ビルトイン食洗機の後付け条件
最近は、実用性からビルトイン型の食洗機を設置する家庭が増えてきています。 ビルトイン食洗機を後付けするにはどのような条件がそろっていなければならないのでしょうか。
ビルトイン食洗機を後付けするには、
- キッチンのスペースが十分にあること
- セクショナルキッチンでないこと
- 持ち家に住んでいること
という条件がそろっている必要があります。
キッチンのスペースが十分にあること
ビルトイン食洗機は、キッチンのキャビネット部分に埋め込むため、キャビネットに少なくとも高さ75cm、幅45cm、奥行き60cm以上が必要になります。
また、幅は足りているけどシンクやコンロが中心に寄っていて、中央部分に45cm以上の幅が確保できない場合は、設置が厳しくなってしまいます。
セクショナルキッチンでないこと
セクショナルキッチンとは、シンク・コンロ・キャビネットなどがパーツごとに独立したスタイルになっているタイプで、コンロと調理台の高さが異なるキッチンです。
セクショナルキッチンは、ほとんどの場合で設置空間の寸法不足が起こってしまうため、設置ができません。
セクショナルキッチンについてはこちらの記事をご覧ください。
持ち家に住んでいること
賃貸の場合、基本的に管理会社・大家さんが管理をしているため勝手に設置することはできません。 管理会社や大家さんに許可なしに設置してしまうと、退去時に原状復帰費用を求められトラブルに繋がってしまうためオススメできません。
ビルトイン食洗機は、無断で設置するのはやめましょう。
どうしても賃貸で食洗機を付けたい場合は、据え置き型の食洗機の導入をオススメします。
ビルトイン食洗機を後付けする際の費用相場
いざ、「食洗機の導入をしたい」と思っても、費用の相場が分からないとなかなか依頼できないですよね。 ビルトイン型食洗機の費用相場と追加工事が必要になってしまうケースをご紹介します。
ビルトイン型食洗機後付けの費用相場
施工費用
食洗機本体
5~15万円
新規取付工事費
5~10万円
ビルトイン型の食洗機を後付けする場合、食洗機本体の価格も合わせて、約10〜25 万円程度が費用の相場になっています。
一般的に、ビルトイン型の食洗機は自分で取り付けることはできないため、本体と工事をセットで売り出している場合が多く、セットのほうがお得に取り付けを行うことができます。
本体価格は、付いている機能やメーカーによって異なり、ハイグレードな機能を求めるだけ価格も高くなってしまうため、予算に応じて必要な機能を選ぶとよいでしょう。
また、基本的な工事の内訳としては以下のようなものが挙げられます。
- 食洗器の本体価格
- 設置費
- 給排水管工事費(給水管は水道水などの水を供給する配管)
- 排水管工事費(排水管は食べ物の汚れなどの生活排水が流れる配管)
- 電気工事費
- 撤去処分費(収納スペースなどの処分費用)
- 諸経費(人件費や業者の移動費用)
業者から見積書をもらった際に、「〇〇一式」と記載されていた場合は、工事の内訳をきちんと説明してもらうようにしましょう。 内訳を言わないような業者は、高い金額を提示している可能性があるので避けることをオススメします。
また、見積書を見たときによく分からない項目名があった場合は、必ず業者に質問をして納得した上で契約してください。
追加工事が必要なケース
新しくビルトイン型の食洗機を設置する際に、場合によってはキッチンに設備が整っていなく、追加の工事が必要になってきます。
- コンセントの増設
- 排水管の延長
- 給湯管の分岐の増設
- 電気回路新設
ビルトイン食洗機の後付け工事をする際に、給湯管と排水管に食洗機本体をつなげる必要があります。 一般的に、給湯管と排水管はシンクの下にあり、食洗機の設置したい位置から離れていると、接続が難しくなり延長しなければなりません。
また、食洗機には100Vの電圧が必要なため、近くにコンセントがない場合は、増設をしなければなりません。
コンセントの増設について、詳しい情報はこちらをご覧ください。
ビルトイン食洗機を後付けする際の注意点
せっかく食洗機の設置をするのに、失敗したくないですよね。 よりよい生活のために導入する食洗機は選ぶ際に注意するべき点がいくつかあるので、ご紹介していきます。
設置場所
ビルトイン型の食洗機を後付けする場合は、シンク横のキャビネットを撤去し設置するのが一般的ですが、規定以上の寸法があればシンクの下にも設置することができます。「どこ」に設置したいのか、寸法は十分なのか、をしっかり確認したうえで導入しましょう。 設置場所によって、選べる機種も変わるためあらかじめどこに置くのかを決めましょう。
サイズ
食洗機をシンク下のキャビネットに埋め込む上で、少なくとも幅45cm・高さ75cm・奥行き60cm以上が必要です。 スペースを十分に確保できない場合は、ビルトイン型ではなくキッチンの卓上に置くタイプの食洗機の導入しかできないので注意しましょう。
機能性
食洗機には、食器の洗浄だけでなく乾燥までしてくれるものもあります。 乾燥機能が備わっていれば、食器を拭く手間も省けるのでより時短できます。
その他にも、エコモードやタイマー機能がついている食洗機もあるので、機能をうまく使うことで節約もできるためオススメです。
人気な食洗機のメーカー3選
さまざまなメーカーからたくさんの種類の食洗機がでているため、選ぶのが大変ですよね。
ミーレ(Miele)
出典:ミーレ
ミーレ食洗機の一番のポイントは、庫内の大きさです。 日本製のキッチンにも収まるサイズでありながらも、大容量の食洗機で最大14人分の食器を一度で洗うことができます。
パナソニック(Panasonic)
出典:パナソニック
パナソニックからも多様な機種の食洗機が発売されています。 ナノイーXやストリーム除菌洗浄、3Dプラネットアームノズルを利用した洗浄力の高さがパナソニックの特徴です。
リンナイ(Rinnai)
出典:リンナイ
フロントオープンタイプの食洗機を国内生産しているのはリンナイのみです。 フロントオープンタイプの食洗機はスライドレールで手前いっぱいまで引き出すことができ、収納も取り出しも便利に行うことができます。
食洗機後付けの施工事例
【事例1】食洗機設置
大阪市東淀川区✕機器類の交換・食器洗い乾燥機設置✕お客様のご要望に応える工事
- BEFORE
- AFTER
【事例2】食洗機設置
美濃加茂市 食洗機 最新式
- AFTER
まとめ
食洗機は日々のストレスを軽減してくれ、節水までできる優れモノで、一般的なシステムキッチンであれば、後付けも可能です。 種類が豊富で選びにくいビルトイン型食洗機は、業者と相談しながら決めるとよいでしょう。
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まずは相談から
ビルトイン食洗機
Q.今回初めてビルトイン食洗機を検討しています。ビルトイン食洗機について教えてください。
食洗機には、キッチンの上に置く「据え置き型」とキッチン内蔵の「ビルトイン型」の二種類があります。
「据え置き型」は空いている場所があれば簡単に設置できるというメリットがあります。 しかし、容量が少ないのでこまめに洗う必要があり、大人数の家族には向いていません。
「ビルトイン型」は、一度に洗える量が多いというメリットがあるため、通常2〜5人分の食器を一度に洗うことができます。 また、キッチンの内部に埋め込んでしまうため、見た目も良いのが特長です。 稼働中の音も据え置き型より静かなのが特徴です。
それぞれの特徴が異なるため、家族構成に加え、ライフスタイルに合わせて食洗機のタイプを選びましょう。
Q. ビルトイン食洗機のメリットとデメリットを教えてください。
メリット
食洗機にはさまざまなメリットがあり、「食洗機を導入してよかった」と思われる方々は
- 節水・時短
- 手荒れ防止
- 衛生的
という面でメリットを感じています。
食洗機は、水をたくさん使うように思われがちですが、実際には手洗いよりも少ない水で洗うことができます。 手洗いでは、水を流しっぱなしにしてしまいがちですが、食洗機は水を循環させながら洗うからです。
また、一回の手洗いでは約20分ほどかかる皿洗いも、食洗機を使えば食器をセットする数分で済むため、かなりの時短になります。
食器洗剤はとても強力なため、手洗いをしていると手が荒れてしまいがちですが、食洗機の導入で改善されます。
そして、食洗機は高温のお湯で、高圧な水流で洗うので、手洗いよりもキレイに洗うことができます。 高圧洗浄により、短時間で高い除菌効果を発揮します。
詳しい食洗機のメリットについてはこちらの記事をご参照ください。
▼参考記事▼
食洗機のメリットと活用するためのポイント
デメリット
たくさんのメリットがあげられる食洗機ですが、デメリットもいくつかあります。
- 導入費用がかかる
- 対応していない食器もある
食洗機の本体は5〜15万円程度で決して安くはありません。 また、ビルトイン型の食洗機は自分での設置は難しいため、業者に工事を依頼する必要があります。
しかし、メリットでもお話したように、食洗機の導入で節水にもなるため、長い目でみると食洗機を設置したほうがお得です。
また、食洗機はすべての食器に対応しているわけではありません。 漆塗りの食器・銀・アルミ・銅・木製の食器などは食洗機で洗うことができないため、注意が必要になります。
Q.ビルトイン食洗機の後付けはDIYでできますか?
卓上型の食洗機なら、分岐水栓という既存の水栓を分岐させ食洗機に水を送る水栓の取り付けを行い、コンセント・アースを配線するだけなので、簡単にご自分で設置することができます。
しかし、ビルトイン型の食洗機の設置を検討している場合は、ご自宅の設置状況や経験値によっても異なるため、一概に言えませんがあまりオススメはできません。 ビルトイン食洗機の取り付け工事は、給水装置設置技術主任・排水設備工事責任技術者などの資格を持った人による工事が推奨されているため、無資格で工事を行うとさまざまなリスクが想定されます。
ビルトイン食洗機の取り付けは、ご自分で行おうとせずに業者に依頼することをおすすめします。
渡邊 一伸(ナベさん)