2017年12月31日

洗面台と洗面化粧台の違いと特徴まとめ

洗面台と洗面化粧台の違いに関して、意外と知られていないのが事実です。ここでは洗面台と洗面化粧台の違いだけでなく、それぞれの特徴とお勧めの商品/メーカーもご紹介します。

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洗面台と洗面化粧台の違いとは


出典:freeimages.com

「洗面台」と「洗面化粧台」と聞くと、同じものではないかと混同しやすいものです。
いざ聞かれると違いを答えられない方も多いのではないでしょうか。

共通している部分としては、給水部分となる蛇口と排水受け流す洗面ボウルがあることです。
蛇口部分は通常の給水タイプとシャワータイプがあり、最近では水に細かい空気が混ざり、飛び散りにくい吸水タイプの物もあります。

基本的に通常の吸水タイプには特別な仕様はありませんが、シャワータイプは蛇口がホース仕様となっており、髪の毛を洗ったり、掃除の際に細かいところまで自在に洗い流せるというメリットがあります。
洗面台も洗面化粧台も、取付けの際に蛇口のタイプを選ぶことができます。

洗面台と洗面化粧台の商品を取り扱うメーカーに違いはなく、水回りの住宅設備に強みを持つ、LIXIL、Panasonic、TOTOが有力です。
これら3つのメーカーはユニットッバスやキッチンの商品が非常に豊富ですが、洗面台や洗面化粧台の製造・販売にも力を入れています。

洗面台と洗面化粧台の見た目に関しては差がわかりにくく区別がつきにくいですが、実際は違いがあります。

定義の違い

洗面台

洗面台は洗面ボウルと呼ばれる受け皿があり、手洗い歯磨き洗顔を行うための場所です。 それ以外の機能は特にありません。トイレの中に据え付けられている、小さな手洗い場も洗面台と呼ばれます。

洗面化粧台

洗面化粧台は化粧や洗顔、髪の毛のお手入れといった身支度をしやすいよう、収納小物置きがある鏡面台の機能が追加されたものです。
浴室の脱衣場や、洗濯機置き場と一緒に設置されていることが多いです。

この二つの定義を比較すると、洗面台と洗面化粧台は、収納スペースや鏡面台といった機能の有無で区別することができます。

こちらのページでは洗面台と洗面化粧台を選び方の点から比較しているので、ご参照ください
洗面化粧台・洗面台の選び方をタイプ別に解説! 交換の目安もご紹介

洗面ボウルの素材

洗面ボウルとは、蛇口から流れた水を排水溝へと受け流すボウルのことです。
洗面台も洗面化粧台にも洗面ボウルの存在が欠かせません。

洗面ボウルの素材は、主に以下の3種類です。
素材によって効果や機能性に差があり、重要なパーツですので、ご自身のニーズに合うものを選びましょう。

陶器製

陶器は洗面台に使われている場合がほとんどです。
汚れにくく、手入れが簡単というメリットがあります。
とても硬く比較的割れやすい素材なので、衝撃によってひび割れが起こる可能性もあります。

ホーロー製

ホーローは化粧品などの化学成分に強いので、洗面化粧台によく使われています。
化学成分には強いですが、汚れのつきやすさが欠点です。

樹脂製

樹脂は陶器製に比べると衝撃に強く破損しにくいですが、見た目の高級感は期待できません。
設置場所に合わせた形や大きさを実現しやすく、溝をなくした掃除がしやすい商品もあります。

洗面台

ここでは洗面台の種類や機能、商品を紹介します。

種類・タイプ

洗面台は4つの種類に分類されているので、それぞれの特徴を確認していきましょう。

壁付け型

壁付け型は、壁に洗面ボウルを取付けるタイプです。
トイレ内などの小さな空間に設置されていることが多いです。

置き型

置き型は、洗面ボウル部分をカウンター上に設置するタイプです。
多彩なデザインのボウルが存在するので、オリジナリティがある洗面ボウルを選べる点が魅力です。

埋め込み型

埋め込み型は、洗面ボウルをカウンター内に埋め込んで設置するタイプです。
ボウルとカウンターが一体となった作りで安定性が高く、現在最も主流なタイプです。

半埋め込み型

半埋め込み型は、置き型と埋め込み型の中間でカウンターに設置するタイプです。
置き型のデザイン性の高さと、埋め込み型の安定性のメリットを兼ね備えています。

機能

洗面台はタイプが様々あるので、洗面所やトイレの中など場所を選ばずに設置場所を考えることができます。
しかし水栓が必要なので、設置をする場所に水道が通っていなければ増設作業が必要です。

トイレに設置されてる洗面台は、手洗いのみを目的としていることが多いので、蛇口を回す必要を省いた機能があります。
ボタンを押すと一定の水が流れ、自動で止まります。
しっかりと手を洗いたい場合には、何度かボタンを押す必要がありますが、簡易的な手洗いであれば非常に効率的な機能です。

商品

洗面台人気商品を二つご紹介します。

noシリーズ / AU12300

  • 洗面器:¥111,000
  • セット価格:¥235,100

参考:セラトレーディング 公式HP

フランス・パリのデザイナー、Toan Nguyenがデザインした置き型の洗面台です。
シンプルにも関わらず、見た目の洗練された存在感は、洗面台という概念を感じさせません。
セラトレーディング株式会社より販売されています。

ハイバックガード洗面器(コンパクトタイプ) / L-A951H2C

  • 本体価格:¥102,510

株式会社LIXILが販売している壁付け型の洗面器です。
紹介してる商品はハンドル水栓タイプですが、取付ける環境が問題なければ自動水栓タイプのものもあります。
自動水栓とは、手をかざすとセンサーが反応して給水されるもので、石鹸も自動で排出されるオプションも選べます。

壁付け型ですので、狭い空間のトイレの中に設置するのに適しています。
飲食店などの店舗に多く取り入れられているタイプです。

洗面化粧台

洗面化粧台の特徴は、洗面台に比べて収納が豊富なところです。
化粧品や身支度に必要な道具の収納と取り出しをスピーディーに行えます。
ここからは洗面化粧台の種類や機能をご紹介していきます。

種類・タイプ

洗面化粧台は二つのタイプに分類されます。

システムタイプ

システムタイプはカウンター形式で、洗面所の壁などに取付けるタイプです。
鏡は直接壁に取付け、収納の大きさは場所によって自由にカスタマイズすることができます。

ユニットタイプ

鏡、収納、洗面ボウルが一体化しているタイプです。
壁の隙間にはめ込んだり、脱衣所の一角に設置し、隣に洗濯機を置くスタイルが主流です。

機能

洗面化粧台の大きな魅力は収納機能です。
洗面ボウルの足元に開き戸があったり、鏡を開いて化粧品などを収納できるタイプもあります。

収納以外の機能としては、洗面化粧台にコンセントの差込口が備え付けられていることが多いです。 ドライヤーを使用したり電気シェーバーを充電したりと、洗面所では何かと電気を使用します。
備え付けられていない場合は、コンセントの差込口の近くに洗面化粧台を設置しましょう。

商品メーカー

LIXIL ルミシス/ボウル一体タイプ

  • スタンダードプラン価格:¥726,000

参考: LIXIL 公式HP

株式会社LIXILが販売しています。
ルミシスシリーズの魅力は高級感と多彩な機能です。

高級感あふれるデザインは、洗面所で朝の支度をしている忙しい時間にゆとりをもたらします。
ぜひショールームで実物を確認してみてください。

多彩な機能の一つとして、タッチレス水栓に注目が集まっています。 水栓も自動と手動を切り替えることができ、用途によって使い分けが可能です。
手が濡れていてもスイッチに触れることなく照明を操作できる機能は非常に便利です。

TOTO / リモデア LDSN757BKH(U)ZC

  • セット価格:¥293,000

株式会社TOTOが販売しています。
通常の洗面化粧台の足元の収納は、配水管がスペースを取り、収納の幅を狭めていました。
リモデアでは独自の技術で配水管の構造を作り、デッドスペースを10%減らすことに成功しています。

収納力に非常に特化しており、体重計専用の引き出しも取付けられています。
引き出しごと取り出してそのまま体重を測定し、そのまま引き出しに戻せるのが便利です。

収納で多くのユーザーを悩ませていたのは、空間部分のデッドスペースです。
量販店では空間のデッドスペースを埋めるための便利グッズが販売されていますが、リモデアは空間の収納も考慮した構造を実現しています。

まとめ:洗面スペースは用途にあった選び方を

洗面台と洗面化粧台の違いは、収納力と、身支度のしやすさです。
一度に多くのことを済ませたい、一か所に集約したいという用途であれば洗面化粧台がお勧めです。

トイレの中など、手を洗うことのみが用途であれば、場所も取らない洗面台だけで十分と言えます。
設置したい場所の考慮も必要ですが、用途に合う選び方をしていきましょう。

こちらのページでは洗面所リフォームの施工事例やその他お役立ち情報をまとめています。 洗面所リフォームをご検討の方はぜひ参考にしてください。

洗面所 リフォームのお役立ち情報まとめ

洗面所リフォームと併せて、お風呂のリフォームを検討している方はこちらのページも参考にしてください。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。