2023年4月5日

洗面ボウルの選び方|材質・型の種類別に解説

洗面ボウルの材質には多くの種類があります。この記事では、洗面ボウルの特徴と3種類の主な材質(陶器・ホーロー・人工大理石)を詳しく解説。洗面所交換の費用相場や洗面ボウルを長く使うための掃除ポイントを紹介しています。これから洗面台の交換を検討される方はぜひご参考ください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • メールで送る

洗面ボウルの選び方

洗面ボウル

洗面ボウルを選ぶ際におすすめするチェックポイントは「用途にあっている」「お手入れがしやすい」の2点です。

用途で選ぶ

「洗面ボウルなんて顔を洗ったり、歯を磨いたりするだけ」と思うかもしれませんが、実際にはそれ以外の用途でもいろいろと使うことがあります。

・髪染め
・手洗い洗濯
・ペットのシャワー
・髪を洗う
・赤ちゃんの沐浴

これらの他に、ひげ剃りや化粧などにも洗面台は活躍します。
そうなってくるとカウンターが広くて、収納が十分に確保できることも重要になります。
洗面所で何をするのかを書き出し、その用途に合った洗面ボウルを選びましょう。

用途ごとに最適な洗面ボウルは違いますが、注意したいのは「高さ」です。
最適な高さは人によって違います。置き型の場合は、洗面ボウルを使いやすくするとカウンターが低くなって使いづらくなることがあります。
洗面ボウルを選ぶときは、設置する高さにこだわって選びましょう。

家族が多い場合には、洗面ボウルを2つ設置するのもおすすめです。
1つだけですと朝の支度で混雑します。2つあればその混雑も解消されますよね。
「洗面ボウルは1個」という考えに縛られず、自由な発想でリフォーム業者に相談してみてください。

手入れのしやすさで選ぶ

洗面台は毎日使用しますので、どうしても汚れが目立ってしまいます。
水はねによる水垢だけでなくカビなども発生しますので、毎日のお手入れが必須です。
日々のお手入れをいかに抑えるかを考えて、洗面ボウルを選びましょう。

以下の2点が洗面ボウルを選ぶ上で重要になるポイントです。

・デザイン性が高くても小さな洗面ボウルは選ばない
・手の入らないような隙間を作らない

見た目重視で設置したけれど、毎日のお手入れが大変になったというのはよくある失敗例です。
美しい見た目も大切ですが、長く使うものですので実用性も忘れてはいけません。

洗面台リフォームの関連記事
洗面ボウル交換・修理の費用相場|費用を抑えるポイント解説
洗面所リフォームの費用相場と洗面台選びのポイント
洗面台の交換・修理の費用相場と工事のポイント

【材質別】洗面ボウルの特徴

洗面ボウル

洗面ボウルの材質には多くの種類がありますが、この記事では陶器・ホーロー・人工大理石の3種類を紹介します。それぞれのメリットとデメリットから、ご自宅の洗面所に合う洗面ボウルを選びましょう。

陶器製

洗面ボウルで最も採用されている材質です。

メリット

・低価格
・種類が豊富
・傷がつきにくい
・お手入れが簡単
・光沢があり見た目が美しい

陶器製の洗面ボウルは見た目が美しいのに、安くてお手入れが簡単ということもあって、多くの洗面台で採用されています。
汚れが染み込むこともありませんので、お手入れさえしていれば美しい状態を長く維持することができます。

デメリット

・物を落とすと割れたりヒビが入ったりする
・重たいので土台に強度が必要

焼き物であるため、強い衝撃が加わると割れやヒビが入ります。
電気シェーや化粧品の瓶などが落ちると破損の原因となるため、収納場所の工夫や物の出し入れに十分な注意が必要です。
他にも、陶器は重さがあるため、支えに強度が必要です。そのため土台のデザインが限られてしまいます。

ホーロー製

ホーローとは、金属製の素地にガラス材の釉薬をコーティングして焼き上げたものです。

メリット

・匂いや汚れがつきにくい
・水や湿気に強い
・陶器のように割れることがない

ホーローは食器や調理器具などにも使用され、水に適した素材です。
匂いや汚れがつきにくいため、長く使えるのもホーローの魅力のひとつです。
物を落としても金属がベースですので、陶器のように完全に割れることはありません。

デメリット

・表面のコーティングが欠損するとベースの金属が錆びる
・取り扱っているメーカーが少ない

割れることはないホーローですが、物を落とすと底が欠損することがあります。
欠損や経年劣化によるコーティングの剥がれから、ベースの金属が錆びてしまうことがあり、錆が広がると金属が腐食して穴が開いてしまいます。

ホーロー製の洗面ボウルを扱うメーカーは限られており、お気に入りのものがなかなか見つからないのもデメリットのひとつです。
ホーロー製の洗面ボウルにしたい方は、ホーローで有名なタカラスタンダードをチェックすることをおすすめします。

人工大理石製

人工大理石とはアクリル樹脂やポリ樹脂が主成分の素材です。
大理石となっていますが、業者によっては樹脂製という扱いになることもあります。

メリット

・デザインが豊富
・大量生産できるので価格が安い
・割れにくい
・お手入れしやすい

人工大理石製の魅力は、割れないという点です。
陶器は物を落とすと割れることがありますが、人工大理石はヘコミができることがあっても、割れることはありません。
継ぎのないカウンタートップを作れますので、隙間に汚れが溜まる心配もありません。

デメリット

・小さな傷、汚れやシミがつきやすい
・高級感がなく安っぽい
・ヘアカラー剤が使えない

名前には「大理石」と付いていますが、実際のところは大理石風の樹脂ですので、どうしても高級感に欠けてしまいます。
コーティングはされていますが、お手入れすることでコーティングが薄くなり、小さな傷や汚れ、シミなどが簡単についてしまいます。
他にも、ヘアカラーで変色することがあるので注意が必要です。

【型の種類別】洗面ボウルの特徴

洗面ボウルは材質だけでなく、取付け方で洗面ボウルのタイプが変わるため、使い勝手も変わります。
洗面所の状況や洗面所をどのように使いたいかを考えることで、適したタイプが見えてきます。

置き型

洗面ボウル

洗面カウンターの上に洗面ボウルを置いて使用するタイプです。
ベッセル型とも呼ばれ、デザイン性が高いことから、こだわりの洗面台に仕上げたい人に人気の型になります。
洗面ボウルのサイズが大きいものを選べば、水が天板に跳ねにくいため、お手入れも簡単に行えます。

ただし、すり鉢状の洗面ボウルの場合は、洗面ボウルと壁の間に隙間ができてしまいますので、お手入れが難しいというデメリットもあります。見た目だけで選ぶのではなく、お手入れのしやすさも考慮して洗面ボウルを選ぶ必要があります。

埋め込み型

洗面ボウル 出典:株式会社アドヴァン

洗面カウンターに洗面ボウルを埋め込んで使用するタイプです。
カウンターとボウルが一体化しているため、すっきりした印象となります。
カウンターの凹凸がないため、拭き掃除が簡単にできるというメリットもあります。

洗面ボウルを真ん中ではなく少しずらして埋めると、洗面ボウルの横にスペースが生まれ、カウンターに石鹸などの物を置きやすくなります。
洗面所を広く使うことができますので、ご家族と洗面所を使う時間が重なる朝でも、ゆとりを持って身支度できます。

半埋め込み型

洗面ボウル 出典:株式会社アドヴァン

洗面カウンターに洗面ボウルを半分埋め込んで使用するタイプです。
ショールームなどで実際に触れてみたとき、置き型ではカウンターの位置が低いと感じることがあります。この場合、カウンターの高さが少し高くなる半埋込み型がおすすめです。

洗面ボウルの存在感を残しつつ、埋め込み型よりもカウンター下の収納を確保することも可能です。
置き型のようにカウンターとボウルの素材を変えることができるため、デザインと収納にこだわりたい方におすすめの洗面台です。

壁付け型

洗面ボウル

洗面ボウルを壁に直接取り付けるタイプです。
シンプルでコンパクトな洗面空間をつくることができるため、お手洗いの手洗い場に採用されることが多い洗面台です。
スペースをとらないため、洗面所が狭い場合でも家具家電のスペースを確保することができます。

洗面ボウルを設置する費用相場

洗面ボウル

洗面台本体と工事の費用相場です。
既存の洗面台を交換する場合には、古い洗面台を処分する費用も必要になります。

費用例

洗面台価格(シンプル)

30,000~50,000円

洗面台価格(標準グレード)

50,000~120,000円

洗面台交換工事

30,000~50,000円

洗面台部品交換工事

10,000~30,000円

洗面所リフォーム

100,000~200,000円

洗面台を交換するだけのリフォームであれば、20万円前後が相場と考えましょう。
シンプルな洗面台を選べば10万円前後でもリフォームができます。

洗面台を交換する際はどれくらいの予算を確保できるのかを明確にし、洗面台のイメージをある程度絞ったうえで、業者に相談しましょう。

【事例】洗面台リフォーム

茨城県下妻市 洗面台リフォーム

洗面台交換前
洗面台交換工事
BEFORE
洗面台交換前
AFTER
洗面台交換工事
工務店名
株式会社イサカホーム
施工月
2016年8月
施工地域
茨城県下妻市
住宅種別
戸建住宅
お客様のご要望
明るい雰囲気の洗面台にしたい。
ここがポイント!
  • 和風仕上げ

  • 明るい雰囲気に

  • 安心安全な工事

業者のコメント
新しい洗面台は、扉の色を光沢有るホワイトにし、洗面所の雰囲気が明るくなりました!!
下台部分を引き出しにする際に、排水管が当たってしまうので、少々加工して収めました。
和風な内装に対して、白く光る洗面台が目立っていました!!
工事費用
14.6万円

洗面ボウルのメンテナンス方法

洗面ボウル

洗面ボウルを長く使うためには、キズや汚れの予防とこまめなお手入れが大切です。
メンテナンス方法とお手入れのコツをご紹介します。

洗面ボウルをコーティング処理する

ご自身のライフスタイルを考慮して洗面ボウルの材質や取付け方を選んだのなら、いつまでも美しい状態で使いたいですよね。
できる限り洗面ボウルを長持ちさせるためには、取付ける際にコーティング処理をしておくことをおすすめします。

陶器製やホーロー製のものであれば、あらかじめコーティングをしておくことで、汚れるのを防ぎ、汚れた際も落としやすくなります。
既に防汚コート加工がされている商品もあるため、コーティングをした方が良いのか前もって業者に確認しましょう。

こまめに掃除する

洗面ボウルには石鹸や歯磨き粉、水アカだけでなく、化粧品やヘアケア剤などの油汚れも付着することで、くすみやすくなります。
これらの汚れを落とすためには、週に一度スポンジで洗面ボウルを拭きとることが大切です。

スポンジのみでは汚れを落とせない場合、浴室用クレンザーをスポンジにつけて拭きとることで綺麗になりますが、陶器製以外の洗面ボウルの汚れを落とす場合、必ずメーカー推奨のお手入れ方法を行ってください。
クレンザーは跡が残りやすいので、しっかり水で洗い流してください。水で洗い流した後に乾拭きすることで、水アカやヌメリを防げます。

まとめ

洗面ボウル

最近はデザイン性の高い洗面台がいくつも発売されています。
洗面ボウルを選ぶ際はデザインも重要ですが、毎日使うアイテムですので実用性も頭に入れて選びましょう。
少なくとも使っていてストレスのないものであることを前提にして、そのうえで好きなデザインの洗面台を選びましょう。

長く使うにはメンテナンスも重要です。
設置前に洗面ボウルにコーティングを施して、こまめな掃除も心がけましょう。
使ったらすぐに水はねなどを拭き取る習慣をつければ、より長くキレイな洗面台を保つことができます。

いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!

リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。
リフォマなら中間マージンカットで専門業者をすぐ紹介
監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。