2019年6月14日

ミニキッチンのサイズはどれを選んだらいい? 選び方や設置費用も解説!

ミニキッチンは、手狭なスペースにも設置できるコンパクトなキッチンです。そのため設置の際は、サイズや機能などをしっかりと検討することで、使い勝手の良いキッチンとして使用できます。この記事では、各メーカーから販売されているミニキッチンのサイズや特徴についてご紹介します。

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キッチンのサイズは決まっている?

ミニキッチンサイズ

新築、あるいはリフォームで新しくシステムキッチンを導入するときは、ご自宅のキッチンの広さに合ったサイズで設置することになります。

各メーカーのキッチンは、間口(横幅)、奥行、高さが規格化されていますが、メーカーによって、㎝(センチメートル)やmm(ミリ)単位でサイズ調整が可能な商品もあります。ここでは、「I型キッチン」を基準としてキッチンのサイズについて解説します。

間口(横幅)

I型キッチンの標準的な、間口(横幅)は165cm~360cmです。
ただし、間口が長すぎると調理中に移動が多くなり、作業効率が悪くなりますので注意してください。 間口は、255~270㎝程度の長さにすると使い勝手の良いキッチンになる、といわれています。

奥行

キッチンの奥行の標準規格は、60㎝と65㎝です。調理台と背面収納など通路で調理がしやすいスペースを確保することはもちろん、人が余裕ですれ違えるスペースを設けると、更に快適なキッチン空間になります。

また、リビング側に造作壁(収納棚)を設ける場合は、70㎝程度の奥行が必要になります。

高さ

キッチン選びで特に気を付けておきたいのが、キッチンの高さです。身長に合わせて適切なサイズを選ぶと、無理のない姿勢で作業ができる、使い勝手の良いキッチンになるでしょう。

ご自身の身長に対して高すぎるキッチンは、硬いものを切ったりするときに力が入らず、腕も疲れますし怪我をする危険性もあります。一方、低すぎると常に腰を曲げて洗い物や調理をするので、腰に負担がかかります。

キッチンの高さは、大体80㎝、85㎝、90㎝、95㎝の中から選ぶことができます。一般的に「身長÷2+5㎝」の計算式に当てはめ、その結果に近いものを選ぶと体に負担がかかりにくいといわれています。

  • 例:身長165㎝の方の場合

「(165㎝)÷2+5㎝」=87.5㎝ですので、85㎝が高さの目安です。

この数値はあくまでも基準となるものですので、必ず計算式で出された高さにしなければいけないということはありません。 また、ショールームでキッチンの高さを確認する場合は、ご自身がスリッパを履いたり、マットなどを敷いて調理するなど、実際に調理をする状態を再現してみることが大切です。

狭い場所でも設置できるミニキッチンのサイズは?

ミニキッチン サイズ

出典:Photo-AC

ミニキッチンは、一般的なキッチンに比べて間口(横幅)や奥行がコンパクトな仕様になっています。 間口は、90㎝、105㎝、120㎝、150㎝の4つのサイズが一般的ですが、それ以外のサイズを取り扱っているメーカーもあります。 奥行も50~60㎝とスリムですので、設置スペースが限られていてもスッキリと収まるでしょう。

120cm、150cmタイプは、調理に必要なスペースが設けられていますが、90cm、105cmタイプでは加熱機器とシンクの間に調理スペースがなく、本格的な調理には不向きといえます。

ミニキッチンは二世帯住宅やセカンドキッチンにおすすめ

一般的なミニキッチンは、1口コンロに小さめのシンクと収納棚というコンパクトな組み合わせですので、賃貸住宅でよく設置されています。 しかし、メーカーによっては調理スペースを広めにとったり、収納を充実させているミニキッチンもありますので、親世帯と子世帯で食事を別々にとれる、二世帯住宅にお住まいの方にもおすすめです。

食事用のメインキッチンとは別に、簡易的な調理ができるキッチンがほしいという方にも適しています。 例えば、夜遅くにキッチンを使用することが多いとなると、物音に何かと気を遣いますよね。セカンドキッチンがあると、家族に気を遣わずにゆっくりと調理や片付けができるので便利です。

キッチンは使い方によって2種類から選べる

ミニキッチンは設置場所や用途に合わせて、「フルユニット(ボックスタイプ)」と、「ハーフユニット」の2種類から選ぶことができます。 各タイプの特徴についてご紹介しますので、選ぶ際の参考にしてみてください。

フルユニット(ボックスタイプ)

フルユニット(ボックスタイプ)は、シンクやコンロの作業台の上部に、水切り棚や照明などが設置してあります。 水切り棚には、コップやお皿を置くことができますし、ちょっとした収納スペースがほしいというときに便利です。

さらに、照明は手元灯になり、調理の際に自分の陰で手元が暗くなることもありません。

ハーフユニット

ハーフユニットは、シンクやコンロの作業台のみで、上部は水切り棚や照明が付いていないタイプです。見た目がすっきりとし、部屋を広くみせることにつながります。

ただし、手元灯がないので部屋の明かりでは手元が暗く、作業しづらい場合は別に照明を取付ける必要があるでしょう。

ミニキッチンを設置する費用はいくら?

ミニキッチン サイズ

ミニキッチンの本体価格は、20万円~40万円程度が相場ですが、選択する加熱機器の種類で費用が異なりますし、冷蔵庫や電気温水器などの設備を組み込むと、オプション費用が発生します。

さらに、新規でミニキッチンを設置する場合は、給排水工事や電気工事、ガス工事、排気ダクト工事などが必要になりますので、別途20万円程度の工事費用がかかります。

キッチンを移動すると、壁紙や床材の張替えなど内装工事費も必要になります。使用する材料や張り替える面積で費用が変わってきますが、5万円~10万円程度を目安としてください。

ミニキッチンはメーカーで特徴が違う

各キッチンメーカーのミニキッチンは、加熱機器の種類やオプション機器などが異なるため、どれを選んだらいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。
設置場所や用途に合ったタイプを選ぶことで、使い勝手の良いキッチンを設置することができます。

最後に、厳選した7つのメーカーのミニキッチンをご紹介しますので、比較検討してご自宅に合うものを選んでください。

LIXIL(リクシル)

出典:LIXIL

リクシルのミニキッチンは、4つの下部ユニットを用途に合わせて選ぶことができます。ホワイト系で統一された清潔感のある外観は、どんな空間にも合わせやすいといえるでしょう。

【下部ユニットタイプ】

・冷蔵庫タイプ

・収納スペース(扉タイプ)

・飲料用電気温水器タイプ

・オープンタイプ

照明、換気扇、加熱機器のスイッチ類は、手元にまとめて配置されているので無駄な動作をしなくて済むなど、キッチンでの作業がスムーズに行えるような工夫もされています。 さらに、オープンタイプは、車いすの方がカウンターに近づいて作業しやすいように設計されています。

Panasonic(パナソニック)

パナソニックのミニキッチンは、小さいながらも調理に必要な設備機器が備わっているので、快適に調理をすることができます。 加熱機器は、ガスコンロIHヒータープレート―ヒータ(電気調理器)の3種類から選ぶことができます。

天井には、LEDダウンライトが設置されているので、見た目もスッキリとしています。 また、下部ユニットは扉タイプ、オープンタイプの2種類から、お好みのタイプを選ぶことが可能です。

クリナップ

クリナップ 出典:クリナップ

クリナップのミニキッチンのワークトップは、耐久性のある「ステンレス」、もしくは、高級感のある「人工大理石」の2種類から選ぶことができます。シンクの間口幅は、35cmのコンパクトなサイズから、洗い物が快適にできる幅広の53cmまで揃っています。

その他にも、収納に便利な吊り戸棚を設置することもできます。洗面道具が収納できるコンパクトボックスを設置することで、キッチンでも洗面が行えます。

トクラス

トクラスのミニキッチンは、デザイン性だけでなく、快適に調理ができる設備が魅力です。中でも、鍋やフライパンを入れることができる、広々としたシンクは、洗い物をする際のストレスを軽減してくれます。

また、扉やシンクを好みの色にできるため、デザインにもこだわりたい方にもおすすめのメーカーといえます。

タカラスタンダード

タカラスタンダード 出典:タカラスタンダード

タカラスタンダードのミニキッチンは、収納棚の扉がミラーになった「ミラー扉」を取付けると、洗面台としても利用できます。 加熱機器は、お手入れのしやすい「IHヒータ」で安全に調理ができます。

オープンタイプの作業台には、前面に手すりが取り付けられているので、身体の不自由な方でも安全に作業できます。

Housetec(ハウステック)

出典:ハウステック

ハウステックのミニキッチンの加熱機器は、ガスコンロ、IHヒーター、プレート―ヒータ(電気調理器)の3種類の中から選ぶことができ、下部ユニットには、冷蔵庫や電気温水器の設置が可能です。

また、扉の色や取っ手が30種類以上と豊富に揃い、部屋の雰囲気に合わせ、自分好みのキッチンをカスタマイズすることができます。

サンワカンパニー

サンワカンパニーには、他のメーカーに比べ種類が多く、デザイン性の高いミニキッチンが揃っています。一般的なデザインのものだけでなく、個性的でおしゃれなキッチンを数多く取り扱っているので、他にはないデザインを希望される方におすすめです。

外観には、ステンレス製木目調樹脂鏡面塗装などバラエティーに富んだ素材を採用し、各素材の特徴を活かした空間演出が可能です。

まとめ

ミニキッチン サイズ

ミニキッチンの間口や奥行のサイズは、メーカーによっては規格化されていますが、よりコンパクトなサイズを取り扱っていることもあります。 まずは専門の業者に問い合わせたり、メーカーのカタログで確認してみると良いでしょう。

設置するスペースや用途、機能性を考慮して、適切なものを選ぶと使い勝手の良いキッチンとして使用できます。 手狭なスペースや様々なライフスタイルにも柔軟に対応できる、ミニキッチンをぜひ活用してみてください。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。