手洗いと比較したメリット
【参考】https://www.photo-ac.com/main/detail/1019308?title=食洗機
食洗機の導入を検討するときに、まず考えることが「手洗いと比べてどんなメリットがあるか」ということですよね。手洗いと比較してそれほどメリットがないのであれば、コストを掛けて導入する意味がありません。ここではどんなメリットがあるのかについて説明します。
使用する水の量が減る
食洗機のカタログや商品サイトなどを見ると「手洗いよりもこんなにも節約できますよ」と紹介されていますが、実は手洗いと食洗機ではそれほど光熱費は変わりません。
メーカーの広告では極端な例を挙げているため、「1年で数万円も変わる」とアピールしていますが、実際に利用したらそれほどでもない、むしろ手洗いのほうが光熱費が低いというケースがあります。
それでも確実なことは、使用する水の量が減るということです。食洗機は手洗いの20~25%くらいの水分量で食器を洗うことができます。
都市部で水不足というのは近年あまり見られませんが、地方に行くと夏場の水不足が深刻な問題になることもあります。できるだけ水を使わない生活をしたい。そういう場合に食洗機はとても有効なアイテムです。
自由に使える時間が増える
食洗機は予洗いが必要になることもありますが、基本的には食器を並べ、洗剤を入れてボタンを押すだけで、あとは自動で洗浄から乾燥まで行ってくれます。食洗機を導入する最大のメリットはここにあります。
これまで食器洗いに取られていた時間がほとんどなくなりますので、自由な時間が増えることになります。
共働きの夫婦であれば、これまではどちらが食器洗いを行うかでケンカするようなこともあったかもしれません。食洗機があればそんな心配もいりませんし、何よりも夫婦や家族での会話の時間を増やすことができます。
家族とのコミュニケーションの時間を確保できる。そのために食洗機を導入するのは決して小さなことではありません。
食器の除菌ができる
手洗いはきれいに洗っているようで、実は食器に菌がこびりついていることがあります。特に菌の繁殖しやすい夏場は、食器に残った菌が増殖してさらに不衛生な状態になります。
食洗機は高温のお湯で洗浄とすすぎをおこなうため、手洗いと比べてかなりの除菌が可能です。
このため免疫力がまたあまり高くない小さなお子さんのいる家庭でも、安心して食器を使うことができます。
冬場でも手荒れせずに食器を洗える
主婦の方で、冬場の手荒れで悩んでいる人いますよね。そういう人は食洗機を導入することで、手荒れを大幅に抑えることができます。手荒れの原因の多くが食器洗いにあります。この作業がなくなって、きれいな手を維持することができるだけでも、食洗機を導入するメリットがあります。
手荒れのために薬を買わなくていいのですから、こんなに嬉しいことはありませんよね。
高い洗浄力
食洗機を導入する大きなメリットは、食器洗いから開放されることですが、実際に使い始めると、その洗浄力の高さに驚く人が多いようです。
機械だからきれいに洗えて当然と思うかもしれませんが、少し前の食洗機は必ずしも高い洗浄力というわけではありませんでした。
現在も洗うものによっては予洗いが必要ですが、それでも高い洗浄力があることには違いありません。
脂による汚れを溶かし落とす
特に高い効果を発揮するのが、牛肉や豚肉などの脂による汚れです。これらは手洗いではなかなか落とすことができず、洗剤を利用してもただ脂を食器に伸ばしているだけということがよくあります。
ところが食洗機の場合は、60~80℃のお湯を使って洗浄しますので、これまで落としにくかった脂による汚れを溶かして取り除いてくれます。
汚れが移ることないためガラス食器もきれいに洗える
手洗いの場合は、同じスポンジを使いますので、油汚れを洗った後にガラスのコップなどを洗うと、コップがどんどんと汚れていくことがあります。
食洗機でも汚れを飛ばして落とすため、他の食器に汚れが飛ぶこともありますが、最終的にはほとんどすべての汚れを取り除いてくれます。ガラス容器は手洗いで出せないような輝きを取り戻すことができます。
洗えない食器もある
高い洗浄力が食洗機の特徴ですが、高温で洗浄するため、どうしても洗うことができない食器というものもあります。
・強化ガラス製品
・飛ばされやすいもの
・漆塗り商品
・耐熱性のないプラスチック製品
他にもまだありますが、何でも洗うことができるわけではないということを覚えておきましょう。食器を揃えるときには、食洗機で洗うことができるかというのが、選ぶときの基準になってしまうため、選択肢が狭まってしまいます。
ただそれも高い洗浄力ゆえのことですので、食洗機を使う上では仕方ないことと考えてください。
ビルトイン型のメリット
食洗機にはビルトイン型と据え置き型の2種類があります。それぞれにメリットがあるのですが、ここではまず、ビルトイン型のメリットについてご紹介します。
・省スペースで見た目がスッキリする
・調理スペースを大きく取れる
・楽な姿勢で食器をセットできる
ビルトイン型の最大のメリットは「見た目」です。システムキッチンの中に組み込みますので、配線も配管も見えません。それどころか食洗機そのものが見えませんので、キッチンがとてもすっきりします。ビルトイン型のほうが容量の大きい傾向にあるため、大量の食器を洗うことができるというメリットもあります。
見た目のスッキリさだけでなく、実際に調理スペースを広く取ることができますので、調理をするときのストレスはほとんどありません。日本のキッチンは狭いことが多いですから、そこに据え置き型の食洗機を設置すると、余裕を持って調理できなくなります。狭いキッチンを少しでも広く使いたいのであれば、ビルトイン型を選ぶようにしましょう。
また、食器を引き出しの上側からセットできますので、無理のない姿勢で利用することができます。ただし、腰に問題がある人は、かがむときに少し辛いかもしれません。導入検討するときは、食器の出し入れも含めて考えるようにしましょう。
据え置き型のメリット
・価格が安い
・商品の選択肢が多い
・買い替えが簡単
据え置き型のメリットは、種類の多さと価格の低さです。ビルトイン型は工事費も含めると、据え置き型の2~3倍もの費用が必要です。据え置き型は低価格化が進んだこともあり、人気商品でも5万円台で購入することができます。
ビルトイン型は販売されている種類は多いもので、システムキッチンに合ったものとなると選択肢がほとんどありません。もっとも、据え置き型でも現在はパナソニック製品しか選択肢はありません。それでもビルトイン型よりは自由度が高いため、予算とスペースに合わせて最適な商品を選ぶことができます。
また、据え置き型は壊れてしまったときの修理や買い替えがとても簡単です。壊れたときは電気屋さんに持ち込めば出張料金などがかかりません。買い替えも古いものを捨ててしまって、新しいものを設置するだけで大掛かりな工事も必要ではありません。調理スペースを十分に確保でき、食洗機をどんどん買い替えていきたいという場合には据え置き型がおすすめです。
食器洗い機を上手に使うコツ
食洗機があまり定着しないのは、手洗いのほうが楽かもと感じてしまうことが、その原因のひとつです。でもきちんと使いこなせば、食洗機のほうが楽になるはずです。
そう感じないのは、食洗機の使い方が間違っている可能性があります。ここでは食器洗いが楽になるための、食洗機の使い方について説明します。
食器の並べ方を工夫する
食洗機は水の勢いによって汚れを落とします。このため、食器の汚れた面がノズルの方向を向いていないと汚れをきちんと落とすことができません。ところが、食洗機を使っている人の多くが、食器の向きをそれほど考えずに放り込むように配置しています。
食器の洗いたい面はノズルの方に向けて、なおかつノズルの水がきちんと食器の間を通り抜けるように配置しましょう。
食器同士が接触してしまうと、水が抜けなくて汚れが取り除けないこともあります。思ったよりもキレイにならないと感じている人は、食器の並べ方を工夫してみると、これまで以上の洗浄力を実感できるかもしれません。
最適な洗剤を利用する
食洗機には通常の洗剤ではなく専用の洗剤を利用します。ただし、この洗剤の種類が多いため、どれを選んでいいのかわからずに、とりあえず安いものを選んでいませんか?
価格が高ければ洗浄力が高いというわけではありませんが、食洗機と洗剤の相性というものがあります。汚れの落ちがいまいちだと感じたら、洗剤の種類を変えてみましょう。
面倒でもしつこい汚れは予洗いする
食洗機はまだ万能ではなく、カレールーのようにしつこい汚れを落とすのはあまり得意ではありません。お米の粒なども乾燥してしまうと取り除けないことがあります。
食洗機でしっかりと汚れを落とすためには、面倒でも一手間をかけて汚れを落としやすくしてから利用するようにしてください。軽く汚れを拭き取るだけでも仕上がりがまったく違いますので、一手間を惜しまないようにしましょう。
まとめ
とても便利なはずの食洗機ですが、発売から50年以上経過した今でも、多くの家庭に普及しているとはいい難いのが現状です。以前は多くのメーカーが参入していましたが、据え置き型に関しては、ほとんどのメーカーが撤退してしまいました。それでも決して、食洗機がダメだというわけではありません。
そのメリットをきちんと理解して、上手に活用すれば家事を助けてくれる優秀なアイテムのひとつであることには変わりありません。導入検討するときにはここで紹介したメリットを参考にして、満足度の高い食洗機選びを行ってください。
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