2018年2月19日

壁貫通型給湯器に交換をする時に知っておきたいポイント

壁貫通型給湯器に交換することで現在お使いの浴槽よりも広い浴槽の設置が可能です。交換する際の給湯器の選び方や交換前の注意点などをご紹介します。

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壁貫通型給湯器について


壁貫通型給湯器とは浴室の壁を突き抜けて本体を突き出す状態で設置した給湯器で、ホールインワンやバズイング、壁ピタとも言われています。従来のバランス釜は浴槽と並べて設置するため浴槽のサイズが小さくなりますが、壁貫通型給湯器は浴槽の隣に設置する必要がないため広々とした浴槽の設置が可能になります。

壁貫通型給湯器にはいくつかの種類があり、ガス給湯器や貫通型専用浴槽、エコジョーズなどのエコ給湯器などもあります。フルオートやオート、給湯専用など機能も様々なものがあります。

壁貫通型給湯器の設置には制御用に交流100V電源が必要です。規則によって浴室内にコンセントを設置できなければ、電源コードが天井を貫通するような工事が求められ、住宅によっては施工許可が下りずに設置できない場合があります。また、壁を貫通して設置してあるため、水漏れなどのトラブルの際の修理の手間がかかるというデメリットもあります。

壁貫通型給湯器のトラブルの対処方法

壁貫通型給湯器は壁を突き抜ける形で設置されるため、広々とした浴槽の設置が可能になることをご紹介しました。しかし、設置方法の関係で、トラブルが発生した際の修理に手間がかかるのがデメリットです。

それでは、給湯器使用中には具体的にどのようなトラブルが起こり得るのでしょうか。たとえばお湯も水も出なかったり温度が安定しない、給湯器から異音がしたり煙やにおいの発生、エラーコードが頻繁に出るなどが挙げられます。

トラブルを確認したらリモコンにエラーコードが表示されていないか確認してください。エラーコードが表示されていたら取扱説明書やメーカーのホームページでエラーの内容や対処法を確認してください。トラブルの原因が分からなかったり、煙や異臭が発生している場合はすぐにメーカーや業者に連絡しましょう。煙や異臭が発生している時はガス漏れを起こしている可能性もあり大変危険ですので、迅速な対処が求められます。

使用開始から8~10年が交換の目安

給湯器の使用中にはお湯が出なくなるだけではなく、ガス漏れによる異臭なども起こり得ることをご紹介しました。給湯器にトラブルが起こると修理と交換のどちらが良いのか悩まれる方は多いです。そのような場合には、給湯器の使用年数を参考に見極めましょう。使用開始から8~10年が経過していると寿命が近く、修理してもすぐに故障することも考えられますので交換がおすすめです。古い給湯器は新しいものと比較するとガス代も高いため、交換した方が節約にもつながります。

使用年数がそれ程経過していなければ修理がおすすめです。給湯器本体を交換するより修理の方が費用が安いことがほとんどです。しかし修理内容によっては交換よりも高くなる場合もありますので注意しましょう。

壁貫通型給湯器の交換

既存の壁貫通型給湯器を交換する方や、新しく壁貫通型給湯器を採用する方もいらっしゃるかと思います。特に後者の場合は、壁貫通型給湯器が、お住いの住宅に適しているのか不安かもしれません。また、初めて壁貫通型給湯器を選ぶとなると、何をポイントに選ぶべきかお悩みになるでしょう。そこで、壁貫通型給湯器への交換がおすすめなケースや、選び方をご紹介します。

壁貫通型給湯器への交換がおすすめの場合とは

現在バランス釜をお使いで、トラブルが頻繁に発生しているためリフォームしたいという場合は壁貫通型給湯器への交換がおすすめです。浴槽が狭くて不便だと感じる方には特におすすめです。

お湯を使用するとガス臭く感じる時にはガス漏れが起きている危険もあります。 安全のためにもすぐに壁貫通型給湯器に交換してください。
その他にはバランス釜の点火時の音が気になったり、メンテナンスの手間を省きたいという場合も交換をおすすめします。

新しい壁貫通型給湯器を選ぶポイント

壁貫通型給湯器にも様々な種類があります。スイッチ一つで自動でお湯張りができて自動で足し湯も行うフルオートや追い炊きなどの機能の違いにとどまらずエコジョーズやエコキュートといった高性能給湯器の選択も可能です。給湯器を選ぶ際には家族構成やライフスタイルに適した号数のものを選ぶことが重要となりますが、壁貫通型給湯器でも同様です。給湯器を家族構成で選ぶ際の目安の号数と合わせて、壁貫通型給湯器を扱うメーカーについてもご紹介します。

メーカーで選ぶ

壁貫通型給湯器のシェアはリンナイとノーリツが大部分を占めています。リンナイではホールインワン、ノーリツではバスイングという名前で扱っています。リンナイのオールインワンではエコジョーズの注目度が高いですが、循環ポンプや密閉式膨張タンク、システムコントローラなどが内臓された、取り付けが簡単ですぐに工事を終えることのできる給湯器も人気です。

その他にパロマやパーパスでも壁貫通型給湯器の取り扱いがあります。

家族構成で選ぶ

給湯器の号数は数字が大きい程多くのお湯を給湯できます。号数の大きい給湯器は小さいものよりも本体価格が高いため、悩んだら号数の小さいものを選ぶ方がいらっしゃいますが、推奨人数を大幅に超える人数で給湯器を使用するとなると、お湯が不足しやすくなります。

16号の給湯器ではシャワーを使うのに精一杯ですが、28号のものではシャワーを使いながらお湯を張ることも可能なくらい給湯能力に違いがあります。現在お使いの給湯器を購入した時よりも家族が増えたなど、お湯の使用量が増えたのであれば大きい号数のものへの交換をおすすめします。
目安として16号は1~2人向け、20号は2~4人向け、24号は4人以上向け、28号は大家族向けとされています。

壁貫通型給湯器の交換に関する注意点

ここまで壁貫通型給湯器のメリットや選び方をご紹介しました。新しく壁貫通型給湯器への交換を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、全てのご家庭で壁貫通型給湯器を設置できるわけではありません。給湯器を交換する前に壁貫通型給湯器の設置ができない条件を見ていきましょう。

まず、デメリットとしてご紹介しましたが、制御用の電源確保のための電源コードが設置できない場合です。さらに、集合住宅の各階の排気トップが1つの空間にまとめて排気される状態の場合、排気トップ側がダクト室となっているため給湯器が設置できないことがあります。

集合住宅では勝手に給湯器の交換ができないと定められていることが多いですので、交換工事を行う前に必ず管理人や管理組合に壁貫通型給湯器への交換が可能か否か確認してください。

  

まとめ

壁貫通型給湯器は浴室の壁を突き抜けて設置することから浴槽の隣に設置しなくて済むため、バランス釜をお使いの場合は現在の浴槽よりも広々とした浴槽の設置が可能です。壁貫通型給湯器は種類が豊富ですので、お住いの住宅の状況に適したものを選びましょう。

お湯が出なかったり異音や異臭の発生などが確認されたら一刻も早く対処したいところです。使用開始から年数が浅い場合は修理を、寿命を迎えていれば交換をおすすめします。ただし、ご自宅の状況によっては壁貫通型給湯器の設置ができない場合があります。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。