2018年1月16日

キッチンの収納とレイアウト

キッチンの収納とレイアウトについてご紹介しています。空間の限られたキッチンで十分な収納を確保するためには、キッチン商品購入時に収納性の高い商品を選ぶことが最大のがコツです。キッチンの設備で足りないと予想が付くようであれば、新たにパントリーや床下収納を設けると良いでしょう。ここではキッチンの具体的な収納と使い勝手の良いレイアウトまで掲載していますので、ご参考になさってください。

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システムキッチンとは

キッチンはどんなご家庭でも欠かせない場所の一つです。
キッチンリフォームでは、昔ながらの旧式のものからシステムキッチンへ交換するためのものが多いです。

システムキッチンとは、キッチンに必要なシンク、コンロ、換気扇、収納などがすべて一体構造となっているものを指します。逆に全てがセパレートになっている従来のからのキッチンは、セクショナルキッチンと呼ばれます。

セクショナルキッチンはそれぞれで購入し、組み合わせるため、作業台に段差ができたり隙間ができてしまいますが、システムキッチンでは全てが一体となり、上からワークトップ(天板)がかぶせられるため継ぎ目がなく段差も生まれません。
システムキッチンへリフォームすることによって快適な使い勝手が実現し、利便性が向上します。

システムキッチンには規格サイズがあります。
同じ規格サイズ内での交換であれば、大掛かりなレイアウトの変更や工事が発生しないため、工事費は安く抑えることができます。
しかし規格サイズ外での交換や、セクショナルキッチンからシステムキッチンへ交換する場合は、壁の撤去や移動を行う必要が出てきます。また、キッチンのサイズ変更により拡げた部分に防水処理が必要な場合は、床材なども防水仕様へ変更する必要があります。この場合は、工程が増える分工事費も高くなります。

システムキッチンは、各メーカーで様々なブランドとして展開されています。
メーカーではブランドを数種類展開している場合もあり、素材や機能性、デザインにこだわったハイグレードモデルから、素材の質やデザインをシンプルにし、価格を抑えたスタンダードモデルまで様々あります。

予算設定や機能に応じて選べるので、ご家庭に合うシステムキッチンを各メーカーで比較して選ぶと良いでしょう。また、システムキッチンの形式にはいくつかタイプがあり、タイプによってメリットやデメリットが違います。
キッチンタイプの違いから見ていきましょう。

壁付けタイプ・I型

壁付けタイプ・I型のシステムキッチンとは、壁に直接キッチンを設けたタイプです。
壁に取り付けるため、キッチンに立つ際は壁に向かうようになります。昔ながらの形ですが現在でも最も普及しているタイプです。

調理中は横に移動するだけで作業ができ無駄な動きが発生しませんが、規格サイズによっては調理スペースが狭いと感じる場合もあります。ダイニングに背を向ける形になるため、料理中には家族とコミュニケーションが取れないこと、壁に取り付けるためキッチンの中がダイニングからすべて見えてしまうことがデメリットとなります。

壁付タイプ・L型

壁付けタイプ・L型のシステムキッチンは、I型と同じく壁に取り付けたL字型キッチンです。
直角部分のスペースを利用することで、広く場所を確保することができます。また、L型にすることでI型よりもさらに動線が小さくなり、余計な動きをカットすることもできます。

壁付けなので、デメリットは壁付けタイプ・I型と同じです。

対面タイプ

対面タイプのシステムキッチンとは、キッチンに立つ際にダイニングやリビングに向かうタイプです。
壁と接する面がなく、キッチンだけで独立しているものをアイランドキッチン、左右どちらかが壁に接するものをペニンシュラキッチン、壁を作りカウンターのようにしたものをセミオープンキッチンカウンターキッチン等と呼びます。

ペニンシュラキッチンやセミオープンキッチンでは、キッチンに立った時背を向ける壁も利用できるため、作業スペースや収納スペースを拡大することができます。

料理教室や高級マンションに多いのが、アイランドキッチンです。
広々とした開放的なレイアウトでコミュニケーションを取りやすく、デザイン性が高いというメリットがあります。
しかし、アイランドキッチンの設置には、室内にある程度の広さが必要になります。また、壁付タイプから対面タイプへリフォームしようとした場合、給排水管の位置を確認しなければなりません。

給排水管が壁側にある場合は、増設や移動の必要があります。給排水管の移動はキッチンリフォームの費用がかさむポイントなので、前もって工事が必要かどうか確認しておきましょう。

キッチン収納の重要性

キッチンでは料理器具に加え、食品類のストックや食器類など収納すべきものが多いのが特徴です。
また、鍋など大きさも様々でかさばるものが多いため、限られたスペースしかないキッチンですべてをすっきり収納するためには、収納機能が充実したシステムキッチンを取り入れることが重要となります。

そして、冷蔵庫や食器洗浄機をはじめ、オーブンやトースター、炊飯器など場所を取る電化製品も配置しなくてはなりませんので、スペースを上手に使いながら必要なものを取り出しやすい位置、使いやすい位置へ設けることも考えなくてはなりません。

ここからはキッチンを効率よく使うため、また十分な収納を確保するための方法をご紹介します。

キッチンの収納を増やすためのリフォーム方法と費用

費用

ここではシステムキッチンで人気が最も高い、リクシルのリシェルSIを例にご紹介しています。

リクシル「リシェルSI」の導入事例

収納キッチン(リクシル リシェルSI)

¥748,000 ~

パントリーの設置(収納棚込み)

¥150,000 ~

収納棚・吊戸棚

¥20,000 ~

床下収納(工事費込み)

¥100,000 ~

キッチン設備を収納の多い物に変える

システムキッチンでは収納の重要性が高いため、収納力に優れた商品が多く展開されています。
キッチン設備として付属している収納の主なものはシンク下で、収納タイプは大きく「開き戸」と「引き戸」の2つに分けられます。

開き戸は従来のキッチンに多いタイプで、シンク下いっぱいの空間が使用できます。しかし、空中空間がデッドスペースとなりやすいこと、奥にしまったものが取り出しにくいことから現在では引き出しタイプが主流です。

また、キッチンの上部のスペースを利用したアッパーキャビネットやキッチンサイドを利用したキッチンクローゼットなど様々な収納が充実したプランもあります。

パントリーを設ける

パントリーとは、食品類を収納・貯蔵するためのスペースです。
住宅によってはキッチンスペース内に小さな個室を設けて、パントリーとして利用する場合があります。大容量の収納力が魅力ですが、あまりスペースに余裕がない場合は設置が難しいです。

パントリー内は棚のようになっている場合や、ウォークインクローゼットのようになっている場合など、その広さや用途によっても様々です。一般的には、賞味期限をあまり気にしなくて良い調味料類や酒類、缶や瓶のもの、飲料などのストック品や乾麺類などが貯蔵されます。

収納棚・吊戸棚の取り付け

パントリーを設けるほどキッチンにスペースがない場合、後付けの棚を設置することで収納スペースを確保することもできます。
しかし、ただでさえスペースがないキッチンに収納を設けるわけですから、デッドスペースを活用するしかありません。床面積に余裕がなくとも、多くの場合トップスペースは空いていることが多いでしょう。
トップスペースを有効活用する場合は、天井から吊り下げて設置する吊戸棚を設けます。

吊戸棚は昇降機能を付けることで、高いところにあっても物の出し入れがスムーズにできるようになります。高い位置に設置しますので、地震の揺れなどによる被害を抑えるため、耐震ロック付きの物を選ぶとなお安心です。

床下収納を活用する

スペースに余裕がない場合、キッチンの床下に収納スペースを設けることも考えてみましょう。
普段使うことのない床下を収納スペースにするため、住空間を狭めることなく十分な収納が確保できます。普段あまり使用しないものや、貯蔵期間を気にする必要のないもの、あまり人目に付けたくないものの収納に向いています。

ただし、床下に開き戸を設けるので、出し入れの際は毎回かがむ必要があり、足腰の悪い方にとっては負担になることも考えられます。

利便性の高いキッチンレイアウトとは

キッチン収納の利便性を向上させるためには、キッチン自体のレイアウトも重要です。
レイアウトを考慮することでスペースを有効に使うことができ、収納スペースの確保にもつながります。

使い勝手の良いキッチンのレイアウトとはどんなものなのでしょうか。ここからはレイアウトから見る収納の考え方を見ていきましょう。

カウンターを設置する

壁付型のキッチンの場合スペースが限られるため、オーブンなどのキッチン家電を出しておけないこと、収納設備が少ない可能性が考えられます。

キッチン家電の配置や必要な収納量が確保できないことが予想される場合は、キッチンカウンターを設置すると良いでしょう。キッチンカウンターは、壁付け型キッチンの向かいに並行させて設置される場合が多いです。
平行に設置することで、疑似的な対面キッチンとしても生まれ変わります。キッチンカウンター下は基本的に収納が設けられていますので、カウンター分収納力がUPします。

メーカー・業者に相談する

システムキッチンのリフォームの際、メーカーによってはシステムキッチンを購入するとレイアウトまで考案してくれるプランが用意されています。
商品購入から工事まで一貫して行ってくれるので、メーカーや業者に相談するのも良いでしょう。

ほとんどのメーカーは商品の品質だけでなく、設置した際の使い勝手、導線まで考慮した上で商品開発に挑んでいます。
どんな設置が使いやすいのか、動線を確保するためにはどうするべきかなどのアドバイスをもらうと良いでしょう。

まとめ

システムキッチンは、料理する方にとって使いやすく、必要なものが十分に収納できながら見た目も美しいというのが魅力です。
タイプは大きく分けて2種類で、壁に向かって設置する壁付タイプと、調理しながらリビングやダイニングが見渡せる対面タイプがあります。

収納するべきものが多いため、十分な収納を確保するためには、システムキッチン選びがとても重要になります。
システムキッチンでの収納ではまかなえない場合は、パントリーやカウンター吊戸棚や床下収納を検討しましょう。

使い勝手をよくするためにシステムキッチンへの変更を検討しているけれど、実際どのようなレイアウトが良いのかわからないという場合は、メーカーや業者に相談するのも手です。
メーカーは設置するだけでなく、レイアウトも考えた上でプランを考案してくれます。

毎日使うキッチンだからこそ、より使いやすく居心地の良い空間を目指して検討してみてください。

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