フェンスとは何か?
フェンスとは、「柵」や「囲い」のことを指します。住宅をはじめ、公園や様々な施設で取り入れられており、道路や隣地との境界線を隔てたるのに役立っています。
また戸建て住宅の玄関ドア周りや、リビングの窓付近に設置して外部からの視線を遮り、プライバシーを確保するというメリットもあります。
フェンスの素材は、アルミ形材、アルミ鋳物、樹脂、スチール、木製などで、それぞれ耐久性や価格も異なります。 また、形状も様々で格子(縦・横)、パネル、メッシュ、ルーバー、竹垣などのタイプが揃っています。
素材やデザインで印象も異なるため、建築物(住宅)の雰囲気に合ったものを選ぶのがポイントです。
さらに、住宅の間取りや目的に合ったものを選ぶことで、住環境を快適に整え、住宅機能も向上させることができます。
ラティスとの違いとは
フェンスと同じく、敷地の境界や目隠しとして活用できるものに「ラティス(Lattice)」があります。
ラティスは、もともと英語で「格子」や「方眼」の意味がありますので、本来は、格子状に組まれたフェンスのことを指します。
しかし日本では、格子状以外のものも「ラティス」と呼ぶことがあるようです。 DIYでウッドデッキのフェンスとして取付けたり、花を植えたプランターを飾るなど、ガーデニングで用いられることが多い設備です。
フェンスと異なる点は、本格的な施工をしなくても、日曜大工程度の技術があれば、組み立てて取付けることができることです。 そして、プランターボックスが付いているものを利用すれば、目隠しをしたい箇所やガーデニングエリアに、そのまま置くだけですむ手軽さも魅力です。
簡易的に境界線を隔てるために使用することも可能です。
ホームセンターでも購入でき、庭のアクセントや部分的なパーティションとして、手間をかけずに取り入れることができるエクステリアといえるでしょう。
ガーデニングのフェンスを設置するメリット
ガーデニングが趣味という方、もしくは、これからガーデニングを始めようとされている方は、庭造りについて色々と計画をされていらっしゃるのではないでしょうか。
ガーデニングは、花壇をはじめプランターを置いたり、吊るしたりと様々な方法で楽しむことができますが、庭にフェンスを取り入れるのもおすすめです。
フェンスを設置すると、お庭を華やかに演出するだけでなく、その他にも以下のような3つのメリットが得られます。
1.おしゃれに見える
隣家や道路側に面する庭にフェンスを設置すると、住宅の外観をさらにおしゃれに演出できます。アルミやスチール製のフェンスはスタイリッシュな印象に、樹脂製で木目の入ったウッド調のフェンスは、ナチュラルな印象になります。
フラワーハンガーやフックを利用すれば、フェンスにプランターをかけたり、吊るすことができる他、ウォールシェルを用いて、プランターを置いたりと、様々な楽しみ方ができます。
その他には、つる性の植物を這わせると目隠し効果も期待できます。 緑や花があると、庭や建物がより一層いろどりを増し、住人のリラックス効果も得られ、お客様や通行人にも、好印象を与えることができるでしょう。
2.隣の家との境目が分かる
戸建て住宅の場合、隣家との敷地の境目があいまいだと、何かとトラブルが起きやすいものです。
フェンスを設置することで、ご自宅の敷地の境界線を明確にすることができ、敷地侵入などのご近所とのトラブルを回避できます。 また、通行人などが無断で敷地内に侵入する心配もありません。
ご近所とのお付き合いを円滑にするためには、お互いが、それぞれの敷地を認識しておくことは、とても重要だといえます。
3.目かくし効果がある
家族みんなが過ごすリビングが隣家や道路に面していると、視線が気になることがありますよね。
そんなときフェンスを設置すると、外からの目線を適度に遮ってくれるので、プライバシーを守ることができます。
またウッドデッキにフェンスを設置すると、ガーデニングだけでなく、お茶やバーベキューなども人目を気にせず楽しめ、家族だけのプライベートな空間を充実させることができます。
フェンスの価格
ガーデニングで使用するフェンスは、施工が必要ないものや、組み立て式の簡易的なものから、本格的な工事が必要なものなど様々な種類があります。 そのため、取り入れるフェンスによって、価格にも差が出てきます。
そのまま置くタイプや、フェンスの先端部分を地面にさして固定するものは、1,500円~15,000円程度と価格もお手ごろなものが多いです。
一方、本格的な施工が必要なフェンスとなると、価格もそれなりに高くなります。 フェンスの素材やデザインで異なり、1枚(約1m)あたり、5,000円~300,000円と差があります。
取付けるフェンスの長さ(枚数)、高さ、支柱(本数)も価格に影響するため、予算に合わせて、適切なものを選ぶことが大切です。 ちなみにフェンスが長くなるほど、支柱の数も多くなります。
フェンスを業者に設置してもらうといくらかかる?
本格的なフェンスを家周りに取付けたいとお考えの方は、業者に工事を依頼することになります。 その際、設置にかかる工事費用が、どれくらい必要になるのか気になりますよね。
工事費用は、先に触れたように使用するフェンスの本体価格や、フェンスの長さ、高さなどが影響しますが、フェンスをどのような方法で設置するかも重要なポイントです。
通常、フェンスの設置では必ず支柱を埋め込む基礎工事を行わなくてはなりません。コンクリート基層工事の費用相場は、1箇所あたり4,500円~5,000円程度です。
地面がコンクリートの場合は、コンクリートに穴を開けてから、モルタルを補填して支柱をしっかりと固定します。 一方、地面が土などの場合は、コンクリートの土台を作る基礎工事費がさらに必要となるため、工事費がかさみます。
ここでは、アルミ系と木製フェンスを例にして、それぞれにかかる費用の目安を見ていきましょう。
- アルミ系(アルミ形材、アルミ鋳物)
施工費用の目安/1m:12,000円~17,000円程度
支柱価格の目安/1本:2,000円~7,000円程度
アルミ系フェンスは、サビや腐食に強く、デザイン性に優れており、住宅の雰囲気に合わせて色々なデザインを取り入れることができます。木製フェンスに比べ、スタイリッシュでスッキリとした印象です。
- 木製フェンス
施工費用の目安/1m:15,000円~30,000円程度
木製フェンスは、天然木と人工木(樹脂製)の2種類に分かれます。天然木は、素朴で温かみがありますが、定期的なメンテナンスが必須です。
さらに天然木は、ハードウッド、ソフトウッドに分かれ、ハードウッドは雨などの影響も受けにくく、腐りにくいです。しかし、ソフトウッドは、柔らかく腐りにくい素材のため、定期的に防腐剤を塗るなどのメンテナンスが必要です。
一方、人工木は耐久性に優れ、天然木のようなメンテナンスは不要で取扱いしやすい素材です。定期的にお手入れする時間がとれない方におすすめです。
まとめ
ガーデニングでフェンスを取り入れる際には、ご自身で簡単に設置できるものを利用したり、業者に依頼して設置工事を行ってもらうことになります。 フェンスを設置すると、ガーデニングをこれまで以上に楽しむことができるだけでなく、プライバシーを確保したり、近隣とのトラブル防止にも役立ちます。
フェンスの価格は素材やフェンスの長さ、高さにより差が出てきます。さらに業者によっても施工内容が異なり、工事費用にも差が出てくることがありますので、しっかりと比較検討して下さい。
ガーデニングをさらに楽しむためも、お気に入りのフェンスを見つけて設置してみましょう。
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