2022年5月25日

ディスポーザーの故障は自分で直せる? 修理・交換の目安や費用を解説

洗い物の後で生ごみの処理をするのは、意外と面倒ですよね。ディスポーザーをキッチンのシンクに設置すると、生ごみの処理にかかる手間がかなり省けます。この記事では、ディスポーザーを後付けするための条件、設置できなかった場合など、ディスポーザーについて詳しく説明しています。

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ディスポーザーのメリットを再確認

ディスポーザーのメリットを再確認

近年、ディスポーザー(生ごみ処理機)が備え付けられている住宅が増えています。ディスポーザーの便利な点は何と言っても、生ごみをディスポーザー内部で細かく粉砕し、そのまま下水に流してくれるため、洗い物が終わった後に排水口のゴミ受けを洗わずに済むということです。

また、生ごみを放置していることで発生する、悪臭に悩まされることもないですし、ゴキブリなどの害虫が寄ってくるのを防ぐ効果もあります。

ディスポーザーが故障

このように非常に便利なディスポーザーですが、電化製品なのでもちろん、動かなくなったり異音がしたりと故障することがあります。一口に故障といっても様々な場合が考えられます。

① 異物が詰まる

洗い物をしている最中、気づかないうちに異物がディスポーザーの中に入ってしまい、それによって故障することがあります。ディスポーザーが急に動かなくなったので、慌てて業者に来てもらったら食べかすが詰まっていただけとなると、費用を払うのが勿体なくなりますよね。

詰まりの対処方法については、後で分かりやすく解説します。特に詰まっているものが見当たらず、水捌けが悪くて上手く水が流れない場合は、台所用のラバーカップを使用することで解決することがあります。

② 食べ物などがモーターに噛み込む

食べ物などがモーターに噛み込む

ディスポーザーは魚や鶏の骨、果実のタネのような固いものが内部に入ってしまうと、モーターを傷つけないために安全装置システムが働き、突然動きが止まってしまうことがあります。

固そうなものは細かく砕き、砕けないときは手間ですが別で処理することになります。噛み込みを起こすことで内部の機器が傷ついてしまうと、修理ではなく交換になるかもしれません。

そうはいっても、骨など固いものでも投入して問題ない商品もありますので、説明書やメーカーのホームページなどで確認すると確実です。嚙み込みの対処方法についても後で解説しています。

ディスポーザーに流してはいけない食べ物

以下のものはディスポーザーに流してはいけないとされています。

  • 貝の殻や卵の殻など(排水管が詰まることがある)
  • 繊維質な野菜(排水管の詰まりや嚙み込みの原因)
  • 大量の生米(詰まりや嚙み込みの原因)
  • 廃油(排水管が詰まる原因)
  • 牛や豚などの大きな骨(詰まりや嚙み込みの原因)
  • 金属・プラスチック・陶器(嚙み込みの原因)
  • ラップやアルミホイルなど(詰まりや嚙み込みの原因)
  • 熱湯(配管部分が変形、劣化してしまうことがある)

他にも、調理前の固い状態のお餅、トウモロコシの皮、ガラス、砂などは、極力ディスポーザーには投入しないようにしましょう。 商品によって若干違いがありますが、基本的に固いものや熱いものは流さないようにしてください。

③ 加熱保護装置の誤作動

加熱保護装置をとは、ディスポーザーを故障させないための安全装置のことです。 ディスポーザー内部で物が詰まったり嚙み込みを起こすと、モーターに負担がかかってしまうため、自動で装置が作動して運転が止まることがあります。

加熱保護装置が作動している時は、リセットを行うことになります。リセットといっても、ただボタンを押すだけで良いのですが、商品によって場所が違うためあらかじめ把握しておくとよいでしょう。

ただし、本体が熱を持っていたり、蓋スイッチで運転を開始する一括投入式のディスポーザーでは、リセットボタンを押してもすぐに作動しないことがあります。そのときは時間を置いてから再度動かしてみてください。

④ 水漏れ

ディスポーザーの水漏れは、主にシンクの下でおこります。 漏水している場所にもよりますが、修理で対応できる場合と交換になる場合があります。

ディスポーザーに関係ないところで水漏れが起こっているケースもあります。そのため、ある程度知識がないと特定は難しいですし、原因が特定できても直せるとは限りません。

水漏れはプロの業者が処理しても、再発してしまうことがある工事です。ネジの緩みを締めるなど簡易的な作業であれば、ご自分で行うこともできますが、何度直しても水漏れを起こるのであれば、一度業者に見てもらったほうがよいでしょう。

⑤寿命を過ぎている

ディスポーザーは耐用年数(寿命)が10年程度、マンションに備え付けられるものですと、7年程度といわれています。耐用年数を過ぎている場合は、機械自体が寿命を迎えた可能性が高いため、交換も視野に入れて検討してください。

色々ディスポーザーを調べてみたけれど、故障の原因が何か分からなかった、ということもあると思います。そのときは、メーカーに電話などで相談するのがおすすめです。修理が可能であればやり方を教えてもらえますし、業者に依頼するかの目安にもなります。

ディスポーザーの故障は自分で修理できる?

ディスポーザーの故障は自分で修理できる?

ディスポーザーの機械部分が故障しているときは、ご自分での修理は行わないほうがいいでしょう。しかし、詰まりや嚙み込みで停止しているのであれば、業者に依頼せずにご自分で対応したほうが、余計な費用もかからないですし時間も大してかかりません。

ここでは、詰まり嚙み込みが起こったときの手順をお教えします。

【詰まりの場合】

1.ディスポーザーの電源を切ります 2.蓋がある場合は最初に綺麗に洗います。その際、食べかすや楊枝などが挟まっていたときは、綺麗に取り除いてください 3.菜箸やトングなどで、ディスポーザー内部に詰まっているものを取り除きます(絶対に素手では行わない)

蓋が動かないときは、無理矢理動かしてしまうと壊れてしまうことがあるため、メーカーに連絡するか業者に相談してみてください。

【嚙み込みの場合】

1.ディスポーザーの電源を切ります
2.蓋がある場合は最初に綺麗に洗います
3.まずは、ディスポーザーの内部で詰まりがないか確認します
4.嚙み込みはメーカー専用のレンチ(嚙み込み解除ツール)を使用し、投入口から挿入してから左右に回してください。円盤部分が回れば解除されています
5.メーカー専用のレンチを抜き、嚙み込んでいたものが内部にあれば取り除いてください (絶対に素手では行わない)
6.最後に過熱保護装置のリセットボタンを押して完了です

メーカー専用のレンチは、メーカーによって形にもかなり違いがありますので、必ず専用のものを使ってください。

【水漏れの場合】

  • シンクとディスポーザーの接地面からの水漏れ

ディスポーザーがシンク下にきちんと設置されていない可能性があるので、ズレていないか確認します。もし、ズレているようであればきちんとつけてください。

  • ディスポーザーの底からの水漏れ

ディスポーザまわりの金属は、振動などで緩むことがあるため、ネジであれば右回りに締めると水漏れが止まることがあります。

  • 排水管からの水漏れ

排水管まわりのボルトが緩んでないか確認し、緩んでいたときは締め直します。ただし、ネジを強く締めすぎるとヒビなどが入って破損することがあるため、様子を見ながら対応しましょう。

施工経験の浅い業者やご自分でディスポーザーを取付けたときなど、ディスポーザーを配置する場所を間違えてしまい、その結果水漏れにつながることがあります。ご自分で処理したけれど水漏れが止まらないときは、一旦ディスポーザーの作動を止めて、なるべく早く業者に依頼しましょう。

業者にディスポーザーの修理を依頼した際の費用相場

業者にディスポーザーの修理を依頼した際の費用相場

ご自分で修理を試みたけれど上手くできなかった、故障を直せる自信がない方など、業者に依頼される方も多いと思います。 ただ、いくらかかるのか気になりますよね。ここでは修理にかかる費用だけでなく、交換になった場合の費用についても解説します。

修理した場合

修理の場合は、1万円~2万円程度が相場と言われています。 そうはいっても、ディスポーザーが寿命を迎えていたり、破損などで修理が難しいという場合は交換することになります。

マンションなど賃貸物件では、無断で修理してしまうと後々トラブルに発生するかもしれません。必ず大家さんや管理会社に相談してください。

寿命を迎えていたのであれば、修理費用を大家さんや管理会社が負担することもあります。勝手に依頼した場合、修理費用が返金されることはほぼありませんので、事前の確認がやはり重要になります。

交換する場合

では、ディスポーザーを交換すること場合はいくらかかるのでしょうか。交換は商品代+工事費(その他、諸経費がかかる)がかかりますので、当然修理の費用よりも高くなります。

交換したときの費用相場は、6万~10万円前後です。ディスポーザーはメーカーによって商品代よる価格の差もありますが、ご自宅の状況によっては電気工事や配線工事が別途必要になるため、10万円以上になることもあります。

修理、交換問わず、費用に関しては実際に業者が現地に来て、ディスポーザーを見てもらわなくては分かりません。見積もりまでは無料な業者がほとんどですので、一度相談してみるのも良いでしょう。

ディスポーザーを故障させないためにできること

ディスポーザーのメリットを再確認

前半で説明しましたように、ディスポーザーは食べかすや異物での詰まりが多いため、故障させないためにも日々の掃除が大切になります。 最後に、ディスポーザーの掃除方法をご紹介しますので、長く使用するためにもお手入れは怠らないようにしましょう。

【氷を使った掃除方法】
ディスポーザーの中に氷を10個程度と、食器用洗剤を数滴垂らし入れて機械を作動するだけです。この方法は週に1回行うと良いとされていますが、大して手間がかからない方法ですので、洗い物が終わった後でも気軽にできますよね。

【重曹を使った掃除方法】
上記の方法でぬめりが取れなかったときは、重曹を使って掃除します。まず、シンクにフタをしてぬるま湯を溜めます。そこに大さじ4~5杯ほど重曹を入れ、よくかき混ぜて溶かします。30分ほど放置した後で、ディスポーザーのスイッチを入れ、一気に流して完了です。

まとめ

ディスポーザーは使用していると、急に動かなくなることがあるかと思いますが、焦らずに内部を確認してみてください。 ご自分で修理することも可能ですが、寿命を超えたときなど無理はせずに業者に依頼しましょう。

また、修理や交換のために業者に依頼するときは大家さんや管理会社に相談します。 ディスポーザーは毎日使用するものですので、故障させないためにも日々の掃除を怠らないことが大切です。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。