2017年12月31日

浴室換気扇の正しい使い方は? カビ対策に効果的な方法を伝授します

浴室換気扇の使い方は、浴室を密室状態にして、空気の通り道や換気扇を清潔にすることが重要です。換気扇をかけることでカビや悪臭を効果的に防げるため、できる限り長時間かけておきたいところですが、電気代も気になる所です。浴室換気扇を使うメリットや効果的な使い方と合わせて、24時間使用した際の電気代の目安もご紹介します。

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浴室の換気扇は24時間かけたままにしておくのがおすすめ


浴室は湿気やカビが発生しやすい空間です。これらを防ぐためには換気が有効です。入浴後に換気扇を回す方は多いかと思いますが、換気扇はつけたり消したりを繰り返すよりもつけたままにしておく方が換気の効果が高いです。換気扇をかけたままにしておく3つのメリットをご紹介します 。

カビの発生を抑える

換気は新しい空気を取り入れ、室内の空気を外に排出することで成立しています。換気扇を回すことで浴室内の湿気が外に追い出されるため、カビの発生を抑えることが期待されます。

換気扇の効果が発揮されるのは換気扇を回している間だけですので、スイッチを切ってしまうと、排出すべき湿気が浴室内にとどまります。 1時間換気扇の稼働を止めただけでカビが発生するのに十分な湿気量に到達してしまいます。 従って換気扇は24時間つけたままにして浴室を常に乾燥させておくことが、カビの発生を抑えるポイントです。

悪臭を防ぐ

排水口は石鹸カスや髪の毛などが溜まりやすいため、嫌な臭いの原因になります。 換気扇をつけなければ、排水口から発生する臭いが排出されず浴室内にとどまります。

臭いに気づいた時に換気扇を回しても、臭いが消えるのに時間がかかります。 24時間換気扇を回しておけば、悪臭が発生したらすぐに外部に排出され、新鮮な空気と入れ換えられるため、浴室内に臭いがとどまる心配がありません。 悪臭はいつ発生するか分かりませんので、常に換気扇を回しておけば、悪臭のしない浴室を保つことが可能です。

木造住宅の寿命を長くする

木造住宅の躯体となる木材は、湿気に大変弱いです。換気が不十分なせいで浴室が湿気だらけになると木材まで湿気の影響を受け、構造部が傷み、家の寿命が短くなります。

常に換気扇がついていれば、湿気はすぐに排出され浴室内は乾燥した状態となるため、木材への影響を最小限にし、家の寿命を長くすることにつながります。

換気扇を24時間使用した際の電気代について

24時間換気扇をつけたままにしておく方が、浴室の清潔性を保ち、住宅全体を長持ちさせることにつながると分かっても、毎日常につけたままにしておくとなると電気代が心配ですよね。換気扇は消費電力が少ないため、毎日運転中にしていても、電気代はそれほどかかりません。

20ワットの換気扇を毎日つけたままにしていても、ひと月の電気代は約400円です。省エネタイプのものであれば、60円以内に収まるものもあります。ひと月400円で浴室を清潔に保てるのであれば、決して高い電気代ではありません。

換気扇の効果を高める使い方

換気扇をかけたままにしておくべき理由や、毎日つけたままでもそれほど電気代はかからないということをご紹介しました。せっかく換気扇で浴室内の環境を良くするのなら、換気扇の効果がより発揮されるように使用したいですよね。そこで、浴室で換気扇を使用する際に大切なことをご紹介します。

浴室をできるだけ密室する

浴室のドアを開けた方が空気の入れ替え効果が高そうなので、ドアを開けたまま換気をしている方が多いと思います。 実は、浴室の湿度が高い状態でドアを開けて換気扇を回すと、湿気が脱衣所の方に流れてしまい、脱衣所にカビが発生しやすくなってしまいます。

一方、ドアを閉めて換気扇を回せば浴室内で空気が循環され、湿気は換気扇を通って外に排出されます。 また、空気が循環されることで、換気の効率が上がり、浴室内の乾燥も速まります。
換気扇を回すときは、ドアを閉めて密閉状態にすることが重要です。

ただし、換気を上手に行うためには新しい空気が必要です。浴室のドアの上部か下部には、「ガラリ」と呼ばれるすき間があります。 「ガラリ」は、空気の取り入れを行う給気口の働きをします。「ガラリ」から取り込まれた空気が浴室内に対流をつくり換気扇から外に排出されることで、効率良く浴室の空気の入れ替えが行われます。

「ガラリ」を塞ぐと浴室内に空気の流れができなくなってしまうので、塞がないように気をつけましょう。 もし、「ガラリ」がない場合には、5cm程度ドアを開けて、給気口の代わりにしましょう。

浴室換気扇使用の際のドアや窓の扱い方については下記で詳しく解説しているので、ご参照ください。
浴室換気扇を使用しているときは窓とドアの開閉が重要になる!

空気の通り道を清潔にする

「ガラリ」は、換気を促進させる浴室内の空気の流れをつくる役目がありますが、そもそも「ガラリ」がホコリやカビで汚れていると、汚れた空気が浴室に広がることになります。

「ガラリ」は汚れやすいためカビも発生しやすい箇所です。換気の度にカビの胞子が撒かれてしまい、浴室内のカビの発生を促進することになります。

浴室を清潔に保つためにも、「ガラリ」は入浴後掃除する習慣をつけましょう。 「ガラリ」に限らず、空気の通り道になる箇所は、カビやホコリを室内に広げる原因になりますので綺麗にしておきましょう。

こまめに換気扇を清掃する

浴室は湿気が発生しやすい空間で、換気扇はその湿気を吸い込むため、内部はカビが発生しやすいです。また、毎日使用していれば、汚れやホコリもたまります。 これをそのままにしておくと、換気の度にカビや汚れ、ホコリが撒かれてしまいます。

カビなどを防ぐためには、換気扇のこまめな清掃が重要です。フィルターの清掃は月に一度、本体を分解しての清掃は一年に一度は必ず行うことをおすすめします。

ただし、換気扇は電子機器ですので、水や洗剤で濡れてしまうと、故障する可能性があります。拭き掃除を行ったら乾いた布で拭きとるなど、完全に乾かしてから再度使用しましょう。

洗剤は原則中性洗剤以外の使用が認められていませんが、製品によって使用できる洗剤は異なりますので、洗剤を使って清掃を行う前には必ず説明書で使用できる洗剤とできない洗剤を確認してください。

まとめ

浴室の換気扇の使い方や24時間換気扇を回したままにした際の電気代についてご紹介しました。換気扇を回すことで、浴室のカビや悪臭を抑えることができますが、カビや臭いに気づいてから換気扇を回しても手遅れになることは多いため、常につけたままにしておくことで、安心してお使いいただける浴室となります。

また、木造住宅の躯体の木材は、湿気に大変弱いため、換気扇を回して湿気の少ない状態にしておけば、家を長持ちさせることにもつながります。

換気扇を使用する際は、浴室内の空気の循環を良くして湿気を浴室以外に広げないために、ドアは閉めましょう。ただし、換気には新しい空気を取り込む必要がありますので、ガラリなどはふさがないように気をつけてください。空気の通り道や換気扇に汚れやカビがあると、換気の度にそれらを広げることになりますので、こまめに掃除をして、清潔に使える浴室を目指しましょう。

常に換気扇を回すとなると電気代が心配になりますが、1ヶ月400円程です。これで快適な浴室にできるのなら、安いのではないでしょうか。換気扇を効果的に使用して浴室内を喚起しましょう。

浴室換気扇の施工事例やその他お役立ち情報は下記にまとめていますので、ご参照ください。

お風呂リフォームの施工事例やその他お役立ち情報は下記にまとめていますので、ご参照ください。。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。