2019年5月17日

キッチンの壁にタイルがおすすめな理由とは? DIYの注意点も解説

タイルはデザインや色が豊富なので、レトロな雰囲気に仕上げたり、オシャレな北欧風にしたりと、ご自分の好みに合わせて仕上げられます。この記事では、キッチンの壁をタイルで仕上げたい方のために、タイルの選び方やメリットとデメリット、価格、DIYの注意点などを詳しく解説しています。

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キッチンの壁に貼るタイルの選び方

キッチンの壁 タイル

キッチンをタイルで仕上げたいと思ったとき、重要になるのがタイル選びです。専門の業者に選んでもらうのであれば、そこまで悩むことはないかもしれませんが、DIYや自分で選びたいという方のために選ぶ際のポイントを解説していきます。

  • キッチンと相性が良いタイル
  • 汚れに強いもの
  • 防水性が高いもの
  • できるだけ大判のもの

まず、タイルは天然石やレンガなど素材にも種類がありますが、キッチンの壁と相性が良いのが磁器質のタイルです。タイルの中でも手入れがしやすく、表面に水分が染み込みにくいい薬品を塗っているため、吸収されにくくなっています。

次に、タイルは目地(部材と部材の継ぎ目)があるため、汚れが入り込んでしまうと落としにくい、というイメージを持っている方も多いと思います。
しかし、近年では汚れに強いタイルが販売されていますので、すぐに拭き取れば目地の汚れを簡単に落とすことができます。

そしてDIYでは施工する方は、できるだけ大判のタイルを使用するようにしましょう。タイルが小さいほど壁に貼るのに時間がかかりますし、目地の掃除も大変になります。

タイルで仕上げた場合のメリットとデメリット

タイル メリットとデメリット

キッチンの壁にタイルを取り入れることで、多くのメリットを得ることができますが、同時にデメリットも発生します。ここでは、タイルをキッチンの壁に使用したときのメリットとデメリットについて、詳しく解説していきます。

メリット

  • 色やデザインが豊富
  • 耐久性が高い
  • 耐水性が高い
  • 耐火性が高い
  • 有害物質を含まない

タイルは色とデザインの種類が豊富のため、組み合わせ次第で自由にアレンジできます。また、光沢があるタイプ以外にもセメント調やアンティーク感があるタイルなど、質感もそれぞれですので世界で1つだけのキッチンにすることが可能です。

さらに、多少の衝撃では傷がつかない高い耐久性と、水分が染み込みにくい素材であれば、湿度が高くなりやすいキッチンでもカビの発生を抑えられます。
防火性の高いタイルにすることで、コンロ付近に施工をしても問題ありませんし、有害物質を含まないので安心して使用できます。

デメリット

  • 初期費用がかかる
  • 工事に時間がかかる
  • 施工が悪いとすぐに剥がれてくる
  • 目地に汚れが溜まりやすい

タイルは他の建材に比べて初期費用が高くなる傾向にあります。壁の一部分でしたら、高額にはならないと思いますが、キッチンの壁一面に施工する場合はそれなりに費用がかかります。

その他にも、1枚1枚タイルを壁に貼っていくため、施工にも時間がかかりますし、業者の腕が悪かったりDIYでも正しく施工しないと、タイルがすぐに剥がれてくることがあります。

最近のタイルは汚れに強くなっているので、目地の汚れも拭けば簡単に落ちます。ただし、時間が経つと拭いても落ちないことがありますので、タイルが汚れてしまったときはできるだけ早く落としてください。

キッチンの壁にタイルを貼るときの費用は?

キッチンの壁にタイルを貼りたくても、あまりに費用が高いと取り入れにくいですよね。では、壁にタイルを貼るといくらかかるのでしょうか。

タイルは非常に種類が多いため、5,000円~10,000円/㎡と価格に開きがあります。仮に施工する壁の広さが横2500cm(2.5m)、高さ80cm(0.8m)の場合は約2㎡となりますので、10,000円~20,000円となります。

上の費用はあくまでタイルのみの費用で、この他に施工費が5,000円~10,000円程度、人件費や移動の費用を含む諸経費が別途5~10%ほどかかります。それらを合計すると15,350円~33,000円前後かかる計算になります。

そうはいっても、キッチンの壁の状態が悪く補修が必要な場合や、既存の古いタイルを剥がす作業が発生した場合など、10万円以上がかかるケースもありますので、あくまで概算としてお考えください。

できるだけ安く仕上げたい方は、既にタイルが貼り付けてあるタイルシートを使ってDIYで行うとよいでしょう。施工も簡単ですし、価格も1枚1,000円前後なので仮に縦と横が45cmのタイルシートを2㎡の壁に貼ると、約26,000円で仕上げることができます。

キッチンの壁をタイルで仕上げた場合の施工例をご紹介

ここでは、キッチンの壁をタイルで仕上げた場合の施工例をご紹介します。タイルは陶器や天然石、レンガなど素材も種類があり、色と模様の組み合わせ次第で雰囲気も大きく変わってきますので、参考にしてみてください。

タイル02 出典:株式会社アドヴァン

無地の白タイルは定番ながらも清潔感があり、キッチンの壁にはうってつけです。面白味に欠けるという方は、ワンポイントで色の違うタイルを組み合わせても良いでしょう。

タイル01 出典:株式会社アドヴァン

同じ白いタイルでもこのように凹凸があると可愛く見えますよね。この他にも、波模様であったり曲線や直線を用いた模様があると、動きのあるデザインに仕上がります。

タイル03 出典:株式会社アドヴァン

素朴で懐かしい色合いのタイルを使用することで、レトロな空間を演出。
無地のタイルを使用するのも良いですが、模様があるタイルを使用することで、自分だけのオリジナリティを引き出してくれます。

タイル04 出典:株式会社アドヴァン

ブルック調のタイルは温かみのあるどこか懐かしい雰囲気を醸し出しながらも、飽きがこないデザインとなっています。

タイルは色やデザインが豊富のため、インターネットで購入するときはサンプルを送ってもらったり、業者に依頼する際も気に入ったタイルを見せてもらうことをおすすめします。確認せずに施工を始めてしまうと、思っていた仕上がりにならないことがあります。

DIYでキッチンの壁にタイルを貼るときの注意点

タイル DIY

キッチンの壁にタイルを使用する際、DIYで行うという方もいらっしゃいますので、ここでは施工時の注意点を簡単に説明していきます。

  • 作業は汚れても良い服装で行う
  • 必ず貼る場所のサイズを確認する
  • 接着剤は余らせないように必要な分だけ作る
  • 目地の間隔を均一にする(タイルを1枚ずつ貼る場合)
  • 目地材は正しい分量で作る
  • 目地材を拭き取るときは少し乾いた状態で行う

使用するタイルと施工する壁の大きさにもよりますが、DIYで壁にタイルを貼ると数日かかることがあります。収納スペースの壁ならば問題ないのですが、コンロ周りの壁に貼り付ける場合、施工中は当然調理ができなくなりますので、その事も踏まえて作業を行いましょう。

タイルシート 出典:ケイララ

DIYの経験があまりない方、綺麗に仕上げる自信がないという方はタイルシートを利用しましょう。デザインはあらかじめ決まったものを使用することになりますが、裏がシールになっていますので接着剤を用意する必要もありません。

賃貸物件に住んでる方でキッチンの壁に施工をするときは、剥がすのが楽なタイルシートにしたほうが無難です。賃貸物件では退出時に入居したときの状態に戻す原状回復の義務があるため、タイルを貼ったことでキッチン周りのデザイン性が高まったとしても、大家さんや管理会社が認めなければ剥がすことになります。

キッチンの壁に貼ったタイルの掃除方法

タイルが汚れに強いといっても、全く掃除を行わないと汚れが目立ってきます。施工してからこまめ掃除を行うのであれば、台所用の中性洗剤を使ってスポンジで擦るだけで綺麗になります。

洗い物をした後に、汚れが目立つ部分だけを軽く擦るだけですので、大した手間もかかりません。目地の汚れは塩素系洗剤や重曹を使用し、捨てる予定の歯ブラシ、またはアイスの棒で擦ると汚れを落とすことができます。

その際、力を入れすぎると目地自体を傷つけてしまうため、無理に行わないようにしてください。ご自分では落とせないとなったときは、キッチンクリーニングの業者に依頼して、しっかり落としてもらうことをおすすめします。

キッチンに壁にタイルを貼らないという選択肢もある

キッチン 壁

タイルシートを貼るにしても、やはりキッチンの壁に使用するとそれなりに費用がかかってしまうため、タイルではなくパネルで仕上げる方もいます。

キッチンパネルはウォールパネルとも呼ばれていて、熱に強いためコンロ周りでも使用可能です。
一方、こまめに掃除をするのが大変だし圧迫感があるので、キッチンの壁自体を取ってしまった、という方もいらっしゃいます。

ここでは、キッチンにタイルを貼らない場合の選択肢について解説してます。

キッチンの壁をパネルで仕上げる

キッチンパネルにも、ステンレスや樹脂など様々な素材から選ぶことができ、タイルと同様に油などの汚れに強く、耐水性や耐火性が高い不燃化粧板です。 パネルを使用する最大のメリットは、目地がないので日々の掃除が楽になることです。

工事費用もタイルの半分程度ですので、気軽に設置できるのも魅力的ですし、タイルに比べて施工が早いこともあり、多くの方が利用しています。 しかし、色や質感が豊富なタイルの自由度と比べると、どうしてもデザイン性に劣ってしまうので、物足りなく感じる方もいるようです。

キッチンの壁を取ってしまう

キッチンの壁

建物の耐久性に関わることですので、絶対取り壊せるわけではありませんが、キッチンの壁は取り除くことが可能です。

壁がないので汚れることがないですし、対面キッチンであればリビングやダイニングが見渡せるようになり、開放感がある1つの空間になります。臭いや音がダイレクトに伝わってしまいますが、死角がなくなるので常に家族や友人とコミュニケーションが取れます。

リビングのカーテンなどに料理の臭いをうつるのが嫌な方は、コンロの前を壁ではなくガラスを設置するという方法もあります。壁の撤去費用はかかってしまいますが、選択肢の1つとして入れておいてもよいでしょう。

まとめ

キッチンの壁をタイルで仕上げると、華やかでお洒落な雰囲気に仕上げることができますが、小さなタイルを1枚1枚貼るとDIYでも業者でも時間がかかりますし、施工する壁の大きさによっては工事費が高額になることがあります。

そして、キッチンの壁をタイルにすることでメリットとデメリットが発生しますので、ご自宅のキッチンに合っているかを考えて、他の方法も考慮しながら後悔しないように取り入れましょう。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。