日頃の雨のときには問題なく暮らしている家でも、台風や大雨に見舞われると、雨漏りが起こることがあります。そんなときどうするべきか、屋根の雨漏りの原因や対策についてまとめてみました。
屋根が雨漏りする原因
屋根からの雨漏りの原因は、ほとんどが屋根材の不具合によるものです。 スレート屋根の場合は、スレートの浮きやひび割れ、棟板金の浮き、コーキングの剥がれなどによります。瓦屋根では、瓦がずれたり、下地となる漆喰が崩れて隙間が生じたりすることで、雨漏りが起きるケースもみられます。また、スレート屋根やトタン屋根などは劣化が進むと、塗膜の剥がれなどによって、屋根材としての機能が失われ、雨漏りが起こることもあるのです。
新築間もない住宅でも、谷樋といわれる屋根と屋根の間の谷となる部分の樋は、本来は屋根の谷間からの雨漏りを防ぐために取り付けられているのですが、施工不良によって雨漏りを起こしてしまうこともあります。 屋根以外では、外壁のひび割れなどから雨水が浸入し、雨漏りの原因となるケースもみられます。
屋根の雨漏りを見つけたらするべきこと
雨漏りが起きたら応急処置をするべきですが、慣れない人が自分で行うのは大変危険です。 自分でやる場合には、4畳分以上の大きさのブルーシートを用意して、雨漏りしている箇所の上に当たる部分の屋根に、できるだけ広めにかけます。そして、粗目の砂利を入れた土嚢袋やウォーターバックなどで固定します。
簡単に思えるかもしれませんが、ブルーシートをかける位置がずれてしまうと再度雨漏りが起きてしまいますし、慣れない作業で瓦を割ってしまうと、雨漏りを悪化させてしまうため、意外と難しいです。落下のリスクがあることを考えると、数万円から10万円程度の費用が掛かりますが、応急処置も専門業者に依頼することが望ましいでしょう。
屋根の雨漏りを止める方法
雨漏りは少量であれば自然に乾くこともありますが、住まいの劣化を防ぐために、施工会社に依頼して、原因を突き止めて修繕工事を行っておくべきです。 スレート屋根やトタン屋根の経年劣化による雨漏りでは、下地材や防水シートの施工を含めて、葺き替え工事が必要です。棟板金の浮きによる雨漏りでは、棟板金などを交換します。スレートの割れが原因の場合は、コーキングを打つことで対応できることが多いです。瓦屋根で漆喰の崩れによるときには、漆喰が割れている部分を取り除いて施工し直します。
屋根からの雨漏りが起きたら、すぐに施工店に連絡して、応急処置と修理の依頼を行います。自己判断での応急措置はリスクが大きいですので、なるべく避けるようにしましょう。
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