリビング・ダイニングの境目を取り除き、1つの広い空間にしてしまうことだと考えてください。
そういう意味では、古いマンションなどに多い壁付けタイプのキッチンも、オープンキッチンといえるでしょう。ただし、通常「オープンキッチン」と呼ばれるものは、次の条件を満たしたもののことを示します。
- リビングやダイニングを向いて調理できる(対面式)
- 壁やカウンターなどの仕切りがない(フルフラット)
リフォーム会社に相談するときには「フルフラットの対面式キッチンにしたい」と伝えると、誤解なく話を進めることができます。オープンキッチンでも通じますが、リフォーム会社によっては「壁付けタイプですか?対面式ですか?」と確認されることもあります。
オープンキッチンはアイランドキッチンとペニンシュラキッチンの2種類がありますので、それぞれの特徴について見ていきましょう。
アイランドキッチン
出典:LIXIL
十分なスペースがある場合に、おすすめしたいのがアイランドキッチンです。アイランドキッチンは、調理スペースが島のように独立してレイアウトされていて、料理教室などでよく使われているタイプのキッチンです。
- 複数人でキッチンを囲んで調理できる
- 調理スペースが広い
- 動線の自由度が高い
- デザイン性が高い
アイランドキッチンには上記に挙げたメリットがあります。
360度どこからでも使用できますし、動線の自由度が高いため無駄な動きがなくなります。調理スペースも広いため家族や友人と一緒に調理でき、存在感が強いのでデザインにこだわる方にもおすすめです。
ただし、カウンターキッチンと違って、頭上に収納スペースがありませんので、食器や調理器具などの収納場所を別に用意しなくてはいけません。さらに、天板のスペースが広いため、ついつい調理器具や食器を出しっぱなしにしてしまいがちですが、そうなるとキッチンの見た目が悪くなります。
このため、アイランドキッチンは整理整頓が得意な方に適しています。こまめに整理整頓を行う自信がない方や収納する調理器具を多く持っている方は、次にご紹介するペニンシュラキッチンを検討してみましょう。
ペニンシュラキッチン
出典:Panasonic
ペニンシュラキッチンは、従来の対面式キッチンの壁やカウンターを取り除いたスタイルのオープンキッチンです。ペニンシュラは半島を意味し、その名の通りキッチンの片端に壁が設置されています。
- コンロ近くに壁やガードを設置することで油の飛散を防げる
- アイランドキッチンよりも収納スペースを確保しやすい
アイランドキッチンは完全にフラットになっているため、調理中に油がリビングやダイニングに飛び散ってしまいます。ところが、ペニンシュラキッチンの場合は壁側にコンロをレイアウトすることで、油の飛散を防いでくれます。
他にも、収納スペースを確保しやすいという特徴がありますが、アイランドキッチンのように複数人での調理には適しておらず、使い勝手という点においては、従来のカウンターキッチンとほとんど変わりません。
とはいえ従来のカウンターキッチンと比べると、ペニンシュラキッチンは不要な壁がないので開放感があります。これまでのキッチンにそれほど不満がないけど、流行りのオープンキッチンにしたいという人にはペニンシュラキッチンがおすすめです。
オープンキッチンで失敗しないために気をつけること
オープンキッチンを導入する人の多くが、デザイン性の高さを重視していますが、デメリットの部分もきちんと頭に入れておかないと、導入してから後悔するかもしれません。ここでは、オープンキッチンリフォームで失敗しないために気をつけるポイントをご紹介します。
キッチンのサイズを考えて購入する
対面式キッチンからオープンキッチンにリフォームする場合は、キッチンのサイズはそのままにできますが、壁付けキッチンをオープンキッチンにリフォームすると、キッチンの幅が狭くなることがあります。
例えば、300cmの壁付けキッチンを使っていたとして、これをペニンシュラタイプのオープンキッチンにするとします。キッチンからリビングやダイニングに移動するための通路幅として、少なくとも85cmの移動スペースが必要になるため、リフォーム後のキッチンの横幅は220cmになってしまいます。
このため、オープンキッチンにリフォームして開放的にするはずが、狭くて使いづらいキッチンになってしまうことがあります。オープンキッチンにする場合には、調理スペースとして最低でも45cm以上は確保しましょう。効率よく調理をしたいなら60cmは欲しいところです。これだけのスペースを確保できるのか、部屋を採寸して確認しておきましょう。
調理エリアの通路幅も重要です。通路幅は最低でも85cm、2人で調理したいなら125cmは確保しましょう。ただし通路幅を広げてしまうと、リビングやダイニングが狭くなってしまいます。オープンキッチンにするときには、使いやすいサイズを意識してリフォームしましょう。
キッチン周りはこまめに掃除する
オープンキッチンは開放的ではありますが、それだけ汚れや匂いがリビングやダイニングに広がってしまいます。揚げ物などを作ったあとは、リビングに油が飛んでしまってベタつくこともあります。カーテンなどに匂いが付きやすいというのもオープンキッチンのデメリットです。
これらを防ぐためには、高機能な換気扇を選ぶことが有効です。あとは、キッチンまわりの掃除をできるだけ毎日行ってください。忙しくて毎日が難しいというのであれば、少なくとも1週間に1回は掃除をし、定期的にリビングのカーテンも洗うようにしましょう。
掃除が苦手という方はなるべく揚げ物を作らないか、油を使わないノンフライヤーやノンフライオーブンを活用しましょう。油汚れが減るだけでも掃除の手間を大幅に減らすことができます。それでも対面式キッチンよりも汚れやすいことには変わりありませんので、こまめな掃除を心がけてください。
収納場所が別途必要になることも
オープンキッチンは吊戸棚がないため、どうしても収納スペースが減ってしまいます。このためリフォームをした結果、調理器具や食器などを収納しきれなくなることがあります。これを解決する方法として床下収納などもありますが、床下収納は使い勝手が悪いため、そこに収納したものの利用頻度が下がってしまいます。
- 使っていない調理器具や食器を手放す
- あまり使わないものがキッチン以外に収納する
オープンキッチンにして収納スペースが足りないときは、上記の2つの方法で問題を解決しましょう。もう何年も使っていない調理器具や食器があるのであれば、手放してしまうのも1つの方法です。それでもまだスペースが必要という場合は、使用頻度の低い物からキッチン以外の場所に収納してください。
オープンキッチンにするメリットとは?
出典:pixabay
ここまでの説明を読んでいると、オープンキッチンにはデメリットも多く、リフォームも大変そうと感じたかもしれません。しかし、オープンキッチンには、対面式キッチンや壁付けキッチンにはない魅力やメリットがあります。
- リビングが広く見える
- 家族の顔が見れる
- キッチンがおしゃれに見える
この3点がオープンキッチンにするメリットです。それぞれのメリットについて、詳しくご紹介します。
リビングが広く見える
これまでカウンターキッチンを使っていた場合、オープンキッチンにすることでリビングを広く感じるようになります。物理的な壁がなくなり、LDKがひとつの空間になりますので、とても開放感のあるリビングになります。
ただし、壁付けキッチンをオープンキッチンにした場合には、キッチンが飛び出してきますのでリビングやダイニングのスペースが削られてしまいます。必ずしも開放感が高まるわけではありませんので、その点だけ注意してください。
家族の顔が見れる
オープンキッチンにすることで、家族とコミュニケーションを取りやすくなります。これまで家族に背を向けて調理をしていたのが、オープンキッチンでは家族の方を向いて調理できますので、自然と会話が増えていきます。
もちろん従来の対面式キッチンでも家族の顔を見ることができますが、壁があることで同じ空間にいるという感覚が薄れてしまいます。オープンキッチンで得られる「同じ空間にいる」という感覚は、思った以上にコミュニケーションを円滑にしてくれます。
キッチンがおしゃれに見える
オープンキッチンのメリットとしては、キッチンがおしゃれに見えるという点も挙げられます。見た目がきれいですと、料理をするモチベーションが高まります。キッチンがおしゃれだと、友人を家に招きたくもなりますよね。
そうはいっても、おしゃれな状態を保つためには整理整頓とこまめなお掃除が必須です。面倒かもしれませんが、いつ来客があっても慌てなくて済むように、使い終わったらすぐに収納と掃除をするように心がけてください。
オープンキッチンにするリフォーム費用相場
オープンキッチンのリフォーム費用
組立設置費用
5万~8万円
配管工事費用
2万~5万円
電気工事費用
1.5万~3万円
解体撤去費用
5万~10万円
壁解体費用
10万円
壁クロス貼替費用
3万~5万円
フローリング貼替費用
3万~6万円
合計
26.5万~47万円
オープンキッチンリフォームにかかる費用の相場は、上記費用の合計は26.5万~47万円です。意外と安いと感じるかもしれませんが、これに30万~200万円のシステムキッチン本体の価格が追加されます。どのグレードにするかで変わってきますが、トータルで100万~250万円はかかると思っておきましょう。
あまり予算に余裕がないというのであれば、システムキッチン本体のグレードを落とすことで、かなり費用を抑えることができます。また、リフォーム会社によってシステムキッチンの本体価格が違いますので、複数のリフォーム会社に見積もり依頼し、相見積もりの形にすると費用相場が見えてきます。
まとめ
オープンキッチンは開放的で、家族とのコミュニケーションも取りやすく、さらにはデザイン性も高いというとても魅力的なキッチンです。かつてのキッチンは薄暗く、閉ざされているイメージが強い空間でしたが、オープンキッチンの登場によりそのイメージが大きく変わりつつあります。
収納が少なく、こまめなお手入れも必要ですが、それでも導入すると多くのメリットが得られるリフォームの1つです。ただし、理想だけを追求すると高額な費用が発生しますので、まずはある程度予算を決めて、その中でできることをリフォーム会社に提案してもらいましょう。このとき、1社に絞るのではなく複数の業者に依頼することで、満足度の高いリフォームにつながります。
いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!
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渡邊 一伸(ナベさん)