2019年6月28日

キッチンの高さ変更はできる?高さの決め方や注意点を解説します!

キッチンの高さがご自身に合っていないと、使いづらいだけでなく身体にも悪影響を及ぼします。この記事では、キッチンの高さを決めるポイントや注意点、高さを細かく調節が可能なメーカーについてご紹介しています。キッチンの高さに不満を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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キッチンの高さは肘高から「-10センチ」で決める

キッチンの高さ

キッチンを選ぶとき、ご自身が作業しやすい天板の高さを把握しておくことで、体に負担のかからない使い勝手の良いキッチンを設置できます。

キッチンは調理や食器洗いなどをする際、少し前かがみの姿勢で肘を曲げる動作が多くなります。 そのため、天板の高さがご自身と合っていないと、腰などに負担がかかるだけでなく、調理がしにくいため作業効率も悪くなるでしょう。

まずは、キッチンの高さの決め方について紹介しますので、参考にしてみてください。

最初にご説明しましたように、キッチンで行う主な作業はほとんど肘を曲げて行いますので、肘を曲げた状態から10センチほど低い天板を設置するのがおすすめです。そうすることで、ご自身が作業しやすい高さになるといわれています。

「身長÷2+5cm」では合わない方も出てくる

各キッチンメーカーでは、「身長÷2+5㎝」の計算式に、ご自身の身長をあてはめて出した数値を、キッチンの高さの目安としていることが多く見られます。
例えば、身長160㎝の方の場合85㎝が適切なキッチンの高さの目安になります。

  • 「160㎝÷2+5㎝」=85㎝

しかし、この数値はあくまでも目安ですので、人によっては使いにくいと感じることがあるかもしれません。
先ほど説明した、肘を曲げた状態から「-10cm」の高さも目安ですので、ショールームなどで実際に作業してみて、使いやすいと感じたキッチンを設置してください。

キッチンの高さが合わないと起こること

キッチンの高さ

キッチンの高さが低すぎたり高すぎると、主に以下の3つのようなことが起こりやすくなるといわれています。 キッチンは毎日使用するので、これらの症状が続いてしまうと身体にも悪影響が出て、調理をすることが苦痛になることも懸念されます。

  • 腰痛になりやすい
  • 調理がしにくい
  • 水がはねて、服がぬれることがある

腰痛になりやすい

ご自分の身長に対して低すぎる天板は、腰を曲げた状態で調理などを行うため、腰に負担がかかり、腰痛になりやすくなるでしょう。 さらに、調理や食器洗いなどキッチンではずっと立ち作業を行うので、思っている以上に腰に負担がかかります。

現在、お使いのキッチンの高さが合っていないと感じている方は、今後腰痛などの症状が現れてくる可能性もありますので、早めに天板の高さを変更されることをおすすめします。

調理がしにくい

キッチンの高さは調理の効率にも大きく影響します。調理中は食材を切ることの他にも、炒める、混ぜる、こねるなど様々な作業があります。

天板が高すぎると手に力が入らないため、作業が思うようにはかどらず作業効率も悪くなります。さらに、硬いものを切る際にも無駄に力が入ってしまい、包丁などでけがをしてしまう恐れもあり大変危険です。

従って、安全に怪我のないように効率良く調理をするためには、適切なキッチンの高さを把握しておくことが必須といえます。

水が跳ねて服がぬれることがある

ご自身の腰の位置より低いキッチンは、腰から上がカウンターから出てしまうので、食器洗いなどの際に水が跳ねて、服がぬれてしまうことがあります。 野菜などの食材や食器を洗うたびに、服を着替えなければなりませんし、着替えの手間もかかります。

キッチンの高さを変更する場合の費用相場

キッチンの高さ

キッチンの高さを変更する場合は、既存のキッチンの高さを変更する、もしくはキッチンをまるごと新しいものに交換する、2つの方法があります。

高さのみの調整は、新しいキッチンにリフォームするよりも費用を抑えることができます。既存のキッチンをまだ使用したい方や、できるだけ費用を抑えたい方におすすめです。

  • 既存キッチンの高さ変更する場合:10万円~20万円程度
  • キッチン全部を交換する場合:150万円前後

既存のキッチンの高さを変更する際は、蛇口の高さなどの変更を含め、既存のキッチンのかさ上げなどを行います。費用相場は、10万円~20万円程度ですが、キッチンの形状や状態などによって水道管、排水管、ガス管などの長さを調整するための費用がかかることがあります。

また、既存のキッチンが古いなどの理由で新しいキッチンに交換する場合は、150万円前後かかります。設置する商品の価格や施工業者によって、費用に差が出てくることがあるので、複数社(2~3社)に相見積りを依頼し、工事金額や工事内容をしっかり比較検討してください。

キッチンの高さを変更するときの注意点

キッチンの高さ

キッチンの高さを変更するときは、次の2点に注意して適切な高さのキッチンにリフォームしてください。

  • 履物(スリッパ)や、敷物の高さを考慮する
  • コンロとレンジフードの距離が、近くなり過ぎないようにする

履物(スリッパ)や敷物の高さを考慮する

普段、スリッパをはいて調理される方や、床にキッチンマットなどを敷いておられる方は、これらの高さも含めてキッチンの高さを検討しましょう。

特に厚底スリッパを履く方は、その分だけ身長にプラスされるため、リフォーム後に天板の高さが低すぎるということも起こり得ます。高さを決めるときは注意してください。

コンロとレンジフードの距離が近くなり過ぎないようにする

建築基準法では、レンジフードと加熱機器の距離が決められていますので、キッチンの高さを変更する際は、業者にきちんと確認してもらいましょう。
距離は使用している加熱機器でそれぞれ異なり、IHは80cm以下、ガスコンロは100cm以下の範囲内で設置しなければなりません。

レンジフードと加熱機器の距離があまり近くなりすぎると、調理中に頭をぶつけて怪我をしてしまう恐れもありますし、作業しづらくなるかもしれません。

キッチンの高さを細かく決められるメーカーは?

ご説明してきたように、キッチンの高さは体調や調理のしやすさ、作業効率などに影響するためとても重要なポイントになります。 キッチンメーカーの中で、サイズを細かく調節可能なのは次の2つです。

  • Housetec(ハウステック):1cm単位での高さ調節が可能
  • panasonic(パナソニック):1mm、5cm単位での高さ調節が可能(※調節できるキッチンは種類が限られています)

1mm、1cm、5cm刻みで調節ができますので、ご自身にピッタリの高さで、キッチンを設置することができるでしょう。 これまで、キッチンが何となく使いづらいと感じている方は、細かな高さ調節ができるキッチンメーカーに依頼して、快適なキッチンを選んでください。

まとめ

キッチンの高さ

キッチンは主に調理をされる方が、使いやすいと感じる高さで設置しましょう。 天板の高さが低すぎたり高すぎると、毎日の調理が億劫に感じてしまうだけでなく、体調にも悪影響を及ぼしかねません。

キッチンの高さを決める際は、ご紹介した内容を参考にして、ご自身が快適に調理できるようにしっかり検討してください。 その他にも、より細かな高さ調節ができるキッチンメーカーや業者に相談して、ご自身にピッタリのキッチンを設置するのがおすすめです。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。