2016年7月27日

外壁リフォームを初めて行う方へ 外壁の種類と塗装のやり方を紹介します!

こんにちは。家のリフォームを考えた時に、普段から生活している生活空間はあそこもここも・・・と思いつく場所も多いと思います。意外と家の外の事は気にする機会は少ないですよね。実は家の外壁って家の寿命などに大きく関わってくるのです。外壁の種類によって値段もメンテナンスも変わってきます。そんな外壁の種類やどんな工程があるのか、押さえておきたいポイントをご紹介したいと思います。

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1. こんなにたくさんあるの? 外壁の種類


外壁と一口に言っても沢山の種類があります。その外壁の種類をご紹介したいと思います。

板張りの外壁

読んで字のごとく、木の板です。 板張りにも色々な種類があり、

  • ヒノキ
  • スギ
  • マツ

などが多く使用されています。

張り方も「下見張り」といわれる工法と「竪(たて)板張り」と呼んでいる工法もあります。どちらも日本の昔からある工法でお城などにも使用されています。 「下見張り」は漆喰(しっくい)塗りを保護する最適の種類になります。

漆喰(しっくい)を使用した時などに使用します。コストが安く湿式の塗り壁よりも安い値段でリフォームできるでしょう。
「竪(たて)板張り」は縦に長い板を並べて張りつけていき、継ぎ目を浅木で押さえるような構造になっています。板を重ねずに1枚ずつぴったりとはめ合わせる方法です。「羽目板張り」とも呼んでいます。一般的に洋風の家に使用することが多いです。

耐用年数はおおよそ50年位です。

タイルの外壁

タイルは初期費用がかかりますが、メンテナンスがあまりなく高級感があります。 建物に使用されるタイルには数種類のタイルがあり「磁器質タイル」「せっ器質タイル」「陶器質タイル」「土器質レンガ」があり、その中でも外壁に使用されるのは磁器質とせっ器質タイルです。

  • 「磁器質タイル」は硬く、ほとんど吸水しません。叩くと金属性の音がします。
  • 「せっ器質タイル」は1200℃前後の温度で焼成されたもので、一般に有色で硬く、素朴な風合いでやや吸水します。たたくと澄んだ音がします。
  • 「土器質レンガ」は800℃前後で焼成し、かなり多く吸水します。

タイルは釉薬(うわぐすり)をかけない無釉(むゆう)タイプと、強度や美観を増すため釉薬をかけて焼いた施釉(せゆう)タイプがあり、外壁に使われるタイルの多くは施釉タイルです。

他には最高級なものに石などもあります。大理石などがそうです。

色々な柄もあり、組み方でとてもおしゃれな外壁になります。

耐用年数な10年~20年くらいです。

トタンの外壁

昔からあるご存知のトタンですね。 安価で使いやすいです。クギの浮きやサビが発生します。 モルタルやサイディングはローラーで塗装する場合がほとんどですが、トタンの場合はハケで塗装することも少なくありません。トタンは鉄ですから、塗料も鉄部用の塗料を塗ります。また雨や砂などが当たる音が大きいです。

耐用年数は10年~15年前後で、再塗装などすると寿命が延びます。

モルタルの外壁

モルタルには2種類ありモルタル外壁とサイディング外壁があります。

モルタル外壁はセメントに砂を混ぜたものです。モルタルだけだとどうしても無機質で単調になりがちで、その上から塗装を吹き付けたり、ローラーを転がしたりして模様や色つけを行います。ひび割れなどがどうしても起こります。

サイディングの外壁

サイディング外壁はモルタルの板で、サイディングボードとも呼びます。1枚1枚ボードを貼っていく外壁です。 現在の主流はサイディング外壁になるかと思います。新築において現在は約70%近くがサイディング外壁です。デザインも豊富で好きなものを選べます。ただ交換時に廃盤になっている可能性もあります。

一口にサイディングといっても、さまざまな種類があります。 アルミサイディング、スチールサイディング、窯業系サイディング。 サイディングボードとボードのつなぎ目を「目地」といいますが、この目地にはゴム状のシーリング材というものが埋め込み繋いでいます。

サイディングの塗装の場合、このシーリングも劣化して痛んでいきますので、塗装の際には、交換などをしてから、その後塗装をすることになります。

耐用年数はモルタルの普通の施工する限りにおいて、30年程度は特にメンテを必要とせず持たせることが出来ます。ただし塗料などは10~15年で塗り替えが必要です。サイディングボード自体も10以上持ちますが、目地(コーキング)が7年程度で劣化しますので、メンテナンスと定期的な塗料の塗り直しが必要になります。

外壁サイディングの種類・張替えの費用については下記の記事で詳しく説明していますので、参考までにご覧ください。
外壁サイディングの種類と価格は?メンテナンスやリフォームの注意点を解説

ALCの外壁

「軽量気泡コンクリート」(正式には「 Autoclaved Lightweight aerated Concrete」)と呼ばれる建築資材になります。軽石の様な見た目で大変軽量です。パネルを繋合わせて1つの壁になっており、継ぎ手部(ジョイント部)は水分等の浸入防止のためのコーキングをしてあります。ALCパネルは表面・断面には気泡穴がたくさんあり断熱性、吸水性があります。デザイン性の高いパネルも多いです。

メンテナンスなどもモルタルのパネルとほとんど同じです。

耐用年数は10年~20年と長めですが、定期的な塗料の塗り直しが必要になります。

漆喰の外壁

日本の昔からみられる塗装です。姫路城はこの漆喰を多く使い白く見えているそうです。 建材の歴史としては5000年以上あります。

また、 VOC(揮発性有機化合物)の吸着・分解・パターンや色によって、洋風から和風、さまざまなデザインが可能・呼吸する壁といわれている通り、湿度を調湿してくれます。

  • 家の中の嫌な臭いをとってくれる(脱臭効果)
  • 燃えないので火事に強い
  • 漆喰内部は強アルカリ性のためカビにくい(部屋内のウイルスも生きにくい)
  • 耐インフルエンザ性・音が通りにくい(防音性)

などのメリットがあるといわれていますが、耐用年数やメンテナンスに関しては、業者や職人の腕によって大きく変わります。

簡単ではありますが、一覧表にまとめてみました。 サイディングは数種類あり少し細かく種類別にしました。

2. 外壁別! DIYでの塗装方法をご紹介


ここでは外壁別に塗装の方法ご紹介致します。

板張りの外壁

木材の塗装は傷みやすいです。 塗装によっては長持ちさせることは簡単なことではありません。傷みやすい木材だけにしっかりした塗装をしてもらいましょう。

1) 下地調整
弱くなっている塗膜を削り落とし、研磨して塗装の密着性を高める作業です。なるべく平らに滑らかにしなければなりません。

2) 下塗り
木材の下塗りは、「木材専用の塗料」で塗装します。 手間を省くため、鉄部のさび止め塗装と一緒に木材の下塗りをする業者さんもいますが、適切な木材専用の塗料で下塗りをしてもらいます。その場合は業者さんが判断して色々な調合をしてくれます。

3) 中塗り・上塗り
ここからは色を塗っていきます。基本的には3回くらい塗り重ねていきます。日光の当たる場所などは傷みが大きいので、3回以上塗っていく事もあります。傷みに応じて重ね塗りをしてもらえば、塗装も長持ちします。

DIYで外壁塗装を行う方法については、下記の記事で詳しく説明していますので参考までにご覧ください。
DIYで外壁リフォームをしよう!外壁塗装の方法をご紹介

トタンの外壁

トタンは鉄部用の塗料で塗装します。

  1. 高圧洗浄などで壁に付いた汚れを落とします。
  2. 汚れが落ちたら研磨をします。表面をなるべく滑らかにします。トタン外壁の錆びている箇所には、しっかりと研磨を行います。素地がしっかり露出するまで研磨を行ったら、錆止め塗料を塗装します。
  3. [中塗り・上塗り

木材同様色を塗って行きます。こちらも、基本的には3回くらい塗り重ねていきます。日光の当たる場所などは傷みが大きいので、3回以上塗っていく事もあります。

モルタルの外壁

環境や使われている塗装材の耐久性によりタイミングは変わってきますが、モルタル壁の場合は、10年前後で塗装を塗り替えるのが一般的です。大きなひび割れを補修した後やチョーキング(白い粉を吹く)に対して塗装を行う場合、下地となるモルタルに樹脂系の塗料を塗り替える作業が行われます。

使われる塗料には、「フッソ樹脂塗料(耐用年数:15~20年)」、「シリコン樹脂塗料(耐用年数:8~15年)」、「ウレタン樹脂塗料(耐用年数:8~10年)」、「アクリル樹脂塗料(耐用年数:5~8年)」があり、それぞれ耐久性と価格が変わります。

細かなひび割れが多い場合に使われる「弾性アクリル塗料」というものもあります。弾性塗料はゴムのように伸びがあるのが特徴で、壁自体の伸び縮みに対応して壁を保護します。 基本的には、下地処理、下塗り、上塗りと木材などと同じです。

サイディングの外壁・ALCの外壁

表面は塗料が塗ってありますので10年位したら塗り直しましょう。 モルタルと同様塗装や工事の進め方は一緒です。

しかし、多数のボードで出来ているので、サイディングの継ぎ目・目地を埋めているシーリング(コーキング)が劣化するため、防水加工を定期的に行う必要があります。継ぎ目にひび割れが目立ってきたら雨が浸水している可能性もありますので修繕が必要です。

漆喰の外壁

漆喰は、下地処理が出来を左右するといっても過言ではありません。 下地が古い、あるいはデコボコしているときは下地処理を施す必要があります。ネジ穴や板のつなぎ目もなるべくフラットにします。

下地を施工したら、その漆喰の状態、天気、季節にもよるのですが、半日から一日置いて、次の日に仕上げ塗りをすれば良いでしょう。一日以上あけないで下さい。完全に乾燥した漆喰壁に漆喰を重ね塗りすることは難しく、トラブルの種になります。

その後も漆喰の種類によりますが、2~3回仕上げ塗りをしていきます。 仕上がり直後の漆喰は独特の臭いが強くしますが、乾燥後しばらくすると徐々に収まり、その後は臭いを無臭化してくれるようになります。

3. これだけは抑えておきたい外壁塗装のポイント

外壁塗装は意外と気付きにくい部分ではありますが、しっかりメンテナンスをすれば壁自体だけでなく、家全体も長持ちします。どの外壁塗装も共通しているポイントをまとめました。

  • 塗料は雨風などから家を守っています。適切な期間で塗り替えをしましょう。下地まで傷めると費用がかさみます。
  • 10年を過ぎたら5年ないし3年毎の塗り替えをおすすめします。
  • 劣化の激しい場所とそうでない部分に応じてバランスをとって塗装すること。
  • タイルなどの目地は年に1回は点検し雨水の染み込みがないことを確認しましょう。
  • 自宅の周辺の環境などで適切な塗料を選びましょう。

外壁塗料は劣化しやすい部分です。剥がれて下地などが見えてくると、またさらに費用がかかりお財布に大打撃です。雨水などが浸水すると家の骨組み自体も傷む恐れもあります。それを避ける為にも定期的なメンテナンスを強くおすすめします。

外壁に使用できる塗料の詳細は下記の記事をご覧ください。
外壁塗装に使われる塗料の種類とグレードを分かりやすく紹介します

また、外壁塗装では色々と迷われることが多いと思います。リフォマでは外壁リフォームを行った方にアンケートを実施しましたので、経験者の意見を参考までにご覧なってはいかかでしょうか。
経験者1000人に聞いた外壁リフォームアンケート

いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!

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