号数とは?
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ガス給湯器には10号、16号、20号のような号数が付けられています。これは電気のアンペア数と同じようなものだと考えてください。アンペア数が大きくなればなるほど、たくさんの電気器具を利用できるのと同じように、ガス給湯器の号数が大きいほどたくさんのお湯を使えます。
この号数というのは、水道水の水温+25℃のお湯を1分間にどれくらい作り出すことができるかを示しています。例えば水温が5℃のとき16号であれば、30℃のお湯を16リットル作り出せるという計算になります。
現在の号数を調べる方法
それでは、いま使っているガス給湯器の号数を知りたい場合には、どのようにして調べればいいのでしょう?
ガス給湯器の号数を簡単に知りたい場合には、型式を調べてください。例えばパーパスのGS-1600Wの場合は、数字の部分が号数になっています。最初の2桁が16になっていますので、このガス給湯器は16号ということになります。
ただし、数字がいくつも並んでいる場合は、どれが号数なのかわからないかもしれません。そういうときは、型式をインターネットで検索して、メーカーのホームページで号数を調べましょう。取扱説明書にも書かれていることもあります。
型式はガス給湯器本体に貼られているシールに記載されています。型式ではなく型番や、品名で記載されていることもありますが、基本的には同じだと考えてください。
号数とお湯の使い方や家族構成の目安
号数がわかっても、自分たち家族に最適なサイズまでは分かりませんよね。一般的な家族構成別の号数の選び方は下記のようになっています。
1~2人暮らし:16号
2~3人暮らし:20号
4~5人暮らし:24号
ポイントは何ヶ所で同時にお湯を使うかということです。ガス給湯器でも浴室にしか使わない場合は、家族が何人いても16号で十分です。お湯を2ヶ所でしか使わないような場合は、20号でかまいません。お風呂と洗面所、キッチンなどの3ヶ所で使うようなことがある場合は、24号以上を選びましょう。
また、選ぶときには冬の水温を考慮して選びましょう。上記の選び方例は、冬の水温が5℃のときの例です。それよりも水温が低くなる地域では、ひと回り大きな号数のガス給湯器を選びましょう。
大きい号数を選ぶときの注意点
現在の号数で不便を感じていないのであれば、あえて大きな号数に変える必要はありませんが、家族が増えるなどして、号数を上げたいということがあるかもしれません。そういうときは、次の2点に気をつけてください。
- マンションの管理規約
- ガスメーターの許容範囲
マンションなどの集合住宅では、入居者が勝手に号数を上げると一度に使える水の量が不足する可能性があります。 このため、管理規約でガス給湯器のサイズに制限をかけていることがあります。大きなサイズのものに変えたい場合は、交換可能か管理組合に確認しておきましょう。
またガスメーターには許容範囲があり、大容量のガスを流せないことがあります。 例えばガスメーターが4号の場合は、使用できるガス給湯器は20号ままでです。それ以上のガス給湯器は設置できませんので、場合によってはガス給湯器だけでなく、ガスメーターの交換も必要になります。
号数が大きくなるとガス代は変わる?
ガス給湯器の号数は電気のアンペア数と同じだと説明しましたが、一点だけ違う部分があります。それは、電気の場合にはアンペア数で電気の基本料金が変わりますが、ガスの場合はどのような号数でも料金は変わりません。使った分だけガス料金を支払います。
だったら、最初から大きなガス給湯器を設置すればいいじゃないかと思うかもしれませんが、号数の大きなガス給湯器は価格が高めで、なおかつ大容量ゆえに、必要以上にお湯を使ってしまいがちです。結果的に初期費用もランニングコストも上がる傾向にあります。
このため、光熱費を適正な価格に抑えたいのであれば、単純に大容量にするのではなく、最適なサイズのガス給湯器を選ぶようにしてください。 ただし、メーカーによっては16号よりもたくさん売れている20号のほうが安いというようなケースもあります。
大きなガス給湯器にしても、使い方を意識すればガス代を抑えることができます。本体価格とランニングコストの両面からきちんと検討して、最適な号数を選びましょう。
まとめ
ガス給湯器の号数についてご紹介してきましたが、その概要だけでも理解できたでしょうか。号数は一度に使えるお湯の量だと考えて、現在容量不足を感じているのであれば、リフォーム時にひと回り大きめのガス給湯器を選ぶようにしましょう。
ただしマンションの場合は、大きい号数のガス給湯器が管理規約で禁止されていることもあります。戸建てでもガスメーターの容量が小さいと、大きい号数のガス給湯器を利用できません。ガス給湯器を買い換えるときには、この2点だけでもしっかりと把握しておきましょう。
とはいえ、小さな号数でも使い方次第では問題なく利用できます。号数を上げられなかった場合は、ライフスタイルを見直して、同時に複数箇所でお湯を使わなくて済むように家族で話し合いをしておきましょう。
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